2017年7月8日(土) 晴れ

1泊2日の日本百名山ハイクも最終日
前日の蓼科山霧ヶ峰に続いての百名山はこの山。

恵那山
CIMG1527_20170714181943d37.jpg
岐阜県中津川市と長野県阿智村に跨る、中央アルプス(木曽山脈)最南端の山。
見る位置により船を伏せたように見える事から、かつては舟伏山とも呼ばれた。
山名は、天照大御神がこの地に降誕し、胞衣(えな=胎盤)が埋められた伝説に由来する。

恵那山の主な登山ルートは以下の4つ。
コース名距離(片道)標高差累積標高差標準CT(登り)
①広河原コース約5.6km約1050m約1260m4時間5分
②黒井沢コース約7.2km約1020m約1250m4時間
③神坂峠コース約6.3km約630m約1070m4時間5分
④前宮コース約8.6km約1520m約1670m6時間
※各数値はヤマケイオンライン等での数値を参考。一部増減のある場合あり。 

①の広河原コースは営林署の作業道が2001年に正式に登山道になったルートで、
唯一長野県側から登る。距離が一番短いためポピュラーなコース。
②の黒井沢コースは深田翁が登りで利用したコースと言われる。
なおヤマケイでは登りCTが3時間となっているが、4時間の誤りかと思われる。
③の神坂(みさか)峠コースは標高差が一番少ないが、稜線歩きのためアップダウンが多い。
日本武尊が科野峠 (神坂峠) で恵那山の神に拝したと古事記にも記されている。
④の前宮コースはウォルター・ウェストンが利用したルートで、恵那神社(前宮)から登る。
距離が長く、標高差も一番大きいので健脚向き。
今回はアクセスが良い長野県側の広河原コースで登ることにする。
 
4時に起床し、車中泊した道の駅田切の里(飯島町)を出発。
CIMG1427_20170714180810ce3.jpg

飯田市を抜け、R153(R256供用)から県道89に入って阿智村へ。
CIMG1428_201707141808126b6.jpg
高速利用の場合、最寄りの園原IC(中央道)は下り線(名古屋方面)では降りられないので、
手前の飯田山本ICでの退出となる。

最後の集落から広河原林道へ。
CIMG1430_20170714180813443.jpg
なお林道は大型車やマイクロバスは通行不可。

6:00 広河原駐車場(峰越林道ゲート)(標高約1140m)
CIMG1431_20170714180814cbc.jpg
この先の峰越林道は一般車通行止。約20台駐車可能。
既に先客の車が6台あり、準備している間にも2台やってきた。

小さいながらもトイレも設置されている。
CIMG1432_201707141808167c9.jpg
しっかり利用させていただきました(笑)

峰越林道ゲートから先は長野県登山条例に基づく指定登山道。
CIMG1433_20170714180835974.jpg

先に準備を済ませ出発(6:17)
CIMG1435_20170714180837574.jpg

登山口までは本谷川沿いに約2.4kmの林道歩きとなる。
CIMG1436_20170714180838d28.jpg
林道には洗い越し部や沢から溢れた水が流れており、滑り易いので注意。
またいつ崖崩れしてもおかしくない危険箇所が多々あるので、前方や頭上も注意。

短い隧道を抜けると登山口も間近。
CIMG1437_201707141808408ba.jpg

6:56 広河原登山口入口(標高約1250m)
CIMG1438_201707141808426c5.jpg
駐車場から39分。既に駐車場に居られたハイカー全員に追い抜かれている(笑)

林道と分かれ、河原に降りていく。
CIMG1439_20170714181323544.jpg

本谷川にかかる丸太橋を渡って対岸へ。
CIMG1440_20170714181325dcd.jpg
増水時は要注意で、滑落するとすぐ下流に落差の大きい砂防ダムがあるのでかなり危険。
事実、増水時に無理に渡ろうとして流され、亡くなられた方もいるらしい。

無事丸太橋を渡り終え、小休止(6:59)
CIMG1441_20170714181326023.jpg

7:05 広河原コース登山口(標高約1245m)
CIMG1442_2017071418132771d.jpg
山頂まで約3.1km、標高差約950mで、標準CTは3時間45分

まずはトラバース気味に緩やかに登っていくが、
CIMG1443_201707141813290f4.jpg

予習してきた通り、すぐに急登となる。
CIMG1445_20170714181348a27.jpg

コアジサイ(小紫陽花)
CIMG1444_201707141813470eb.jpg
アジサイ科アジサイ属の落葉低木。別名はシバアジサイ。

7:30 1/10標識(山頂まで2.8km)(標高約1360m)
CIMG1446_2017071418135087f.jpg
300mごとに標識が設置されているのも予習済。

