大文字山(465m) 後編
12:36 大文字山火床(標高340m)。

ちょうど【大】の字の横棒(第一画)にあたり、眼下には千年の都、京都市街が広がる。

ちょうど【大】の字の横棒(第一画)にあたり、眼下には千年の都、京都市街が広がる。
春霞で遠方はおぼろげだったが、京都御所や二条城、

吉田山や下賀茂神社などはハッキリ分かった。

ここは金尾(かなわ)と呼ばれる字形の交点(中心)部分で、

4基の火床が十字型に配置されている。なんか古代の遺跡っぽいww
金尾の背後には大師堂と呼ばれる、弘法大師を祀った小さなお堂がある。

火床には、軽くて火に強い大谷石(おおやいし)を使用。

この大谷石を2つずつ並べた火床に、井桁を組むように薪(割り木)を配置するそうだ。
【大】の文字の右のはらい部分(第三画)で、全長は120mもある。

大文字には全部で75基の火床があるそうだが、大き過ぎて金尾から全景を望めないほど。
ここから他の送り火の山も望めるのだが、肉眼で確認できたのは「左大文字」と

松ヶ崎妙法の「妙」と

「法」の2箇所のみ。

残念ながら、船形と鳥居形はみつけられなかった。
金尾の上、【大】の字の突き出た部分に登ってみる。

また階段だ・・・(汗)
字形の頂点は字頭(じがしら)と呼ばれ、2基の火床がある。

金尾より20mほど高くなる分、眺めも一段と良くなる。

この辺りでシートを広げ、食事されている方も多かった。
ここでお昼にしても良かったが、山頂で食べることにして先を急ぐ。
火床から山頂までは約1km。登山道らしくなってきて、

こんな風にゴツゴツした岩の箇所や

木の根が張った部分も。

元々この山域全帯を「如意ヶ岳」と呼んでいたが、現在では西側の前峰(465m)を「大文字山」と呼び、最高点である主峰(472m)を「如意ヶ岳」と呼ぶ。

登山道にはこのような標識があり、万一の際はこの番号を伝えて位置を知らせるらしい。

お世話にならないようにしなければ・・・
火床から歩くこと約20分。ようやく山頂が見えてきた。

13:11 大文字山山頂(465.4m)

広場には三角点(三等:鹿ヶ谷)や

丸太のベンチが置いてある。

山頂からも京都市南西部が望め、

遙か先には大阪の高層ビル群も微かに望むことができた。

すっかり喉がカラカラ。

いただきま~す!
つまみを兼ねた今日の山めしは、シウマイ。

詳しくは山めしにて。
京都なので、食後はもちろん御抹茶をいただく。

よいお点前どすえ~(笑)
絶景を堪能したので、そろそろ下山しよう(13:58)

登ってきた道をピストンする方も多いのだが、今回は縦走して山科方面へ向かう計画。
小さいながらも標識があるので、安心と思いきや・・・

土橋のようなこの道、普通真っ直ぐ行くんだと思いますよね!?

でも山科・蹴上方面は右の堀切みたいなところを下るのが正解でした。
京都一周トレイルの標識(東山45)。

右(西)へ行くと鹿ヶ谷方面だし、真っ直ぐ(南)行くと蹴上方面。
ということは、山科方面は左(東)へ行けばいいはず。
でも山科と書いていないし、線も実線でなく点線だし・・・
しかし今回は前回の教訓を生かし、心強い味方のルートマップを持参。

現在地が多分④の■のところだろうから、左に進むので間違いないはず。
尾根沿いのなだらかな道を進んでいく。

標識が出てきた。藤尾奥町?

なんか聞き覚えのある地名だが、これでいいのかな??
キレイに手入れされた杉林の中を歩いていく。

しかし、どうもおかしい・・・
ルートマップでは先ほどの分岐から200mほどで、尾根出合という分岐に差し掛かる。
200mであれば、通常4~5分もあれば辿りつくはず。
だが既に10分以上歩いているが、道はさらに東へと続いている。
もしかして行き過ぎたのかも・・・

歩いてきた道を戻ることにする。
10分ほど戻ったところにあった、この地点。

先ほども通ったのだが、その時は標識や看板がなかったのでスルーしたのだが・・・
ありました!

こんなのすぐに分かるかい!(笑)
今回はルートマップがあったので、おかしいのが分かって事無きを得たが、
標識だけに頼っていたら、多分そのまま如意ヶ岳方面へ進んでいただろう。
ちなみに藤尾奥町を後で調べたら、京都の東端、比叡山の麓のR161バイパス辺りだった。

下るにつれ、間伐された倒木が目立ってきた。

沢に合流し、渡渉したり、

丸太橋を渡りながら進んでいく。

道幅が広くなり、林道っぽくなってきた。

しかし、ここまでまだ誰ともすれ違っていない。このルートはあまり使われないのかな?
左手になんか見えてきた。

やましなの家という野外教育施設のようだ。

15:10 山科登山口(標高100m)

下山タイムは迷ったこともあり、1時間12分もかかった。
リッチな雰囲気の住宅街の中、ぶらぶらと山科駅方面に歩いていく。

JRのガードをくぐり、合流した山科駅前へと続く細い道。

これがかつての東海道だそうだ。

15:40 京阪山科駅(標高60m)

なんとか無事?ハイク終了。ここから車を停めた浜大津に電車で戻る。
16:00 浜大津駅

今回の山行、トータル約10kmにもおよび、意外とがっつり歩いた感じ。
また機会があれば、今回知った京都一周トレイルも是非とも歩いてみたい。
本日の行程

※上記鳥瞰図は、山葵友(さんきゅう)様のHP、山聲(やまびこ)の山行記録(山悠遊)から引用させていただきました。
大文字山(465m)
標高差405m
登り 1時間11分、下り 1時間12分、ウオーク1時間21分、TOTAL 4時間31分
☆☆☆ランキング参加中です。☆☆☆


