白山(観光新道) 熱中症で途中敗退
暦が代わって文月7月。
今年は稀に見る空梅雨で、ほとんど雨らしい雨が降らないままに梅雨が終了。
6/14に梅雨入りし、6/28に梅雨明けと観測史上最短・最速の梅雨となった。
梅雨明け後は連日猛暑となり、県内でも36℃を記録する日も。
しかし週明けからしばらく天気が悪くなり、戻り梅雨の様相を呈するようだ。
てんきとくらすで白山の天気を確認したところ、

この週末は終日オールA。
これはまたとない好機ということで、ソッコーで今年2度目の白山登拝を決定!
4:27 別当出合特設駐車スペース(標高約1230m)

近年ずっとチェーンで閉鎖されていた路肩部分に多数の駐車車両。どうやら今日は白山の山開きなので臨時開放されているようで、なんとか駐車できた。
やや寝不足気味だが、ドーピング剤で活を注入。

普段は右手を下って駐車場に至る。

駐車場から登るより標高差30mほど楽できる(笑)
4:50 別当出合登山口(標高約1260m)

7/9(土)からは週末を中心にマイカー規制され、市ノ瀬からシャトルバス利用となる。いつの間にか往復1,600円に改定されたようだ(-_-;)
今年は白山国立公園指定60周年だそうだ。

先月修理中だった鳥居も工事完了。

砂防新道にしようと思ったが、先日なタソさんが観光新道のレポをと挑発。

観光新道はすっかりご無沙汰で、最後に下りで利用したのが9年前で、登り利用は登山を始めた11年前。
観光新道は6.1㎞と砂防新道(6.0㎞)とたいして距離は変わらないが、急登が多く、室堂までのコースタイムが4時間50分と、砂防(4時間)より50分も長い。
迷った末、挑発にのって観光新道をチョイスする(笑)
9年ぶりのせいか、登山道の記憶はおぼろげ。

5:24 別当出合から1㎞地点(標高約1395m)

ここまで31分。
11年前(18分)より大幅に亀足が加速しているが、それほどバテておらずスルー。

マイヅルソウ(舞鶴草)

キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草。
ズダヤクシュ(喘息薬種)

ユキノシタ科ズダヤクシュ属の多年草。
急登に差し掛かり、次第に記憶の糸がほぐれてくる。

6:00 喜市郎坂(標高約1535m)

ここで小休止。永井旅館の創業者で、白山の名ガイド・ボッカとして有名な故永井喜市郎氏に因む。
前方が開けてきたが、主尾根まではまだまだ(-_-;)

石段の段差が大きいので堪える。

タニウツギ(谷空木)

スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木。
キツイ…

6:49 別当坂分岐(標高約1685m)

ここまで1時間57分。標準CTが1時間40分なので個人的にはまずまずなのだが、11年前は1時間8分だった(-_-;)
ニッコウキスゲ(日光黄菅)

ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属の多年草。正式名称はゼンテイカ(禅庭花)
ササユリ(笹百合)

ユリ科ユリ属の球根植物。
カラマツソウ(唐松草)

キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。
この付近からは眺望が開け、百名山の荒島岳(1523m)などが見えてくる。

ゴゼンタチバナ(御前橘)

ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草。白山主峰御前峰(2702m)に因む。
アカモノ(赤物)

ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。別名はイワハゼ(岩黄櫨)
日差しが容赦なく照り付け、水の消費も激しい。

ハクサンチドリ(白山千鳥)

ラン科ハクサンチドリ属の多年草。
ツマトリソウ(褄取草)

サクラソウ科ツマトリソウ属の多年草。
8:07 仙人窟(標高約1800m)

ここが観光新道の中間地点で小休止。

6年前に登った白山釈迦岳(2053m)

ひみつのアッコちゃんに会いにまた登ってみたいが、釈迦新道は数年前から通行止が続いている。
今日も男前の別山(2399m)

ハナニガナ(花苦菜)

キク科ニガナ属の多年草。
8:42 火口域から2㎞圏内

白山は活火山で、現在の噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)
前方に殿ヶ池避難小屋が見えてきた(8:46)

8:49 七ツ坂

仙人巌からまだ100mしか進んでいないのか…Orz
サンカヨウ(山荷葉)

メギ科サンカヨウ属の多年草。
エンレイソウ(延齢草)

シュロソウ科エンレイソウ属の多年草。
登山道上に雪渓が出てきた(9:50)