うん? なんか普段、300mを登る感覚より長い気がするが・・・
CIMG1447_2017071418135229a.jpg

気温がどんどん上がっており、汗が止まらない。
CIMG1448.jpg

少し緩やかになる箇所もあるが、すぐに急登に変わる。
CIMG1449_201707141814107ae.jpg

8:02 2/10標識(山頂まで2.5km)(標高約1510m)
CIMG1450_201707141814121c3.jpg
やはり、いつもの300mより長い感じがする。

真偽を確かめるべく、歩測しながら登っていく。
CIMG1452_20170714181414ea3.jpg

歩測ではこの付近が3/10標識なのだが・・・
CIMG1453_20170714181415aca.jpg

8:29 3/10標識(山頂まで2.2km)(標高約1620m)
CIMG1454_201707141814161a5.jpg
結局、歩測地点より3分歩いて標識に到着。
どうやら標識の距離は水平距離で、沿面距離(歩行距離)ではないようだ。
後から分かったが、標識上では山頂まで約3.1kmの表示だが、実際の歩行距離は約4.1kmと
1kmも長いようだ(汗)
予定では4/10地点で休憩するはずだったが、ショックでここで小休止する(笑)

9:02 4/10標識(広場)(山頂まで1.9km)(標高約1710m)
CIMG1456_20170714181434831.jpg
ここで最初の急登が終了。割と広くなっており、ここで休憩しているハイカーも多い。

4/10標識を過ぎると、しばらくなだらかに登っていく。
CIMG1458_201707141814356d8.jpg

これまで全く眺望がなかったが、少し前方が開ける場所も。
CIMG1459_20170714181436089.jpg
あれは山頂じゃないんだよな。

9:19 5/10標識(山頂まで1.6km)(標高約1760m)
CIMG1460_20170714181438576.jpg
ほぼ中間地点で、この区間は17分とラクだった。ずっとこんな道だったいいのに・・・

植生が変わり、クマ笹が目立ってきた。
CIMG1462_2017071418144037a.jpg
高さが背丈ほどあり、しかも草刈されていないので足元が見えづらい。
なんかヤツが居そうな雰囲気がするが。。。

遮るモノがないので、日差しが容赦なく降り注ぐ。あぢぃよ~
CIMG1463_20170714181457b90.jpg
またこの辺りからウザイ虫が纏わりついてくる。

9:43 6/10標識(山頂まで1.3km)(標高約1860m)
CIMG1464.jpg

少し先の広くなった箇所で二度目の小休止。
CIMG1465_20170714181500846.jpg
ハッカ水をたっぷりふりかけ直す。

バテてきたので、ドーピング剤を投入。
CIMG1466.jpg

ハッカ水をふりかけた直後は効果があるが、滝のような汗でまたすぐ虫が寄ってくる。
CIMG1467_20170714181503b20.jpg
ええい、近寄るんじゃない!!

一昨日の予報(登山指数C)と反して、ハイク日和。
CIMG1468.jpg
昨日の山選択、間違えたかな?!

10:20 7/10標識(山頂まで1.0km)(標高約1950m)
CIMG1469_20170714181526764.jpg

先ほど道を譲った団体さんが休憩していた。
CIMG1470_201707141815286cb.jpg
この先急登になるので、また道を譲るハメになるのだが先行。

10:51 8/10標識(山頂まで0.7km)(標高約2050m)
CIMG1473_2017071418152900d.jpg
ここで三度目の小休止。

休憩しているとソロの男性が追いついてこられたのだが、
男性の話では先ほどのクマ笹のところでクマを目撃したそうだ。
やっぱり!

クマはガサガサと笹原を横切ってすぐに見えなくなったそうだ。

案の定、団体さんに道を譲るも、よたよた登っていく。
CIMG1475_20170714181531bd6.jpg

の攻撃がますますキツくなってきた。
CIMG1476_20170714181552214.jpg

11:14 9/10標識(山頂まで0.3km)(標高約2090m)
CIMG1477_20170714181554381.jpg
虫から逃げようとペースを上げたせいもあり、この区間は13分と最短だった(笑)

既に稜線に合流しており、一旦なだらかになるが、
CIMG1478_20170714181555748.jpg

昨日のゴーロ場を想い出させる最後の試練となる。
CIMG1479_20170714181557d19.jpg
朝駐車場で一緒になったハイカーがもう降りてこられた。情けない・・・

