権現山(565m) ミスミソウに会いに
2018年3月27日(火) 晴れ
ブロ友さんたちのレポから続々と、
春の使者(スプリング・エフェメラル)の便りが届いている。
今回は権現山にミスミソウを見に行こう!

権現山には過去2回登っているが8月と10月で、残雪のあるこの時期は初めて。
9:37 権現山登山口駐車場(標高約136m)

先客の車が4台あり、あの方の車も発見!
やはりみなさん考えることは同じですね(笑)
9:41 権現山裏参道登山口(柳の滝遊歩道)(標高約136m)

残雪があるようなので、今回は迷わずスパイク長靴をチョイス。
柳谷沢に沿って遊歩道を登っていく。

沢の対岸には残雪があったが、これもあと数日中に消えてしまうだろう。

雪どけ水が流れているせいか、路面もぬかるみがち。

やはりスパイク長靴で大正解。
前方に不動滝が見えてきた。

9:45 不動滝(標高約150m)

名前は泰澄大師像の横に祀られている不動明王に由来する。

※画像は2011年10月撮影のもの。
また大岩には小六という文字が彫られている。

小六とはこの地が出身とされる剣豪佐々木小次郎の幼名で、小次郎はこの不動滝で修業し、秘剣”つばめ返し”を編み出したといわれる(一乗滝など諸説あり。)
階段を登って滝上部へ。

上から見た不動滝。

9:50 お釜滝(標高約170m)

高さ11mの滝で、落下する水勢が巨石の中腹をえぐって、深さ約2mの滝壺つぼを作り、その形が釜底を連想させることから名付けられた。
大岩が崩れてせり出した箇所。

この時期は雪解けによる土砂崩れもあるので注意。
9:59 布滝(標高約200m)

柳の滝の中で一番大きな滝で落差36m。大岩壁をすべるように流れる様子が、さながら白布を垂らしたかの様なので、こう呼ばれる。
ジャノヒゲ(蛇の髭)

キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草。リュウノヒゲ(竜の髯)とも呼ばれる。
ネコノメソウ(猫の目草)

ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草。
この辺りはなめ床になっており、所々にかめ穴(甌穴)がある。

丸太橋を渡って左岸へ(10:14)

ようやく残雪が出てきたが、この付近はツボ足でも全く問題なし。

今度は右岸へ(10:18)

丸太の腐敗が進んでおり、私が乗るとたわむ有様だった(笑)
倒木が道を塞ぐ場所も。

再び左岸へ(10:27)

この先も何度か渡渉していく。
こもり穴

かつて平家の落武者が隠れたという伝説が残る。
丸太橋のない沢を渡渉して、鎖場を登らないといけないので、今回はパス。
一旦沢を離れ、斜面を高巻きして登っていく。

10:42 夫婦滝(標高約320m)

岩の上からふた筋になって水が落ちることから名付けられたが、今日は雪解け水が多いせいか、1本のぶっとい筋だった。奥さんの尻に敷かれたのかな?(笑)
夫婦滝を過ぎると残雪が増えてきた。

この辺りはトレースがあるのでツボ足でも通行可能。

ただし雪渓になっているので、雪どけの進み具合によっては陥没に要注意。
ここでソロの男性とすれ違う。早いっすね。
ヒーヒー言いながら、なんとか急斜面を登り切る(10:55)

この頃あの方たちは既に山頂に到着されていたようだ。
みたび左岸へ最後の渡渉をする(10:57)

いっきに残雪が増え、登山道も大部分が雪の下。

急斜面をつづら折れに登っていき、視線の先には大木が見えてきた。

大モミ手前は急斜面の雪面をトラバースしていくので慎重に。

スパイク長靴か軽アイゼンを履いた方がベターかも。
11:17 松ヶ嶽神社の大モミ(標高約455m)

越前市の天然記念物に指定されている。
大モミの上部で小休止。

急勾配の尾根を200mほど登ると山頂。

尾根には雪はなかった。
11:36 権現山山頂(松ヶ嶽神社)(標高565m)