斜度がそれほどないのでツボ足でも問題ないが、踏み抜きに注意。
既にハイク開始から5時間が経過。

この調子だと室堂までまだ2時間以上かかりそう。

とりあえず殿ヶ池避難小屋まで行って考えよう。

10:08 殿ヶ池避難小屋(標高約2110m)

別当出合から5時間15分と大ブレーキ。すっかりバテバテで、持参した3Lの水も残り1Lちょっと。観光新道には水場はないため、補給するにはこのまま室堂まで行くか、黒ボコ岩から砂防新道経由で甚之助避難小屋まで行くしかない。
しかし今の体力では、黒ボコ岩(標高約2320m)までの標高差200mを登るのも微妙。

しかもこの先の馬のたてがみ(標高約2200m)付近はザレた急坂が続く。
黒ボコ岩付近もガスがでてきた。

ち~ん! ハイク終了。
カップ麺やおにぎりを持参したが、水の消費を抑えるためドーピング剤で済ます。

やっぱり誰かさんの挑発に乗らず、砂防新道にすれば良かった(ウソ)

山伏姿のグループが下山されていった。

登りでスルーした花を愛でながら降りることにする(10:45)

ハクサンタイゲキ(白山大戟)

トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草。
ショウジョウバカマ(猩々袴)

メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草。
ムラサキマムシグサ(紫蝮草)

サトイモ科テンナンショウ属の多年草。有毒。
ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)

キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。
コイワカガミ(小岩鏡)

イワウメ科イワカガミ属の多年草。
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)

キク科ヒヨドリバナ属。
11:37 仙人窟(標高約1800m)

気温が一段と上がっており、滝のような汗が止まらない。
12:18 別当坂分岐(標高約1655m)

熱中症の症状が出始めており、水をチビチビ飲みながら、時折吹いてくる風を浴びるもバテバテ。
まだ2㎞もあるのか…

喜市郎坂でも座り込みが激増。完全に熱中症になっているようだ。

水の残りは200mlほどとあと僅か。室堂までガマン…
14:17 別当出合から1㎞地点(標高約1340m)

ついに水がなくなりへばっていると、通りがかったソロの男性から水のお裾分けとこの先の湧き水情報をいただく。ありがとうございます。
情報通り、少し降りた先で湧水を発見!

ここはどうやら別当出合の水源のようだ。
PETボトルにたっぷり汲んでガブガブ飲み干す。

ふぅ~ 生き返った!
クルマユリ(車百合)

ユリ科ユリ属の多年草。
水分補給で体力が復活。

15:18 別当出合登山口(標高約1260m)

熱中症でかなりバテていたせいか、下りは殿ヶ池から4時間33分。
自販機コーナーでコークと思いきや、今シーズンの営業は終了の貼り紙。Orz

えっ、もう今シーズン終わりなの?(笑)
下山後は白峰温泉総湯で汗を流す。

体重を計ったら、▲5㎏痩せてました。どうせ水分を補給したらすぐ戻るんだろうけど(笑)
今回久しぶりに観光新道で登ってみるも、炎天下の尾根歩きで体力を削られ撤退。
水3L用意したが、足りずに熱中症に陥ってしまい猛省。
夏場の観光新道を登られる際は、多めの水を持参することをおススメします。
登山中に必要な水分量(ml)=自重(体重+ザック)×5×行動時間
※今回の私の場合、105×5×10=約5.2L必要
☆今日歩いたコース☆ (クリックすると拡大します)

☆この日の行程☆
4:27別当出合特設駐車スペース
4:50別当出合登山口4:53
5:24別当出合から1㎞地点
6:00喜市郎坂(小休止)6:10
6:49別当坂分岐(小休止)7:00
8:07仙人巌(小休止)8:20
8:42火口から2㎞圏内
8:49七ツ坂
10:08殿ヶ池避難小屋(大休止)10:45
11:37仙人巌(小休止)11:50
12:18別当坂分岐(中休止)12:42
14:17別当出合から1㎞地点(小休止)14:28
14:40湧水地点(小休止)14:55
15:18別当出合登山口(小休止)15:37
15:45別当出合特設駐車スペース
やっぱり、山っていいね!
白山(2702m)(観光新道 殿ヶ池避難小屋)
累積標高差860m
登り 5時間15分、下り 4時間33分、TOTAL 11時間18分
今年2回目、通算39回目
出会った人 80人ぐらい 出会った動物 なし
2022年:33座目
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