あれが山頂か?!
CIMG1480_201707141815589e0.jpg

おい、なぜ下る!?(怒)
CIMG1481.jpg
山頂はこれを登り返した先のようだ。

11:37 恵那山山頂(三角点)(標高2189.8m)
CIMG1482.jpg
駐車場から5時間20分で、休憩(34分)を除くと4時間46分で、個人的にはまずまず。

標識には標高2191mとなっているが、実はここの標高は2189.8m
CIMG1483_20170714181624633.jpg
最高地点はこの先400mほど進んだところにある。

4/10標識までの前半部と6/10~8/10までの区間がキツかった。
CIMG1484_201707141816259c4.jpg


広河原コース標高標高差所要タイム
登山口1245m
1/101360m115m25分
2/101510m150m32分
3/101620m110m27分
4/101710m90m24分
5/101760m50m17分
6/101860m100m24分
7/101950m90m28分
8/102050m100m31分
9/102090m40m13分
10/10(山頂)2190m100m23分
※標高差は概算。

登頂記念の三角点(一等・恵那山)タッチ。
CIMG1485.jpg
標石が欠けているが、ちゃんと機能しているようだ。

恵那山頂は眺めがほとんどないことで有名で、展望台が設置されているのだが、
CIMG1486_20170714181646d32.jpg

展望台の上からでも大して変わらない。
CIMG1488_201707141816488b3.jpg

ここで昼食とも思ったが、200mほど先の避難小屋に向かう(11:39)
CIMG1490_20170714181649c4c.jpg

恵那神社奥宮本社
CIMG1491_2017071418165192b.jpg
祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)
現在、恵那山山頂の恵那神社奥宮には本社を含め、 7つの社が置かれている。

なだらかな道を進んでいく。
CIMG1492_20170714181652538.jpg

五之宮社(富士社)
CIMG1493_201707141817213b9.jpg
祭神は木花咲耶姫大神(このはなさくやびめおおみかみ)

軽く下っていく。
CIMG1494_201707141817239f7.jpg

避難小屋手前にあるトイレ棟。
CIMG1495_20170714181724577.jpg

11:48 恵那山頂避難小屋(標高約2170m)
CIMG1496.jpg
収容人数15人で水場はなし。黒井沢コースとの合流点でもある。
なお黒井沢コースは、地図上で広河原コースの8/10標識付近と接近しているが、
合流する正式な登山道はないようです。

小屋前の広場にも無数の虫が飛び回っているので、小屋の中で食事にしようと入ってみると、
ほぼ満員。しかも虫が入らないように閉めきっているので、中はストーブやハイカーの熱気で
蒸し風呂状態

詰めてもらえば入れないことはなかったが、個人的には熱気より虫の方がマシなので、
虫の飛び交う広場で食事をすることに。

片手にハッカ水を持ち、押し寄せる虫を撃退しながらの昼食。
CIMG1497.jpg
ええ~い 寄るんじゃない!

同じく外で食事されていたおねーさまたちは、みなさん虫除けネットを被っており、
ネットを素早く上げておにぎりを口に運び、また素早く下ろす繰り返しだった(笑)

小屋の後にある大岩からは南アルプスや富士山が望めるのだが、この日は✕
CIMG1498.jpg
黄色い丸は虫です(笑)

せっかくなので、小屋の先にある最高地点へ(12:35)
CIMG1499_20170714181750352.jpg
小屋裏の岩場を最高地点だと勘違いされる方が多い。

四之宮社(熊野社)
CIMG1500_201707141817529ac.jpg
祭神は熊野権現とも呼ばれる速玉男神(はやたまおのかみ)

12:43 三之宮社(神明社)(=恵那山最高所)
CIMG1502_2017071418175598d.jpg
祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)と豊受姫大神(とようけびめおおみかみ)

この三之宮社(神明社)の裏手が恵那山最高所(標高2091m)
CIMG1501_201707141817538ad.jpg

12:50 恵那山頂避難小屋(標高約2170m)
CIMG1503_20170714181815426.jpg

下りの登り返しはここだけ。
CIMG1504.jpg

12:57 恵那山山頂(三角点)(標高2189.8m)
CIMG1505_201707141818182d7.jpg
クマ情報をいただいた男性が休憩されていたので、小休止がてら談笑。
また黒井沢コースで登ってきたグループもおられた。

帰りの運転もあるので下山開始(13:17)
CIMG1506_20170714181820a79.jpg

サラサドウダン(更紗灯台、更紗満天星)
CIMG1508_20170714181821d60.jpg
ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木。