タイムは1時間55分と、無雪期の前回(2h)よりなぜかタイムアップ。
予想通り、山頂でははなきちさんたちが宴会中だった(笑)

しかもクマより怖い、アクマ(=NeNe)さんの姿も。これは想定外でした(笑)
はなきちさんたちは私が登り始める10分ほど前にスタートされており、1時間20分ほどで山頂に到着されたそうだ。
まずは登頂記念の半鐘を鳴らす。

宴会は終了直前だったが、スゴい分量。

とても山に担いでくる分量じゃないですよ。”お前が言うな!”かもしれませんが(笑)
NeNeさんがクマから横取りした(ウソ)、ふきのとうの天ぷらをご馳走になる。

まさに春の味で美味しかった。ご馳走さまです。
座り込む前にお目当てのミスミソウにご挨拶。

ミスミソウ(三角草)

キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草。
三分した葉が三角形に似ていることからこう呼ばれ、

雪の下でも常緑であることからユキワリソウ(雪割草)の名でも知られる。
戻って食事の準備をしていると、yamaさんとみっちゃんが登場。

福井を代表するカリスマ山ブロガーのお二人です。
今日の山めしは、麻婆焼きそば

「え~1玉?、当然もう1玉あるよね?!」とか、「降りてからも食べるんでしょ?!」などとギャラリーが多いのでやりにくかった(笑)
はなきちさんたちは下りは表参道から降りられるとのこと(12:12)

ふぅ~ やっと静かになった(ウソ)

はなきちさんたちから10分ほど遅れて私も表参道で下山開始(12:24)

実は表参道で下るのはこれが初めてで、過去2回はいずれも裏参道ピストン。

というのも表参道は急斜面を下っていくルートで、眺めもあまり良くないと聞いていたからだ。
キンキマメザクラ(近畿豆桜)

表参道にもミスミソウが群生している。

通常ミスミソウは6~8枚の花弁(実は萼片)のモノが多いが、

権現山では9~10枚、中には12枚もある八重咲きのモノも珍しくない。
なんでなんだろう??
ダンコウバイ(檀香梅)

クスノキ科クロモジ属の落葉小木。
見事な杉の巨木(12:42)

以前は”K・H・K(下りは速い子)”だったが、昨年秋の八ヶ岳での滑落負傷により、めっきり下りが遅くなってしまった。
怪我した左足と右足のバランスが悪くなったようで、以前のようにポンポンと下ろうとすると前につんのめりそうになる。
もしかしたら2回の縫合で、左足が少し短くなってしまったのかな?(笑)
登りに加え、下りも亀足になってしまうと、もう高い山には行けないかも(涙)
今や”K・O・K(下りも遅い子)”の私だが、はなきちさんたちに追いつく(12:53)

以前から比べると倍近く遅いのになんで??
ミドリキンキマメザクラ

通常は紅色の萼筒、萼片が緑色の変種で、日本海側に多い。
風に揺れて10枚以上撮った画像が全てピンボケで、これが一番マシでした(笑)
イノシシくんのお風呂(沼田場)もありました。

13:14 権現山表参道登山口(標高約130m)

下りは50分。表参道には残雪はなかった。
一度は追いついたものも、ふんばり過ぎたせいか足がパンプしてしまい、引き離されてしまった。
13:16 権現山登山口駐車場(標高約136m)

3分ほど遅れて駐車場に戻る。
アクマさんから秘密の花園にいこうと拉致され、誘われたが、丁重に辞退。

のこのこ付いていくと、どんなところに連れていかれるか分からないし(ウソ)
みなさん、今日はありがとうございました。
このレポアップの時点ではだいぶ雪解けが進んでいると思われるが、裏参道を登る場合、スパイク長靴やトレッキングポールを持参された方が良いと思います。
やっぱり、山っていいね!
権現山(565m)(登り:裏参道コース、下り:表参道コース)
標高差435m
登り 1時間55分、下り 50分、TOTAL 3時間35分
今年1回目・通算3回目
出会った人 10人(はなきちさんご夫婦、マイハシさん、NeNeさん、Oちゃんさん、yamaさん、みっちゃん他)
出会った動物 なし
2018年:12座目
☆☆☆ランキング参加中です。☆☆☆


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ブロ友さんたちのレポから続々と、
春の使者(スプリング・エフェメラル)の便りが届いている。
今回は権現山にミスミソウを見に行こう!

