荒島岳(1523m) 7回目 中出コース
2023年9月23日(土・秋分の日) 晴れのち曇り
せっかくの連休だが、どこの山域も初日の天気が芳しくなく、やむなく断念。
今日はまずまずのお天気なので、また白山に登ろうかと思ったが、激コミが予想されるのでパス。それではハードさでは白山と引けを取らないこの山をチョイス。
荒島岳(1523m)

福井県唯一の日本百名山で、登るのは3年ぶり。
標高こそ白山(2702m)より随分劣るが、往復約12㎞、累積標高差約1340mと、白山(往復約13㎞・標高差約1530m)とそれほど遜色ない。
しかも水場やトイレ、営業小屋、避難小屋等はなく、登るなら日帰りオンリー。このため個人的には白山よりハードな山だと思っている。
R158で大野市へ。

勝原(かどはら)コースで登る場合、中部縦貫道(無料)を利用するのが便利だが、現在大野東IC-勝原IC間は和泉ICまでの延伸接続に伴い、10/28まで閉鎖中。
前方に荒島岳が見えたが、すぐに雲に隠れてしまった。

今日は登山指数オールAだが大丈夫だろうか?
中休(なかやすみ)交差点から中出(なかんで)集落へ。

今日は中出(なかんで)コースで登るプランで、利用するのは7年ぶり。
7:22 中出登山口駐車場(標高約350m)

先行者の車は20台ほど。ほとんど出発済みで、かなり出遅れた感ありあり(-_-;)
地元のおねーさまたちがトイレの清掃を行っていた。

ありがとうございます。汚さぬように利用させていただく。
ハードなコースなので、ドーピング剤も忘れず摂取。

前回は途中敗退になったので、今日は3本持参。また荒島岳には水場がないため、水は1L増やし3.5Lを携帯。
まずはいやらしい傾斜の林道を登って登山口へ向かう(7:39)

ツリフネソウ(釣船草 Impatiens textorii Miq.)

ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。
ツユクサ(露草 Commelina communis)

ツユクサ科ツユクサ属の一年草。
7:48 荒島岳中出登山口①(標高約400m)

最初の目的地、小荒島岳(1186m)までは距離約3.5㎞、標高差約790mで、標準CTは2時間40分。目標3時間としたいところだが、3時間30分に設定。
キツくも緩くもない林道を登っていく。

ミゾソバ(溝蕎麦 Polygonum thunbergii)

タデ科(イヌ)タデ属の一年草。
8:25 中出登山口②(標高約565m)

ここからが実質的な登山道。
林道と4度交差しながら谷間を登っていく。

8:58 林道出合④(標高約715m)

この先小荒島岳まで休憩できるスペースがほとんどないので、ここで小休止。
登山道に落ちていた懐かしいHI-Cオレンジの空き缶。

今は一部の地域でしか販売されておらず、しかもデザインは1970年代のモノ。なんでこんなところに…
ヤマトリカブト(山鳥兜 Aconitum japonicum subsp.)

キンポウゲ科トリカブト属の疑似一年草。有毒植物。
この付近は確かおおこば展望台だったはずだが、標識が見当たらなかった。

展望がほとんどない展望台だから外されたのかな?(笑)
10:05 山頂まで3.5㎞地点(標高約985m)

ぽつぽつと下山するハイカーとすれ違う。早いっすね(-_-;)
すがすがしいブナの中を進んでいく。

10:30 ひえ畑(標高約1070m)

中出コースの急登、とやのおとしに差し掛かる(10:39)

以前は小さな標識があったが、見当たらなかった。
トモエシオガマ(巴塩竈 Pediculasis resupinata var. caespitosa)

ハマウツボ科シオガマギク属の多年草。
10:56 小荒島岳分岐(標高約1175m)

オヤマリンドウ(御山竜胆 Gentiana makinoi)

リンドウ科リンドウ属の多年草。学名の命名者は牧野富太郎。
11:01 小荒島岳(標高1186m)

タイムは3時間13分。途中道を譲ったカップルがおられた。
見事な木製の標識。

雪に埋もれて大丈夫なのだろうか?
愛らしいコアラのワロック(ストーンペインティング)