13時を回っているが、まだ登ってくるハイカーとすれ違う。
CIMG1510_201707141818423fd.jpg
そのハイカーたちとすれ違うと、途端に纏わりつくが増える。
虫たちにとっては、汗をダラダラ流し、息をハァハァさせている私の方が、
美味しそうな獲物に思い、皆こちらにくっついてくるのだろう(笑)

しかも悪いことに、ハッカ水がほとんどカラっぽ。
持参したのは50mだけで、スペアのボトルは持ってこなかった。
流れ落ちる汗でハッカ水のバリアが消失し、ほとんどノーガード状態
手や足を20箇所以上刺されたのに加え、瞼もさされてしまった。

クマ目撃情報のあったクマ笹エリアにさしかかる。
CIMG1512_20170714181844198.jpg
火薬銃を数発打ち鳴らしながら、クマ笹をかき分け進んでいく。
虫よりクマの方がまだいいかも(ウソ)

14:23 4/10標識(広場)(登山口まで1.2km)(標高約1710m)
CIMG1513_20170714181845ec9.jpg
ひと足先に降りられた男性に追い付き小休止。

15:20 1/10標識(登山口まで0.3km)(標高約1360m)
CIMG1516_201707141818476e7.jpg
残り300m。でも実際には450mほどあります(笑)

ギンリョウソウ(銀竜草)
CIMG1517_20170714181848d5e.jpg
ツツジ科シャクジョウソウ亜科ギンリョウソウ属の腐生植物。

ようやく本谷川が見えてきた(15:25)
CIMG1518.jpg

15:32 広河原コース登山口(標高約1245m)
CIMG1519_201707141819145a1.jpg
下りは2時間15分と標準CT(2h25m)。

丸太橋脇の河原で小休止。
CIMG1520_20170714181915f5f.jpg
喉がカラカラなので、沢の水で喉を潤す。冷たくて美味しかった。

ここでハイク終了でなく、駐車場まで林道歩きが待っている。
CIMG1521_2017071418191788d.jpg

16:14 広河原駐車場(峰越林道ゲート)(標高約1140m)
CIMG1522_20170714181918b0a.jpg
車は6台ほどになっていた。

園原ICに向かう前に、ヘブンズそのはらへ(16:29)
CIMG1523_2017071418193900f.jpg

ここで忘れずに山バッジ(500円)を購入。
CIMG1525_20170714181940e8f.jpg
委託販売で展示されていないので、レジで直接申し出。

園原ICで中央道(下り)へ。
CIMG1526.jpg
なお園原ICからは諏訪・東京方面には行けません。

恵那峡SAから恵那山を望む。
CIMG1527_20170714181943d37.jpg

今回GETした百名山3座の山バッヂ。
CIMG1531_20170714181944544.jpg

天気予報が裏目に出た感があるが、ハイク中は大した雨にも遭わなかった。
帰りの運転中にどうも視界が悪いと思ったら、両瞼とも赤く腫れ上がっており、
特に左目は半分も開いておらず、怪談話のようだった(笑)
この時期の高山は特に虫が多いので、防虫対策はしっかり。

(教訓) ハッカ水の予備は忘れずに。


☆今回歩いたコース☆ (クリックすると大きくなります)
enasan01.jpg


(この日の行程)
6:00広河原駐車場6:17
6:56広河原登山口入口
6:59広河原登山口(小休止)7:05
7:30 1/10標識
8:02 2/10標識
8:29 3/10標識(小休止)8:38
9:02 4/10標識(広場)
9:19 5/10標識
9:43 6/10標識(小休止)9:52
10:20 7/10標識
10:51 8/10標識(小休止)11:01
11:14 9/10標識
11:37恵那山山頂(三角点)11:39
11:48避難小屋(昼食)12:35
12:43恵那山最高所(三之宮社)
12:50避難小屋
12:57恵那山山頂(小休止)13:17
14:23 4/10標識(広場)(小休止)14:47
15:32広河原登山口(小休止)15:49
16:14広河原駐車場


やっぱり、山っていいね!


恵那山(2191m)(広河原コース)
標高差1050m
登り 5時間20分、下り 2時間57分、TOTAL 9時間57分
出会った人 70人ぐらい 出会った動物 なし
日本百名山:21座目 2017年:27座目
※岐阜-長野県に跨る山ですが、長野県側から登ったので長野県の山としました。


☆☆☆ランキング参加中です。☆☆☆


にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村
応援のポチッ、お願いします。

↓こちらもポチっとよろしくお願いします。
関連記事
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://yotayotayoshi.blog.fc2.com/tb.php/872-e11b11a5