紅葉ハイク 部子山(1464m)
福井の高山は紅葉が見頃を迎えており、どの山に登ろうか悩む。
経ヶ岳(1625m)、荒島岳(1523m)、銀杏峰(1441m)、越前甲(1319m)など、どれも甲乙つけがたいが、いずれも急登が待っている(汗)
昨日のブロ友さんたちのレポを見ると、部子山の周辺の紅葉がまさに見頃を迎えているとのこと。
部子山(へこさん)

ここだと山頂直下まで車で行けるので、体力的には物足りないが、前回がガスガスで何も見えなかったので即決。
体力に余力があれば銀杏峰にも登ろうかな?(ウソ)
池田町に入ると一面の濃霧。

晴れる証だと信じて進んでいく。
8:04 部子山林道入口(標高約320m)

ここから林道終点(P0)まで、距離約13㎞、標高差約1100m。
標高が上がるにつれ霧も取れてきたが、スピードを控えめに進んでいく。

麓には雲海が広がる。

今日も天空の城が出現したのかな?
前回P6付近でクマと遭遇したので慎重に進んでいく。

予感が的中し、今回もクマと遭遇! まだ幼獣で、カメラを構える前に草むらに消えてしまった。なお山頂でお会いした2組の方も、林道でクマを目撃したそうなので、十分ご注意を。
この一帯では、他にも道路を横切るシカ、前走するサル、道路上に仁王立ちするヤマドリなどにも出くわし、さながら動物園状態だった(笑)
P3地点が見えてきた(8:21)

道路脇には紅葉した木々が目立ち始める。

後続車やクマに注意を払いつつも、撮影に勤しむ。

8:24 林道大野池田線分岐(P5)(標高約970m)

山頂方面は右へ。
P5からP3にかけてはまさに紅葉のピーク。

きれいだな~

この区間は道幅が狭くブラインドコーナーも多いので、見惚れ過ぎないように。

8:39 能楽の里牧場跡(P3)(標高約1310m)

山頂に行く前にP1321峰へ。

ピークには70代ぐらいのご夫婦ハイカーがおられた。

車がなかったので伺ったところ、P4付近に車を停めて登ってこられたそうだ。
麓にはまだ雲海が残っていたが、その先には日野山(795m)や鬼ヶ岳(533m)

本堂がほぼ完成したホームの文殊山(365m)も望めた。

9:08 林道終点(P0)(標高約1404m)

駐車場には途中道を譲った軽トラのみ。
今日もラクしてここから登ります(9:12)

前回山頂部は雲の中だったが、今日はクッキリ。

山頂直下の紅葉は終了モード。

いかにもクマさんが居そうな感じ(笑)

霜が昨夜の冷え込みを物語る。

9:23 部子山山頂(標高1464.4m)

駐車場から11分。滋賀県から来られた男性がおられた。
登頂記念の三角点(二等・部子山)タッチ。

天照大神を祀った石祠にも参拝。

山名の由来にもなった目子媛命じゃなく、天照大神が祀られているのは前回のレポを参照。
眼前には再び冠雪した白山連峰。

ここからだと三ノ峰(2128m)の雪はだいぶ消えてしまったように見えるが、

刈込池側からは冠雪した山頂部が見えたそうだ。
先週登った赤兎山(1628m)を始めとする加越国境の山々。

稜線の先には銀杏峰(1441m)

銀杏峰の先には百名山の御嶽山(3067m)

視線を少し左に移すと同じく百名山の荒島岳(1523m)

荒島岳の先には雄大な山容の乗鞍岳(3026m)

さらに視線を左に移すと、奥穂高岳(3190m)を盟主とする穂高連峰。

ハイカーの憧れ槍ヶ岳(3180m)や孤高の山笠ヶ岳(2897m)も望めた。

さらには中央アルプスの木曽駒ヶ岳(2956m)や南アルプスの山並み。

八ヶ岳(赤岳)(2899m)が顔を覗かせる時間帯もあり、10座以上の百名山が望めた。

そのうち先ほどのご夫婦も登ってこられ、山座同定しながら山談義。

豊田市からお越しのお二人はあちこちの山を登られているそうで、

昨夜はP4付近で車中泊されたとのこと。ワイルドですね~(笑)
明日は平家岳(1442m)に登られるそうで、

「登山口までかなりの秘境ですよ」と伝えると、何度か登っておられるとのこと。
能郷白山(1617m)も温見峠から1時間で登られるそうだ。

おみそれしました。大ベテランに大変失礼をしました(笑)
ご夫婦が下山されていったので、しばし絶景と紅葉を独り占め。

今日の一杯はクッタ(QTTA) サワークリームオニオン。

私好みの味でした。
その後も2組登ってこられ、皆一様に絶景に感動されていた。

しかし残念なことに、この稜線に高さ150mの巨大風車を23基も設置しようとする愚策(福井 大野・池田ウインドファーム事業(仮称))がまさに進行しようとしている。


この美しい稜線に巨大風車が並ぶ姿なんて想像したくないと思いませんか?

しかも県内にはここ以外にも10箇所以上の風力発電建設計画がある。

ほとんど地元の雇用を生まず、自然を破壊するのが目に見えて明らかな風力発電なんて不要だと思うのだが。
今日は風もほとんどなく、まさにインディアンサマー。

あんなところに反射板もあったんだ。

驚いたことに、嶺南の西方ヶ岳(764m)や青葉山(693m)も望めた。

名残り惜しいがそろそろ降りることにしよう(10:42)

天空の回廊を軽快に下っていく。

登りで見過ごした紅葉を鑑賞。


コケのサク(朔=胞子嚢)

10:53 林道終点(P0)(標高約1404m)

今日は神社には寄らず。
P3手前にあった名古屋ナンバーのこのオフロードバイク。

山頂で会った男性の話では数日前から停めてあるらしく、昨日警察が来ていろいろ調べていたそうだ。何か事件や事故でなければ良いのだが…
ちなみに登りの際にはこのバイク、倒れておらず普通に停車していたのだが(怖)
好天やネット情報に誘われてか、対向車とのすれ違いが増えてきた。

ライトを点灯してスピードは控えめに走行し、見通しの悪い場所ではクラクションの活用を。
11:11 林道大野池田線分岐(P5)(標高約970m)

帰りは大野市側に降りるべく、右へ。
池田町美濃俣と大野市宝慶寺を結ぶ全長約22㎞の広域基幹林道で、

昨年(2019年)10月に最後の未通区間が開通し、全線走行可能となった。
大部分が未舗装区間だが、幅員が5mほどあるので比較的走り易い。

山肌を縫うように走っていく。

池田町側は紅葉の真っ盛り。

路肩が広くなった駐車スペースもあり、紅葉を鑑賞している方もチラホラ。

大野市側はピークはもう少し先かも。

11:39 銀杏峰小葉谷コース林道出合(標高約855m)

気温が上がって暑くなってきたので銀杏峰はやはりパス。もっとも最初から登る気はさらさらないが(笑)
11:44 小葉谷登山口(標高約751m)

駐車場には3台停まっていた。
11:52 宝慶寺いこいの森(名松新道登山口)(標高約470m)

大野市街でお昼をいただいてから帰路につく。

☆アクセス☆
やっぱり、山っていいね!
部子山(1464m)
標高差60m
登り 11分、下り 11分、TOTAL 1時間41分
今年2回目・通算2回目
出会った人 9人 出会った動物 クマ(幼獣)、シカ、サル、ヤマドリ
2020年:61座目
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