権現山には過去2回登っているが8月と10月で、残雪のあるこの時期は初めて。
9:37 権現山登山口駐車場(標高約136m)

先客の車が4台あり、あの方の車も発見!
やはりみなさん考えることは同じですね(笑)
9:41 権現山裏参道登山口(柳の滝遊歩道)(標高約136m)

残雪があるようなので、今回は迷わずスパイク長靴をチョイス。
柳谷沢に沿って遊歩道を登っていく。

沢の対岸には残雪があったが、これもあと数日中に消えてしまうだろう。

雪どけ水が流れているせいか、路面もぬかるみがち。

やはりスパイク長靴で大正解。
前方に不動滝が見えてきた。

9:45 不動滝(標高約150m)

名前は泰澄大師像の横に祀られている不動明王に由来する。

※画像は2011年10月撮影のもの。
また大岩には小六という文字が彫られている。

小六とはこの地が出身とされる剣豪佐々木小次郎の幼名で、小次郎はこの不動滝で修業し、秘剣”つばめ返し”を編み出したといわれる(一乗滝など諸説あり。)
階段を登って滝上部へ。

上から見た不動滝。

9:50 お釜滝(標高約170m)

高さ11mの滝で、落下する水勢が巨石の中腹をえぐって、深さ約2mの滝壺つぼを作り、その形が釜底を連想させることから名付けられた。
大岩が崩れてせり出した箇所。

この時期は雪解けによる土砂崩れもあるので注意。
9:59 布滝(標高約200m)

柳の滝の中で一番大きな滝で落差36m。大岩壁をすべるように流れる様子が、さながら白布を垂らしたかの様なので、こう呼ばれる。
ジャノヒゲ(蛇の髭)

キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草。リュウノヒゲ(竜の髯)とも呼ばれる。
ネコノメソウ(猫の目草)

ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草。
この辺りはなめ床になっており、所々にかめ穴(甌穴)がある。

丸太橋を渡って左岸へ(10:14)

ようやく残雪が出てきたが、この付近はツボ足でも全く問題なし。

今度は右岸へ(10:18)

丸太の腐敗が進んでおり、私が乗るとたわむ有様だった(笑)
倒木が道を塞ぐ場所も。

再び左岸へ(10:27)

この先も何度か渡渉していく。
こもり穴

かつて平家の落武者が隠れたという伝説が残る。
丸太橋のない沢を渡渉して、鎖場を登らないといけないので、今回はパス。
一旦沢を離れ、斜面を高巻きして登っていく。

10:42 夫婦滝(標高約320m)

岩の上からふた筋になって水が落ちることから名付けられたが、今日は雪解け水が多いせいか、1本のぶっとい筋だった。奥さんの尻に敷かれたのかな?(笑)
夫婦滝を過ぎると残雪が増えてきた。

この辺りはトレースがあるのでツボ足でも通行可能。

ただし雪渓になっているので、雪どけの進み具合によっては陥没に要注意。
ここでソロの男性とすれ違う。早いっすね。
ヒーヒー言いながら、なんとか急斜面を登り切る(10:55)

この頃あの方たちは既に山頂に到着されていたようだ。
みたび左岸へ最後の渡渉をする(10:57)

いっきに残雪が増え、登山道も大部分が雪の下。

急斜面をつづら折れに登っていき、視線の先には大木が見えてきた。

大モミ手前は急斜面の雪面をトラバースしていくので慎重に。

スパイク長靴か軽アイゼンを履いた方がベターかも。
11:17 松ヶ嶽神社の大モミ(標高約455m)

越前市の天然記念物に指定されている。
大モミの上部で小休止。

急勾配の尾根を200mほど登ると山頂。

尾根には雪はなかった。
11:36 権現山山頂(松ヶ嶽神社)(標高565m)

