今年2017年は、”越の大徳”こと泰澄大師が、白山を開山(717年)して1300年
越前麻生津(あそうづ)庄(現在の福井市三十八社町)の豪族三神安角(みかみのやすずみ)の
次男として生まれ、若い頃から越前の山野を駆け巡って修業を積み、

越知山(613m)
白山(2702m)
文殊山(365m)
吉野ヶ岳(蔵王山)(547m)
日野山(795m)
”越前五山”を開山したとされる。

これを記念して越前五山泰澄スタンプ巡りというイベントが開催される。
echizengozan_stamprally.jpg
このイベント、コウちゃんから指摘された通り、
さくらちゃんバッジヤマノススメスタンプラリーなど、
県外のイベントにまで参加してきた私の心を揺さぶらない訳がない(笑)

なお白山が越前五山になっているのは、開山当時、現在の石川県全域は越前国で、
加賀国が分離されたのは100年以上も後の弘仁14(823)年。
その後、大師が開いた越前勝山の平泉寺白山神社が白山を所領として支配し、
明治5(1872)年に石川県に編入されるまで、1000年以上も越前領だった。
 
☆イベント内容☆

イベントを主催しているのは、越知山泰澄塾という秘密結社(ウソ)
塾のHPで詳細が説明されているが、簡単に説明。

越知山泰澄塾

前述の越前五山に登り、各山頂に設置されたスタンプを5個集める。
5個揃ったら、スタンプカードを越前町(旧朝日町)のR417沿いにある
道の駅パークイン丹生ヶ丘に持参すると、先着500名※に
景品(記念バッヂと日野山お守り)が貰える。
※記念バッジは1000個に変更。(お守りは500個)

スタンプカード(台紙)は各山頂に設置されているが、各所とも500部限定
なお泰澄塾HPからもダウンロード(PDF形式・A3版2枚)が可能。
場所によっては、折角登ってきたのに台紙が無くなっている可能性もありえるので、
保険として台紙をダウンロードして持参することをおススメします。


☆スタンプの押印可能時期☆

現在、越前五山全てで押印はできず、山によって押印可能時期が異なる。

設置場所押印可能時期
吉野ヶ岳頂上の宮520m4/18~セルフ押印
日野山山頂・日野神社795m4/25~8/30セルフ押印
文殊山大文殊・本堂365m5/1~7/31セルフ押印
越知山山頂・越知神社590m5/1~7/30宮司在宮時のみ
白山白山室堂2450m7/3~8/25※セルフ押印

白山が一番遅いのは、GW明け頃まで登山口に通ずる道路が冬期閉鎖中なのと、
5~6月はまだ冬道でアイゼンやピッケルが必要で、山開き(7/1)後も一部残雪があるため。
※当初白山のスタンプ押印は8/1~8/20でしたが、変更になりました。

☆スタンプ入手の難易度☆

各山の主な登山コースで、スタンプGETの難易度を検証してみる。

標高主な登山コース
距離
(片道)
標高差
標準CT
(登り)
難易度
(登山)
吉野ヶ岳574m神社コース1.2km340m45分
文殊山365m二上コース2.3km340m50分
越知山613m小川コース5km520m150分★★
日野山795m平吹コース2.8km715m120分★★★
白山2702m砂防新道6km1190m240分★★★★
※難易度は標準CTに基づく個人的見解です。

一番難易度が低いのが、吉野ヶ岳(574m)
CIMG9788.jpg
標高は文殊山(365m)より高いが、標高差はほぼ同じ。
参考レポ:http://yotayotayoshi.blog.fc2.com/blog-entry-49.html
しかも大仏林道を使うと、中腹(残り距離600m、標高差220m)までワープできる。
参考レポ:


2番目が文殊山(365m)
CIMG9720.jpg
10以上ある登山コースの中で、一番ポピュラーなコース。
急登箇所は少なく、道幅も林道並に広く、ハイカーの数も多い。
参考レポ:http://yotayotayoshi.blog.fc2.com/blog-entry-740.html


3番目が越知山(613m)
DSC04212.jpg
メインの小川コース(行者道)は距離こそ5kmと長いが、比較的なだらかな登り。
参考レポ:http://yotayotayoshi.blog.fc2.com/blog-entry-56.html
ラクしたい場合は、花立峠コース(距離1.7km、標高差70m)もある。
参考レポ:http://yotayotayoshi.blog.fc2.com/blog-entry-425.html
さらに禁断のコースとして、尼ヶ谷林道を利用すると越知神社前まで車で来れる(笑)


4番目が日野山(795m)
DSCN0432.jpg
ハイキングレベルの前述3山とは異なり、2倍の標高差があり、登山レベルとなる。
後半は比丘尼ころばしという急登が続く。
参考レポ:http://yotayotayoshi.blog.fc2.com/blog-entry-420.html
またさらに急登だが、距離が短い北麓の荒谷コースもおススメ。
参考レポ:http://yotayotayoshi.blog.fc2.com/blog-entry-641.html


もっとも難易度が高いのはもちろん、白山(2702m)
CIMG7687.jpg
一番ラクだとされる砂防新道でも往復8~10時間ほどかかるため、
白山室堂で1泊(要予約)される方も多い。
期間中、マイカー規制となる日は、シャトルバス(往復1200円)利用となる。
参考レポ:http://yotayotayoshi.blog.fc2.com/blog-entry-606.html


