バンビライン(371m) 7回目
暦が代わって卯月4月。
先日に引き続き、スプリング・エフェメラルを求めて奥越の山へ。
バンビライン

最後に登ったのは5年前と、すっかりご無沙汰。
山名は鹿谷町(しかだに)から命名されたと思われるが、現在のコースはほぼ遅羽町(おそわ)内を歩くので、厳密には”スローバードライン”とでも呼ぶべきなのだが(笑)
勝山駅裏手の無料駐車場に停めさせていただく(10:07)

ハイカーと思しき車が10台ほど停まっていた。
10:12 バンビライン登山口(標高約120m)

今日は9年ぶりに比島駅側に縦走してみよう。

ここも住居表示上は比島で、周回すると約5㎞。
入山届も忘れずに記入。

カキドオシ(垣通し)

シソ科カキオドシ属の多年草。
ミチノクエンゴサク(陸奥延胡索)

ケシ科キケマン属の多年草。
タチツボスミレ(立坪菫)

スミレ科スミレ属の多年草。
ヤマブキ(山吹)

バラ科ヤマブキ属の落葉低木。
ウマノアシガタ(馬の足形)

キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。別名はキンポウゲ。
スズシロソウ(蘿蔔草)

アブラナ科ハタザオ属の多年草。花が蘿蔔(すずしろ=大根)の花に似ていることに由来。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)

オオバコ科クワガタソウ属の越年草。フグリとは”陰嚢(いんのう)”のこと。
撮影に忙しく、後続者に道を譲る。

ヤマエンゴサク(山延胡索)

ケシ科キケマン属の多年草。
キクザキイチゲ(菊咲一花)

キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
カタクリ(片栗)

ユリ科カタクリ属の多年草。
スミレサイシン(菫細辛)

スミレ科スミレ属の多年草。
10:33 第1展望台(標高約202m)

展望台直下のカタクリ群生地はほとんど咲いておらず、以前張られていたロープもなくなっており、シロバナも見られなかった。どうしたのだろう?
白山方面には雲がかかって、ほとんど分からない。

上に着くまでに晴れることを期待しよう。
九頭竜川河畔の弁天桜はほぼ満開。

息を整え、第2展望台を目指す(10:35)
開花したカタクリが増えてきたが、まだ2~3分咲きといったところ。

キクザキイチゲ(菊咲一花)

10:43 尾根出合(標高約256m・第2展望台まで500m)

この一帯もカタクリ群生地なのだが、全然咲いていなかった。

トキワイカリソウ(常盤碇草)

メギ科イカリソウ属の多年草。
11:02 第2展望台(標高約356m)

ここまで50分と標準CT通り。最初誰もいなかったが、程なく小学生連れの親子が登ってきた。どこかで見たような記憶が…
今日は黄砂の影響もほとんどなく、加越国境の山並みが望める。

雪解けが進む白山(2702m)も遥拝できた。

男の子が「あれが白山だ!」と叫び、お父さんも否定しなかったので、

お節介ながら越前甲(1320m)だと教えてあげる(笑)
先行した親子に続き、山頂(三角点)方面へ(11:08)

親子連れに追い付いてしまい、固辞するも再び先行することに。

どうせすぐに追いつかれてしまいますけど…
案の定、山頂直下の急登で追い付かれてしまう(笑)

するとお父さんから、
父:「4日前、天子山に登っておられましたよね?!」
よ:「は、はい!?」
父:「下山されている時にすれ違いました!」
よ:「あっ、あの倒木のところでお会いした方!」
私のザックに付けてあるアマビエのお守りに見覚えがあり、思い出したそうだ。
道理で私もどこかで見た記憶があったんだ。
11:19 バンビライン最高所(三角点)(標高371.7m)

ここに来るのは初めて登って以来9年ぶり。
記念の三角点(三等:比島)タッチ。

親子連れの方はここで昼食にするつもりだったようだが、眺めの良いすぐ先の第3展望台をおススメしご一緒する。
11:21 第3展望台(標高約362m)