タイムは1時間55分と、無雪期の前回(2h)よりなぜかタイムアップ。
予想通り、山頂でははなきちさんたちが宴会中だった(笑)

しかもクマより怖い、アクマ(=NeNe)さんの姿も。これは想定外でした(笑)
はなきちさんたちは私が登り始める10分ほど前にスタートされており、1時間20分ほどで山頂に到着されたそうだ。
まずは登頂記念の半鐘を鳴らす。

宴会は終了直前だったが、スゴい分量。

とても山に担いでくる分量じゃないですよ。”お前が言うな!”かもしれませんが(笑)
NeNeさんがクマから横取りした(ウソ)、ふきのとうの天ぷらをご馳走になる。

まさに春の味で美味しかった。ご馳走さまです。
座り込む前にお目当てのミスミソウにご挨拶。

ミスミソウ(三角草)

キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草。
三分した葉が三角形に似ていることからこう呼ばれ、

雪の下でも常緑であることからユキワリソウ(雪割草)の名でも知られる。
戻って食事の準備をしていると、yamaさんとみっちゃんが登場。

福井を代表するカリスマ山ブロガーのお二人です。
今日の山めしは、麻婆焼きそば

「え~1玉?、当然もう1玉あるよね?!」とか、「降りてからも食べるんでしょ?!」などとギャラリーが多いのでやりにくかった(笑)
はなきちさんたちは下りは表参道から降りられるとのこと(12:12)

ふぅ~ やっと静かになった(ウソ)

はなきちさんたちから10分ほど遅れて私も表参道で下山開始(12:24)

実は表参道で下るのはこれが初めてで、過去2回はいずれも裏参道ピストン。

というのも表参道は急斜面を下っていくルートで、眺めもあまり良くないと聞いていたからだ。
キンキマメザクラ(近畿豆桜)

表参道にもミスミソウが群生している。

通常ミスミソウは6~8枚の花弁(実は萼片)のモノが多いが、

権現山では9~10枚、中には12枚もある八重咲きのモノも珍しくない。
なんでなんだろう??
ダンコウバイ(檀香梅)

クスノキ科クロモジ属の落葉小木。
見事な杉の巨木(12:42)

以前は”K・H・K(下りは速い子)”だったが、昨年秋の八ヶ岳での滑落負傷により、めっきり下りが遅くなってしまった。
怪我した左足と右足のバランスが悪くなったようで、以前のようにポンポンと下ろうとすると前につんのめりそうになる。
もしかしたら2回の縫合で、左足が少し短くなってしまったのかな?(笑)
登りに加え、下りも亀足になってしまうと、もう高い山には行けないかも(涙)
今や”K・O・K(下りも遅い子)”の私だが、はなきちさんたちに追いつく(12:53)

以前から比べると倍近く遅いのになんで??
ミドリキンキマメザクラ

通常は紅色の萼筒、萼片が緑色の変種で、日本海側に多い。
風に揺れて10枚以上撮った画像が全てピンボケで、これが一番マシでした(笑)
イノシシくんのお風呂(沼田場)もありました。

13:14 権現山表参道登山口(標高約130m)

下りは50分。表参道には残雪はなかった。
一度は追いついたものも、ふんばり過ぎたせいか足がパンプしてしまい、引き離されてしまった。
13:16 権現山登山口駐車場(標高約136m)

3分ほど遅れて駐車場に戻る。
アクマさんから秘密の花園にいこうと

のこのこ付いていくと、どんなところに連れていかれるか分からないし(ウソ)
みなさん、今日はありがとうございました。
このレポアップの時点ではだいぶ雪解けが進んでいると思われるが、裏参道を登る場合、スパイク長靴やトレッキングポールを持参された方が良いと思います。
やっぱり、山っていいね!
権現山(565m)(登り:裏参道コース、下り:表参道コース)
標高差435m
登り 1時間55分、下り 50分、TOTAL 3時間35分
今年1回目・通算3回目
出会った人 10人(はなきちさんご夫婦、マイハシさん、NeNeさん、Oちゃんさん、yamaさん、みっちゃん他)
出会った動物 なし
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