越知山(613m)

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Byよっし~

2011年11月26日(土)

泰澄大師が開いたとされる越前五山
文殊山(365m)を中心として、北は吉野ヶ岳(547m)、東は霊峰白山(2702m)、南は越前富士日野山(795m)、そして西は越知山(613m)
この中でまだ登っていないのが、越知山(おちさん)
という訳で今日のハイクは、越知山へ。
 
今朝は放射冷却で冷え込み、朝モヤが立ちこめていたので、自宅を出たのは10時過ぎとかなり遅め。
でも越知山は林道が整備されており、30分ほどで登れるようなので、ちょうどいいかも。

向かう途中に見えた、城山(202m)と文殊山(365m)
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当初の予定では武周ヶ池側の登山口から登るつもりで、本来旧清水町側から回るべきところを、旧朝日町側から進んでいくと、越知山登山口の表示。

11:03 小川登山口(修験道コース)(標高約90m)
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どうやら武周ヶ池の反対側に来てしまったようだ。

登山口脇にある旧小川分校跡の奥糸生地地区多目的集会施設
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この道は行者(修験者)道と呼ばれ、泰澄大師が毎夜登られたとされる。
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正規の参道らしく、江戸時代までは多くの修験者や参拝者で賑わったらしい。
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案内板に書かれた登りタイムは約2時間半と予定外の長距離。
でも30分のハイクじゃ物足りないとも思っていたので、結果オーライでこちらから登ることにする。

11:10 登山開始
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最初は整備された杉林の中をなだらかに登っていく。
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11:24 一合目
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頂上の十合目までこのような標識があり、行程の目安になっている。

階段のところで、前から標識を抱えた方に遭遇。
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どうやら地元のボランティアの方で、標識を設置しているようだ。

11:34 二合目
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林道と出合う。さっきすれ違った方のと思しき軽トラがあった。

ここからは部子山などが見えた。
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鉄製の新しい梯子があり、梯子を進むコース(古道)と林道を進むコースに分かれる。
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林道を進む方が5分短いようだが、せっかくなので古道をチョイス。

この梯子、かなり急勾配で怖く、梯子の先もロープのある急登が続く。
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急登を過ぎ、ようやくフラットになったかと思いきや、
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今度は下り始める。おいおい
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先ほどの林道が見え始めた。
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林道に出合った後、すぐに登山道を登り始める。
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どうやら古道は小ピークを登り降りしただけのようだ。帰りは絶対林道にしよう(笑)

11:54 三合目
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ここで休憩しようかとも思ったが、ベンチもないのでそのままスルー。

植生もブナやカエデなどの広葉樹に変わり、
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美しい紅葉が目を楽しませてくれる。
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12:07 四合目
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ここも休憩せず、スルー。

登山道は道幅も広く整備されているのだが、文殊山同様の赤土の山で滑り易い。
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急登で階段やロープがない部分では、落ち葉の下の腐葉土が滑ってふんばりがきかず、なかなか前に進めない。

ドリフのコントの如く、登ってはお尻から滑り落ちるのを繰り返し、ご覧の有様。
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おそらく誰かに見られていたら、絶対笑われていたはず(笑)
私の靴がそろそろ寿命だというのもあるが、ここが一番の難所だった。

難所を抜けて歩いていると、前から有り得ないモノが・・・
じ、自転車!?

一瞬目を疑ったが、マウンテンバイクに乗った男性がこちらへ下ってくる。
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「この先滑り易いのでお気をつけて」と声を掛けてすれ違う。
帰宅後ネットで検索したら、この方のHPでもうレポがUPされていた。

紅葉を愛でながら、なだらかな尾根沿いを進んでいく。
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12:22 五合目
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そろそろ休みたいが、ここもスルー。

五合目を過ぎると、一旦下り始め、鞍部にでる。
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ここは木の実谷コースとの合流点。
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木の実谷コースは急登が多く、上級者向けらしい。

再び登りとなる。
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12:35 独鈷水分岐休憩所
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ベンチがあったので、ここで初めて小休止。水分補給する。

屋根付きのベンチの一画には、沢山のお地蔵様
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左へ下ると、泰澄大師ゆかりの独鈷水(とっこすい)へ。
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どれぐらいかかるか分からなかったので、行きはパス。帰りに時間があれば寄ってみよう。

12:44 六合目
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文殊山や吉野ヶ岳、やや霞んでいるが白山も望める。
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さっきのMTBの方以外、誰ともすれ違わない。
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またしても二択の道が。迷った末、右の本道へ。
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ここは数分で合流した。

12:58 七合目
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緩やかな下りとなり、前方に峰が見えてきた。
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あれが頂上だろうか?