☆スタンプGETのツボ☆

※白山の押印時期が7/3~8/25に変更されました。

押印可能時期の関係上、少なくとも7月30日までに文殊山越知山に登り、
8月に入って白山に登るプランでないと、コンプリートできない。

吉野ヶ岳と文殊山はほぼ同レベルで距離も近いので、2座連荘は普通に可能。

越知山の花立峠コース利用だと、日野山との連荘も充分可能だが、
小川コースの場合は別の日に分けた方がベター。

白山を日帰り登山する場合、最終バス(17:00)の関係上、
遅くとも早朝7時までには登山開始が必要。
乗り遅れると林道を8km歩く羽目になる(笑)
1泊される場合でも、14時までに室堂到着の必要があるので、9時までに出発すべき。
到着が遅れて、翌日早立ちする場合、押印できなくなる可能性大。

遠方から参加する方で、一気に回りたい場合は、
7/30(日) 越知山、日野山
7/31(月) 文殊山、吉野ヶ岳
8/1(火) 白山

とするのが理論上、最短日数で効率良く回れるベストプラン
ただし7/30に越知神社の宮司が在宮しているとは限らないので、事前に確認する必要があり、
天候等のこともあるので複数回に分けるプランの方がベター。


☆企画の問題点☆

① スタンプ入手の不確実性

残雪や山開きの関係で、押印可能時期にバラつきが生じるのは致し方ないが、
越知山の宮司在宮時のみという不確定要素が生じるのは問題。
毎日が日曜日のリタイア組は良いが、リーマンハイカーや県外からのハイカーにとって、
せっかく登ってきたのにスタンプが貰えない場合があるのは納得できないだろう。
カードに記載された電話番号で在宮を確認してからハイクされるのをおススメします。
090-2090-2630 ※ただし在宮時は圏外の場合もあります。


② 不正防止策、実施規程の不備

今回の企画では、カードの所定欄に各山のスタンプをセルフで押すだけの方式で、
署名・登拝日記入欄はなく、誰がいつ登ったのか?などは全く分からない。
よって性悪説に立てば、1人で複数のカードに押印して、別の人に譲渡することも可能。
実は文殊山で「誰かに売りつけて商売しようか?」と冗談を話していた(笑)

また景品交換は1人1回などの規程もされていない。
福井のハイカーはどえむ、ハードハイカーが多く、期間内に2回以上登拝することも
決して珍しくなく、現規定では2回登った場合は重複も可能となる。

もしかして、このような不正防止のために、越知山の押印方法が違っているのかな?
でも越知山は車でも行けるので、日にちを変えて行けばバレない確率が高い。
まぁそこまでするような不届きなハイカーはいないと信じたいが・・・

③ 景品交換方法の不親切

スタンプがコンプリートした場合、景品が貰えるのだが、その方法に最大の問題がある。
景品は越前町の道の駅パークイン丹生ヶ丘に行かないと貰えず、
交換時期は8/20(日)~9/30(土)の10:00~19:00で、火曜日は定休。
遠方や火曜しか休めない方はなかなか行けず、しかも先着500名限定なので、
全数終了となって貰えない可能性も十分ありうる。
※記念バッジは1000個に変更。(お守りは500個)


④ 巨大なスタンプカード

これは些細なことだが、今回のカード、A3版・三つ折りとやたら大きい。
泰澄大師の偉大な足跡や各山の紹介などが載っているのは良いことだが、
大き過ぎて私のザックの場合、さらに二つ折にしないと入らなかった(笑)


どうもターゲットが、時間に余裕のある県内のシニア層になっている感が大きい。
彼らへの神風を忖度しなければならない天の声でもあるのだろうか?(笑)
趣旨はスタンプラリーを通じて、越前五山泰澄大師を知ってもらうことであり、
そのターゲットは本来、五山未踏のハイカーや県外のハイカーであるべきだろう。
にもかかわらず、限られた休日を利用して参加するこれらのハイカーに対して、
かなり敷居が高い。
県外の方に「景品交換のため、もう一度福井まで来て下さい」
なんて、イベントの趣旨を理解していれば普通は言えないだろう。


山県市の山県三名山めぐりのように、山頂で記念撮影をして
画像を郵送またはメールで送る方式が良かったと思う。
この方法だとカードは不要で、スタンプ、スタンプ台などの付属品も一切不要。
カード作成にも結構お金がかかっているので、不要だとその分景品数を増やすことも可能。
また参加者の都合で登拝可能となり、押印可否の不確定要素もなくなる。

一方で送付された画像の確認作業等の手間やその処理が発生するが、
申請者本人が写っている画像を提出するので、不正防止になる。
そして景品を発送する経費は最悪、参加者負担にすればいいだけ。

既にイベントが始まっており、押印方式などの基本スキームは今さら変更できないだろうが、
せめて景品交換方法を、郵送可能(返送分も参加者負担)にするなど
もっと柔軟に、ハイカー・ファーストの視点が必要ではないだろうか?


後半はだいぶ辛口の品評になってしまったが、越前五山巡りを楽しんで、
スタンプを集めましょう!

やっぱり、山っていいね!

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