小荒島岳(こあらしまだけ)なので、変換してコアラしまだけ(笑)
ワロックは賛否両論があるが、個人的にはほっこりして賛成。

荒島岳方面を眺めると、山頂部には雲(-_-;)

チーン ハイク終了かも…
白山方面も薄っすらと雲がかかっている。

半ば諦めつつ栄養補給していると、雲が切れてきた。

ちっ、雲がかかったままだと、大義名分ができたのに(笑)
山頂に向けハイク再開(11:31)

山頂までは約2.5㎞、標高差約340m。標準CTは1時間20分で、目標CTは2時間。
シャクナゲ平まではなだらかな道。

11:40 山頂まで2㎞地点(標高約1070m)

11:55 シャクナゲ平(標高約1204m)

勝原コースと合流。
11:58 佐開(さびらき)コース合流点(標高約1190m)

以前滑落注意の看板があった場所に看板が見当たらない。

雪で取れたのか、少し先の登山道脇に置かれていた。

核心部のもちがかべに突入(12:10)

段差が60㎝以上ある箇所もあり、息が上がってくる。

12:17 山頂まで1㎞地点(標高約1235m)

下山してくる方も増えてきて、道を譲る場所の見極めも重要。

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯 Eupatorium chinense subsp. sachalinense. )

キク科ヒヨドリバナ属の多年草。
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)

キク科アキノキリンソウ属の多年草。
急坂をよたよた登っていく。

12:54 前荒島岳(標高約1415m)

小荒島岳から1時間23分。ここで水分補給の小休止。
中荒島岳への急登が待ち構えている…

13:07 中荒島岳(標高約1420m)

荒島岳山頂部にはガスが立ち込めている Orz

カメバヒキオコシ(亀葉引起し Plectranthus kameba)

シソ科ヤマハッカ属の多年草。和名は葉の形が亀のしっぽに似ていることから命名。
前方に祠が見えてきた(13:26)

13:27 荒島岳山頂(標高1523.5m)

タイムは5時間39分(標準CT4時間) 山頂に居たのは小荒島岳で出会ったカップルだけだった。
無事登頂できた御礼参り。

三角点(一等・荒島山)

福井県に7つしかない一等三角点の1つ。
天気が良いと北アルプスの山並みも望めるが、雲に覆われて何も見えない。

やや強い風も吹いており、体感温度は12~13℃ぐらい。
今日の一杯は諦めて、軽く栄養補給を済ませ下山開始(13:35)

5時間以上かけて登ってきて、僅か8分間の滞在でした(笑)
ノアザミ(野薊 Cirsium japonicum)

キク科アザミ属の多年草。
急坂が続くので慎重に降りていく。

途中、中荒島~前荒島間で20人ぐらいのツアー団体と遭遇。荒島岳には山小屋も避難小屋もなく、下山するのにも3時間はかかるので少し遅くないかな?
標高1400mより下はご覧の通り雲がない。

14:39 シャクナゲ平(標高約1204m)

山頂から1時間4分。ここで小休止。
この先は急坂は少ないが、油断せずに降りていこう(14:47)

今年はクマ出没が激増するようなので、時折火薬銃を鳴らしながら降りていく。

15:08 小荒島岳分岐(標高約1175m)

とやのおとしを慎重にくだっていく(15:14)

登りで見落としたおおこば展望台の標識。

登山道脇の草むらに置かれてあった。
16:19 林道出合④(標高約715m)

ここで最後の小休止。
16:47 中出登山口(標高約565m)

あとは林道を降りていくだけ。

17:07 荒島岳中出登山口(標高約400m)

下りは3時間32分(標準CT3時間10分)
17:13 中出登山口駐車場(標高約350m)

駐車場に戻ると、私を入れて3台だけだった。やはり荒島岳は白山並にキツい山でした。
☆今日歩いたコース☆ (クリックすると拡大します)

やっぱり、山っていいね!
荒島岳(1523m)・小荒島岳(1186m)(中出コース)
累積標高差1343m
登り 5時間39分、下り 3時間32分、TOTAL 9時間34分
今年1回目・通算7回目
出会った人 100人ぐらい 出会った動物 なし
2023年:69・70座目
☆☆☆ランキング参加中です。☆☆☆