展望台といってもベンチはなく、展望台を示す標識も折れて横たわっているだけ。
今日の一杯は、サンヨー食品 くらこん ねぎ油香る鶏だし塩うどん。

塩こん部長のイラストで有名なくらこん塩こんぶとのコラボ商品。
ソーシャルディスタンスを保ちながら、親子と談笑。
男の子はピンクのイカリソウを探しにきたが、見つからず残念がっていた。
奥越は圧倒的に白の方が多く、両方咲いているのは飯降山(884m)ぐらいかな?と伝えると、日本昔ばなしの飯降山の話も知っていた。物知りだね~
また初めて登った山はなんと伊吹山(1377m)だそうで、山の上で食べたご飯が美味しくて感動し、山登りにハマったとのこと。これは将来福井のハイク界にとって非常に有望な逸材だ(笑)
談笑していると、三角点側から5人ほどのグループがやってこられた。
男:「あれ!? またお会いしましたね!」
よ:「天子山山頂でお会いした! ほらこちらの親子も…」
父:「あっ、この間はどうも!」
4日前に天子山で別々に会った方と、一堂に会するとはなんたる奇遇!
福井は狭いと感じるとともに、みなさん考えることは同じなんですね(笑)
親子は勝山駅側に戻るようでここでお別れ(12:14)

いろいろ話せて楽しかったです。またどこかの山でお会いしましょう。
芽吹き始めた木々の中をアップダウンしながら進んでいく。

途中の小ピーク(P315)で先ほどのグループが食事されていた。
男:「第3展望台ってまだ先なんですかね?」
よ:「私たちが居たところが第3展望台ですよ。」
親子が折れた標識をテーブル代わりに使っていたので気付かなかったようだ(笑)
コブシ(辛夷)

モクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木。タムシバ(田虫葉)に似ているが、タムシバには花の下に1枚葉がない。
新緑が目に眩しい。

12:53 比島・発坂分岐(標高約310m)

比島駅方面は右へ。左にいくと鹿谷町発坂(ほっさか)に至るが、最近はあまり歩かれていないようだ。
一部道幅が狭い箇所もあるので、慎重に下っていく。

カタクリもポツポツ咲いていた。

12:58 比島観音

平泉寺の四至(しいし)の乾(戌亥=北西)に当たり、平泉寺四天王として、泰澄大師御手製の観音像が祀られたとされ、今年の御開帳は4月18日(日)の予定。
ちなみに平泉寺の四至は以下の通り。
艮(うしとら=北東)…虚空蔵(こくうぞう)
巽(たつみ=南東)…荒神岩(こうじんいわ)
坤(ひつじさる=南西)…禅師王子(ぜんじおうじ)
乾(いぬい=北西)…比島観音(ひしまかんのん)
観音堂の近くにあった大きな倒木。

最近あちこちの山でこのような倒木が目立つが、これも気候変動の影響なのかも。
13:04 林道出合①(標高約230m)

この日は休工日だったが、伐採作業時には林道は歩行禁止。
13:07 林道出合②(標高約220m)

ここで少し林道をUターンして、再び登山道へ。
13:14 バンビライン比島観音登山口(標高約140m)

下りは1時間。
越前甲を眺めながら農道を下っていく。

民家の桜も満開。

えちぜん鉄道の比島駅が見えてきた(13:23)

勝山駅までワープ(160円)したいところだが、先月小舟渡駅付近で発生した大規模な土砂崩れの復旧で、山王駅~勝山駅間は現在も運休中(代行バス運行)
線路沿いをとぼとぼと歩いていく。

13:43 勝山駅駐車場

依然としてハイカーらしき車が多く停まっていた。
カタクリは少し早かったようだが、多くのスプリング・エフェメラルが見られ、楽しい出会いもあり満足。
☆アクセス☆
やっぱり、山っていいね!
バンビライン(371m)
標高差253m
登り 1時間9分、下り 1時間、ウォーク 29分 TOTAL 3時間31分
今年1回目・通算7回目
出会った人 20人ぐらい 出会った動物 なし
2021年:13座目
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