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吉田山や下賀茂神社などはハッキリ分かった。

ここは金尾(かなわ)と呼ばれる字形の交点(中心)部分で、

4基の火床が十字型に配置されている。なんか古代の遺跡っぽいww
金尾の背後には大師堂と呼ばれる、弘法大師を祀った小さなお堂がある。

火床には、軽くて火に強い大谷石(おおやいし)を使用。

この大谷石を2つずつ並べた火床に、井桁を組むように薪(割り木)を配置するそうだ。
【大】の文字の右のはらい部分(第三画)で、全長は120mもある。

大文字には全部で75基の火床があるそうだが、大き過ぎて金尾から全景を望めないほど。
ここから他の送り火の山も望めるのだが、肉眼で確認できたのは「左大文字」と

松ヶ崎妙法の「妙」と

「法」の2箇所のみ。

残念ながら、船形と鳥居形はみつけられなかった。
金尾の上、【大】の字の突き出た部分に登ってみる。

また階段だ・・・(汗)
字形の頂点は字頭(じがしら)と呼ばれ、2基の火床がある。

金尾より20mほど高くなる分、眺めも一段と良くなる。

この辺りでシートを広げ、食事されている方も多かった。
ここでお昼にしても良かったが、山頂で食べることにして先を急ぐ。
火床から山頂までは約1km。登山道らしくなってきて、

こんな風にゴツゴツした岩の箇所や

木の根が張った部分も。

元々この山域全帯を「如意ヶ岳」と呼んでいたが、現在では西側の前峰(465m)を「大文字山」と呼び、最高点である主峰(472m)を「如意ヶ岳」と呼ぶ。

登山道にはこのような標識があり、万一の際はこの番号を伝えて位置を知らせるらしい。

お世話にならないようにしなければ・・・
火床から歩くこと約20分。ようやく山頂が見えてきた。

13:11 大文字山山頂(465.4m)

広場には三角点(三等:鹿ヶ谷)や

丸太のベンチが置いてある。

山頂からも京都市南西部が望め、

遙か先には大阪の高層ビル群も微かに望むことができた。

すっかり喉がカラカラ。

いただきま~す!
つまみを兼ねた今日の山めしは、シウマイ。

詳しくは山めしにて。
京都なので、食後はもちろん御抹茶をいただく。

よいお点前どすえ~(笑)
絶景を堪能したので、そろそろ下山しよう(13:58)

登ってきた道をピストンする方も多いのだが、今回は縦走して山科方面へ向かう計画。
小さいながらも標識があるので、安心と思いきや・・・

土橋のようなこの道、普通真っ直ぐ行くんだと思いますよね!?

でも山科・蹴上方面は右の堀切みたいなところを下るのが正解でした。
京都一周トレイルの標識(東山45)。

右(西)へ行くと鹿ヶ谷方面だし、真っ直ぐ(南)行くと蹴上方面。
ということは、山科方面は左(東)へ行けばいいはず。
でも山科と書いていないし、線も実線でなく点線だし・・・
しかし今回は前回の教訓を生かし、心強い味方のルートマップを持参。

現在地が多分④の■のところだろうから、左に進むので間違いないはず。
尾根沿いのなだらかな道を進んでいく。

標識が出てきた。藤尾奥町?

なんか聞き覚えのある地名だが、これでいいのかな??
キレイに手入れされた杉林の中を歩いていく。

しかし、どうもおかしい・・・
ルートマップでは先ほどの分岐から200mほどで、尾根出合という分岐に差し掛かる。
200mであれば、通常4~5分もあれば辿りつくはず。
だが既に10分以上歩いているが、道はさらに東へと続いている。
もしかして行き過ぎたのかも・・・

歩いてきた道を戻ることにする。
10分ほど戻ったところにあった、この地点。

先ほども通ったのだが、その時は標識や看板がなかったのでスルーしたのだが・・・
ありました!

こんなのすぐに分かるかい!(笑)
今回はルートマップがあったので、おかしいのが分かって事無きを得たが、
標識だけに頼っていたら、多分そのまま如意ヶ岳方面へ進んでいただろう。
ちなみに藤尾奥町を後で調べたら、京都の東端、比叡山の麓のR161バイパス辺りだった。

下るにつれ、間伐された倒木が目立ってきた。

沢に合流し、渡渉したり、

丸太橋を渡りながら進んでいく。

道幅が広くなり、林道っぽくなってきた。

しかし、ここまでまだ誰ともすれ違っていない。このルートはあまり使われないのかな?
左手になんか見えてきた。

やましなの家という野外教育施設のようだ。

15:10 山科登山口(標高100m)

下山タイムは迷ったこともあり、1時間12分もかかった。
リッチな雰囲気の住宅街の中、ぶらぶらと山科駅方面に歩いていく。

JRのガードをくぐり、合流した山科駅前へと続く細い道。

これがかつての東海道だそうだ。

15:40 京阪山科駅(標高60m)

なんとか無事?ハイク終了。ここから車を停めた浜大津に電車で戻る。
16:00 浜大津駅

今回の山行、トータル約10kmにもおよび、意外とがっつり歩いた感じ。
また機会があれば、今回知った京都一周トレイルも是非とも歩いてみたい。
本日の行程

※上記鳥瞰図は、山葵友(さんきゅう)様のHP、山聲(やまびこ)の山行記録(山悠遊)から引用させていただきました。
大文字山(465m)
標高差405m
登り 1時間11分、下り 1時間12分、ウオーク1時間21分、TOTAL 4時間31分
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