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せっかくの連休だが、どこの山域も初日の天気が芳しくなく、やむなく断念。
今日はまずまずのお天気なので、また白山に登ろうかと思ったが、激コミが予想されるのでパス。それではハードさでは白山と引けを取らないこの山をチョイス。
荒島岳(1523m)

福井県唯一の日本百名山で、登るのは3年ぶり。
標高こそ白山(2702m)より随分劣るが、往復約12㎞、累積標高差約1340mと、白山(往復約13㎞・標高差約1530m)とそれほど遜色ない。
しかも水場やトイレ、営業小屋、避難小屋等はなく、登るなら日帰りオンリー。このため個人的には白山よりハードな山だと思っている。
R158で大野市へ。

勝原(かどはら)コースで登る場合、中部縦貫道(無料)を利用するのが便利だが、現在大野東IC-勝原IC間は和泉ICまでの延伸接続に伴い、10/28まで閉鎖中。
前方に荒島岳が見えたが、すぐに雲に隠れてしまった。

今日は登山指数オールAだが大丈夫だろうか?
中休(なかやすみ)交差点から中出(なかんで)集落へ。

今日は中出(なかんで)コースで登るプランで、利用するのは7年ぶり。
7:22 中出登山口駐車場(標高約350m)

先行者の車は20台ほど。ほとんど出発済みで、かなり出遅れた感ありあり(-_-;)
地元のおねーさまたちがトイレの清掃を行っていた。

ありがとうございます。汚さぬように利用させていただく。
ハードなコースなので、ドーピング剤も忘れず摂取。

前回は途中敗退になったので、今日は3本持参。また荒島岳には水場がないため、水は1L増やし3.5Lを携帯。
まずはいやらしい傾斜の林道を登って登山口へ向かう(7:39)

ツリフネソウ(釣船草 Impatiens textorii Miq.)

ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。
ツユクサ(露草 Commelina communis)

ツユクサ科ツユクサ属の一年草。
7:48 荒島岳中出登山口①(標高約400m)

最初の目的地、小荒島岳(1186m)までは距離約3.5㎞、標高差約790mで、標準CTは2時間40分。目標3時間としたいところだが、3時間30分に設定。
キツくも緩くもない林道を登っていく。

ミゾソバ(溝蕎麦 Polygonum thunbergii)

タデ科(イヌ)タデ属の一年草。
8:25 中出登山口②(標高約565m)

ここからが実質的な登山道。
林道と4度交差しながら谷間を登っていく。

8:58 林道出合④(標高約715m)

この先小荒島岳まで休憩できるスペースがほとんどないので、ここで小休止。
登山道に落ちていた懐かしいHI-Cオレンジの空き缶。

今は一部の地域でしか販売されておらず、しかもデザインは1970年代のモノ。なんでこんなところに…
ヤマトリカブト(山鳥兜 Aconitum japonicum subsp.)

キンポウゲ科トリカブト属の疑似一年草。有毒植物。
この付近は確かおおこば展望台だったはずだが、標識が見当たらなかった。

展望がほとんどない展望台だから外されたのかな?(笑)
10:05 山頂まで3.5㎞地点(標高約985m)

ぽつぽつと下山するハイカーとすれ違う。早いっすね(-_-;)
すがすがしいブナの中を進んでいく。

10:30 ひえ畑(標高約1070m)

中出コースの急登、とやのおとしに差し掛かる(10:39)

以前は小さな標識があったが、見当たらなかった。
トモエシオガマ(巴塩竈 Pediculasis resupinata var. caespitosa)

ハマウツボ科シオガマギク属の多年草。
10:56 小荒島岳分岐(標高約1175m)

オヤマリンドウ(御山竜胆 Gentiana makinoi)

リンドウ科リンドウ属の多年草。学名の命名者は牧野富太郎。
11:01 小荒島岳(標高1186m)

タイムは3時間13分。途中道を譲ったカップルがおられた。
見事な木製の標識。

雪に埋もれて大丈夫なのだろうか?
愛らしいコアラのワロック(ストーンペインティング)

