Wイチゲ天国 天子山(572m)
連日20℃以上の暖かい日が続き、山々の雪解けも一段と進んだ感じ。
毎年恒例のこの山へ。
天子山(あまごやま)

2013年に初めて登って以来、毎年皆勤賞の山で、この山に登らないと春が来たと感じられないほど。
今年は豪雪だったのでまだ少し早い気もするが、週末は芳しくない予報だったので偵察がてら登ることにした。
R158で大野に入り、登山口のある大矢戸地区へ。

登山口に続く林道入口にはイノシシ除けの電気柵がある。

通過後は元通りに戻すのを忘れずに。
9:32 天子山(行人岩)登山口駐車場(標高約217m)

先客の車は2台。
行人岩休憩所

シモクレン(紫木蓮)

モクレン科モクレン属の落葉低木。まだ蕾だった。
9:35 行人岩参拝登山道(天子山登山口)(標高約218m)

山頂(展望台)までは距離約900m、標高差約360mで標準CTは1時間。
昨年は1時間29分だったが、亀足が加速しているので、目標CTは2時間。
例年、登山口近くではミヤマカタバミを見かけるのだが、今年は見当たらず。
キクザキイチゲ(白)(菊咲一華)

キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
カタクリも新芽が出始めたばかりで、やはり少し早かったかな?

エンレイソウ(延齢草)

ユリ科エンレイソウ属の多年草。
9:41 林道出合①

最初の林道出合を過ぎると、急に華やかになってきた。
カタクリ(片栗)

ユリ科カタクリ属の多年草。
この辺りはまだ咲き始めといったところ。

ミノコバイモ(美濃小貝母)

ユリ科バイモ属の多年草。環境省の絶滅危惧II類(VU)に指定。
下の群生地はまさにピークのようで、目視できただけでも50株以上あった。

今年は登山道脇にもいっぱい咲いている。

ミヤマカタバミ(深山片喰)

カタバミ科カタバミ属の多年草。
八重咲きのキクザキイチゲも咲いていて、キクザキイチゲ天国。

9:51 休憩小屋(1合目)(標高約300m)

小屋内には今年もドリンクサービス。

こんな山、福井には他にありません。
昨年は涸れていた聖なる泉(よっし~が勝手に命名w)も復活!

こんこんと水が流れていた。
9:53 林道出合②

整備中だった林道はコンクリート舗装されていた。
前方に男性の姿を発見。

ハイカーかと思ったが、どうやら登山道の整備をされているようだ。
アズマイチゲ(東一華)

キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。花は同属のキクザキイチゲに似ているが、舌状で浅く3葉に切れ込んだ葉が特徴。
この付近はまさにアズマイチゲ天国。

この辺りは日当たりがいいせいか、カタクリもあちこちに咲いていた。

ソロの男性が降りてこられ、「もしかしてよっし~さん?」と声を掛けられる。

男性は山きちやっほ~さんだった!
ブログはよく拝見させていただいているが、お会いするのは初めて。
デカい図体がよたよた登ってきたので、もしかして?と思ったそうだ(笑)
福井有数のどえむハイカーのお一人で、この後六呂山とバンビラインにも登るそうだ。
整備の男性は、登山道にせりだした雑木の枝打ちをされていた。

これからハイカーが増えるので、歩き易くしているそうだ。本当にありがとうございます。
私もささやかながらもお手伝いさせていただきます。

登山道脇に花園があるというより、むしろ花園の中を歩いている感じ。

エンレイソウの四姉妹。

地元の方が献身的に整備されているのに、よくこんな心ないことができるもんだ(怒)

上の群生地はこの1株を除いて、まだ開花前だった。

10:19 3合目(標高約350m)

かつてあったベンチもほとんど跡形がない。
息を整えていると、上から鐘の音が聴こえてきた。
試練の谷(これも勝手に命名w)を登っていく。

この一帯は雪解けが遅かったので、フキノトウが顔を覗かせていた。

???