ブナの美林という看板。
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すっかり落葉してしまっているが、なるほど初夏にはキレイな場所だろう。
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13:05 八合目
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この七合目から八合目の間が、7分と一番短かかった。

お~、あれがピークか?でもまだ八合目を過ぎたばかりだし・・・
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終盤にきての急登は堪える。
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やっぱり、騙しピークでした(笑)
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13:23 九合目
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ここまでくれば、あとわずか。

13:25 越知神社
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こちらは別山(616m)というらしい。
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頂上はここから10分ほど先らしいが、まずは本殿に参拝。
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養老2(718)年に泰澄大師によって開山され、山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神、越知大権現を祀っていたが、明治維新による神仏分離・廃仏毀釈によって、修験道に基づく越知大権現は廃されて、この越知神社と麓の越知山大谷寺に分離させられてしまった。

神社内を散策しながら、頂上に向かう。

室堂
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元は山伏の宿泊所だったが、現在は社務所になっている。

御神木の栃の木
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一説には、泰澄大師お手植えの栃の木とされる。

殿池
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織田信長公の愛馬がこの池に落ちたことから名付けられたとされる。ほんまかいな?

大師堂
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千体地蔵尊
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内部には、たくさんのお地蔵様が安置されている。
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これらは参拝者が願掛けや祈願成就の御礼として奉納したもので、年代や石質の異なる様々なお地蔵様が祀られており、柴田勝家や歴代の福井藩主も寄進しているそうだ。

笏谷石(しゃくだにいし)の階段を登っていくと、
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神宝庫
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この脇にある松が縁結びの松と呼ばれ、良縁を願って枝に御札を結ぶそうだが、
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枝がありません(笑)

ふたたび進んでいくと、
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13:39 奥の院
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ここが十合目であり、
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山頂(612.8m)でもある。
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登りタイムはコースタイム通りの2時間29分

お決まりの三角点(三等)タッチ。
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臥行者旧跡
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泰澄大師の弟子が心の修行と称して、ここで寝てばかりいたことから名付けられた。
そういう修行なら、私も得意です!(笑)

頂上からの眺めは素晴らしく、日野山(795m)を始め、
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文殊山(365m)や経ヶ岳(1625m)や銀杏峰(1441m)など奥越の山々、
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吉野ヶ岳(547m)の遙か先には、白山(2702m)も望むことができた。
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また西に目をやると、日本海も見える。
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頂上を後にし、室堂に戻る。

実はこの室堂まで車で来ることも可能。
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車で来られたご夫婦に頂上の場所を尋ねられ、「10分ほど登ったところですよ」と答えたら、『10分も登るんですか!?』とびっくりされていた。
ここまで車で来たんだから、10分ぐらい歩きましょうよ(笑)

展望台の方に向かう。
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10分ほど歩いていくと、
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14:00 越知山展望台(標高626m)
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なぜか頂上(奥の院)より、こちらの方が標高が高い。

コンクリート製の立派な展望台で、上に登ってみると、
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頂上以上の大パノラマが広がる。

ここからは敦賀湾や西方ヶ岳(764m)なども望めた。
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ここで遅い昼食にする。
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またまた性懲りもなく、こんなに背負ってきました(笑)

今日のメニューは、ハイカラ鍋焼きうどん
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と言えば聞こえがいいが、要は天かすを入れただけのうどん。

途中から大根おろしを入れて
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おろしハイカラうどんで味変。
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副菜は実録男前豆腐店の男前豆腐
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まさに私にピッタリでしょう!(←大ウソ)

先ほどより雲がとれ、白山の姿がハッキリと浮かんできた。
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かつて若き日の泰澄大師も、ここからあの白山を眺めて修行に励まれたのであろう。

もう15時近いので、下山することに(14:53)
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15:00 越知神社本堂
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15:02 九合目
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滑り易いので、注意して歩いていく。
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15:14 八合目
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15:22 七合目
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雪化粧した白山を眺めながら、先を急ぐ。
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15:31 六合目
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15:34 独鈷水分岐休憩所
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時間が遅いので、独鈷水はまた次の機会に。
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15:41 木の実谷コース分岐
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15:47 五合目
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この先行きに転んだ坂があるので、注意しよう。

半ばスキーをするかのように、斜面を滑り落ちる。
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15:56 四合目
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急がないと日が沈んでしまう。

16:06 三合目
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林道に出合う。
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帰路はもちろん古道は使わず、林道を歩いていく。
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16:15 二合目
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16:22 一合目
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だいぶ暗くなってきた。

16:32 小川登山口
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なんとか日没前に下山することができてひと安心。下りは1時間39分だった。

旧朝日町(越前町)にある糸生温泉泰澄の杜(500円)に立寄った後、帰宅。
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当初は武周ヶ池側から軽めのハイクと思っていたのに、なぜか今日もがっつりハイクとなってしまった(笑)
今度は新緑の時期に登ってみたい。

越知山(613m)(小川口・修験者道コース)
標高差523m
登り 2時間29分、下り 1時間39分、TOTAL 5時間29分

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