小荒島岳(こあらしまだけ)なので、変換してコアラしまだけ(笑)
ワロックは賛否両論があるが、個人的にはほっこりして賛成。

荒島岳方面を眺めると、山頂部には雲(-_-;)

チーン ハイク終了かも…
白山方面も薄っすらと雲がかかっている。

半ば諦めつつ栄養補給していると、雲が切れてきた。

ちっ、雲がかかったままだと、大義名分ができたのに(笑)
山頂に向けハイク再開(11:31)

山頂までは約2.5㎞、標高差約340m。標準CTは1時間20分で、目標CTは2時間。
シャクナゲ平まではなだらかな道。

11:40 山頂まで2㎞地点(標高約1070m)

11:55 シャクナゲ平(標高約1204m)

勝原コースと合流。
11:58 佐開(さびらき)コース合流点(標高約1190m)

以前滑落注意の看板があった場所に看板が見当たらない。

雪で取れたのか、少し先の登山道脇に置かれていた。

核心部のもちがかべに突入(12:10)

段差が60㎝以上ある箇所もあり、息が上がってくる。

12:17 山頂まで1㎞地点(標高約1235m)

下山してくる方も増えてきて、道を譲る場所の見極めも重要。

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯 Eupatorium chinense subsp. sachalinense. )

キク科ヒヨドリバナ属の多年草。
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)

キク科アキノキリンソウ属の多年草。
急坂をよたよた登っていく。

12:54 前荒島岳(標高約1415m)

小荒島岳から1時間23分。ここで水分補給の小休止。
中荒島岳への急登が待ち構えている…

13:07 中荒島岳(標高約1420m)

荒島岳山頂部にはガスが立ち込めている Orz

カメバヒキオコシ(亀葉引起し Plectranthus kameba)

シソ科ヤマハッカ属の多年草。和名は葉の形が亀のしっぽに似ていることから命名。
前方に祠が見えてきた(13:26)

13:27 荒島岳山頂(標高1523.5m)

タイムは5時間39分(標準CT4時間) 山頂に居たのは小荒島岳で出会ったカップルだけだった。
無事登頂できた御礼参り。

三角点(一等・荒島山)

福井県に7つしかない一等三角点の1つ。
天気が良いと北アルプスの山並みも望めるが、雲に覆われて何も見えない。

やや強い風も吹いており、体感温度は12~13℃ぐらい。
今日の一杯は諦めて、軽く栄養補給を済ませ下山開始(13:35)

5時間以上かけて登ってきて、僅か8分間の滞在でした(笑)
ノアザミ(野薊 Cirsium japonicum)

キク科アザミ属の多年草。
急坂が続くので慎重に降りていく。

途中、中荒島~前荒島間で20人ぐらいのツアー団体と遭遇。荒島岳には山小屋も避難小屋もなく、下山するのにも3時間はかかるので少し遅くないかな?
標高1400mより下はご覧の通り雲がない。

14:39 シャクナゲ平(標高約1204m)

山頂から1時間4分。ここで小休止。
この先は急坂は少ないが、油断せずに降りていこう(14:47)

今年はクマ出没が激増するようなので、時折火薬銃を鳴らしながら降りていく。

15:08 小荒島岳分岐(標高約1175m)

とやのおとしを慎重にくだっていく(15:14)

登りで見落としたおおこば展望台の標識。

登山道脇の草むらに置かれてあった。
16:19 林道出合④(標高約715m)

ここで最後の小休止。
16:47 中出登山口(標高約565m)

あとは林道を降りていくだけ。

17:07 荒島岳中出登山口(標高約400m)

下りは3時間32分(標準CT3時間10分)
17:13 中出登山口駐車場(標高約350m)

駐車場に戻ると、私を入れて3台だけだった。やはり荒島岳は白山並にキツい山でした。
☆今日歩いたコース☆ (クリックすると拡大します)

やっぱり、山っていいね!
荒島岳(1523m)・小荒島岳(1186m)(中出コース)
累積標高差1343m
登り 5時間39分、下り 3時間32分、TOTAL 9時間34分
今年1回目・通算7回目
出会った人 100人ぐらい 出会った動物 なし
2023年:69・70座目
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