雪解け水が流れている箇所はぬかるんでいるところも。

キクザキイチゲ(紫)(菊咲一華)

この一帯は紫色の個体がほとんど。

土壌に関係するのだろうか?
10:52 5合目(標高約455m)

たまらずここで小休止。既に1時間17分が経過し、ゆるゆるの2時間も微妙。
ダンコウバイ(檀香梅)

クスノキ科クロモジ属の落葉樹。
11:02 6合目(標高約490m)

キンキマメザクラ(近畿豆桜)

ショウジョウバカマ(猩々袴)

メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草。
6合目から先はロープ場の急登。

すっかりへろへろで、立ち止まりが激増。

ようやく行人岩が見えてきた。

11:26 行人岩(9合目)(標高約545m)

山頂目前だがここで小休止。
恒例の天子の鐘(これも勝手に呼んでますw)を鳴らす。

11:39 天子山山頂(展望台)(標高572m)

タイムは2時間4分と、ゆるゆるの目標もオーバーする情けない有様。
山頂には4人組のグループがおられ、焼肉パーティーをされていた(笑)
PM2.5のせいか、残念ながら白山は遥拝できず。

日本百名山の荒島岳(1523m)も霞んで見えにくい。

マンガ日本昔ばなし最終話のモデルになった飯降山(884m)

やはり冷たいビアは欠かせません。

今日の山めしは炒飯ハンバーグ添え。

グループは勝山の方のようで、飲食店の品評話で盛り上がっておられた。

少し風が出てきたので下山開始(12:38)

急坂は転ばないように慎重に下っていく。

13:00 5合目(標高約455m)

下りも妖精たちを見つけてはカメラに収める。

キクザキイチゲ(紫)(菊咲一華)

登りで気になった花をもう一度じっくり観察。

花はキクザキイチゲやアズマイチゲに似ているが、

葉が筒状に丸まっており、どことなくセツブンソウ(節分草)に似た感じ。
ただしセツブンソウは花弁状の萼片が5枚のモノが多く、雄蕊(ゆうずい=おしべ)の葯(やく)は淡紫色なので、該当せず。
ユキワリイチゲ(雪割一華)という考えも頭をよぎるも、葉の形状がだいぶ違う。
もしかすると、アズマイチゲと同じ科の何かとのハイブリッド(交配種)なのかな??
お分りの方がいれば、ご教授下さい。
13:17 3合目(標高約350m)

カタクリも午前中より開花したモノが増えた感じ。

今週末から来週辺りが見頃かも。

ヤマエンゴサク(山延胡索)

ケシ科キケマン属の多年草。
13:29 休憩小屋(1合目)(標高約300m)

ご厚意に甘えてコーラをご馳走になる。

なおご馳走になった後の空き缶は自宅に持って帰りましょう。
休憩中も別の男性がスコップ片手に登ってこられ、登山道を整備されていた。
本当に地元の方の献身的な整備に大感謝。
今年はコバイモの当たり年かも。

絶滅危惧II類(VU)なので、とるのは写真だけ。

13:46 行人岩参拝登山道(天子山登山口)(標高約218m)

下りは1時間8分。
九頭竜川にかかる鯉のぼり流し。

対岸の弁天桜もだいぶ咲いてきたようだ。
バンビラインにも寄ろうかと思ったが、禅の里で汗を流し帰宅する。

画像のかき揚げそば、4月から20円値上げされて240円になっていた。それでも十分安いが。
今年はコバイモの当たり年のようで、下の群生地はスゴいことになっています。
上の群生地はまだこれからなので、しばらくは楽しめそうです。
カタクリは1合目の休憩小屋から3合目までが5分咲きといったところで、
アズマイチゲやキクザキイチゲもかなり咲き揃っていて、来週末頃までが見頃かと思われます。
☆アクセス☆
やっぱり、山っていいね!
天子山(572m)
標高差354m
登り 2時間4分、下り 1時間8分、TOTAL 4時間11分
今年1回目・通算6回目
出会った人 7人(山きちやっほ~さん他) 出会った動物 なし
2018年:16座目
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