おにぎりマークってご存知だろうか?

国道脇でよく見かける、青地に白字で数字(路線番号)が書かれた逆三角形型の標識。
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”ルーローの三角形”に似ているが、角も丸みを帯びているので
例えるなら、まさにおにぎり
onigiri_mark.jpg
国道ヲタの間では、”おにぎり”とか”おにぎりマーク”と呼ばれている。

これまで沖縄県を除く46都道府県をツーリングやドライブしているが、
その際コツコツ集めたコレクションを披露しながら、国道について触れていきます。
 
①おにぎりの総数

現在日本にあるおにぎりマークの数は、R1からR507計459個

kokudo.gif

えっ? 507個じゃなく、なぜ459個なの?

こう思う方がほとんどだろう。 でもこれには以下のような訳がある。

かつて国道(一般国道)は、1952(昭和27)年に公布された道路法で、
番号が二桁までの一級国道と、101番以上の二級国道に分類。
その後道路法の改正により、1965(昭和40)年に級区分が廃止され、一般国道に統一された。

このとき旧一級国道は57番(※)までしかなく、以後新設する国道は3桁の番号を振るルール
となったため、58~100番は欠番となった。
※1972年の沖縄返還後、鹿児島~那覇間がR58となり、現在は59~100番(42路線)が欠番。

また1963(昭和38)年の国道再編で、101番以降でも以下の6路線が廃止されて欠番になっている。
R109・・・R108に統合
R110・・・R48に変更
R111・・・R45に変更
R214・R215・R216・・・統合してR57に変更

このため、507-48=459路線となっている。

余談だが都道府県道の路線番号標識は、国道と区別するため六角形で、
kendo.gif
英語で六角形を意味するヘキサゴンから、”ヘキサ”とか”亀”などとも呼ばれている。
なお右側の標識は交差する道路の路線番号標識で、一般国道は赤(ピンク)
主要地方道は、一般都道府県道は黄色の帯で、地図上の道路色も同じになっている。



②おにぎりがあるのは一般国道だけ

国道には大きく分けて高速自動車国道(A路線)一般国道の2種類があり、
このような標識(路線番号案内標識)があるのは原則一般国道のみ

「家の近所の高速には、おにぎりマークあるよ?!」

こういう方も多いだろうが、その高速は厳密には高速自動車国道(A路線)ではなく、

○高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路(A'路線)
例:京葉道路(R14)、名阪国道(R25)、伊勢湾岸道路(R302)、広島岩国道路(R2)など

○一般国道の自動車専用道路(B路線)
例:圏央道(R468・R126)、中部縦貫道(R158)、能越道(R470)など

のいずれかだと思われる。

また首都高速や阪神高速などの都市高速(地域高規格道路)には、
おにぎりマークとは、色や形が違う路線番号標識(ルートマーク)がある。

これらの高規格道路は、あくまでも一般国道や都道府県道等のバイパスとして扱われるため、
高速自動車国道の法定最高速度や最低速度は適用されず、
指定最高速度標識のない場合の最高速度は、60km/hとなる。

高速自動車国道(A路線)におにぎりがないのは、そもそも路線番号がなかったからで、
一説によると、高速に路線番号がない国は世界でも、日本と北朝鮮だけだったとか(笑)

だが近年は高速(A路線)に並行するA’路線や接続するB路線が増加し、A路線との混在や
東名・新東名、名神・新名神のような似たような名称も多く複雑怪奇
日本人でも一瞬、うん?と思うことが多々あり、不慣れな外国人にとっては尚更。
2020年東京五輪に向けてますます訪日外国人観光客の増加が予想されるため、
A路線にも路線番号をナンバリングすることになった。

2017年2月26日に、圏央道の新開通区間で全国初のナンバリング標識が設置された。
mark_E4.jpg

幹線となるA路線高速には、高速道路(Expressway)を意味するEの後に、
併走する主要国道と同じ路線番号を付与。
例:東名・名神=E1 山陽道=E2 九州道=E3 東北道=E4

また併走する路線には、同類(Alliance)を意味するAを末尾に付与。
例:新東名・新名神・伊勢湾道=E1A 中国道・関門道=E2A

環状路線は頭にC(Circle)を付ける。
例:外環道=C3 圏央道=C4 名古屋第2環状(名二環)=C2

なお、福井県内のA路線ならびにB路線の割り当ては下記の通り。
北陸道=E8舞鶴若狭道=E27中部縦貫道=E67
CIMG0497_2017051011260969c.jpg
これらは漸次整備されていく予定で、県内でも一部始まっている。



③おにぎりの獲得数

過去約20年間のツーリングやドライブ等の記録を1つ1つ確認したところ、
全459国道中、走行したことがあるのが262国道で、57.1%

エリア別でみると

国道数走行済未走行達成率
北海道4639784.8%
東北55352063.6%
関東52252748.1%
甲信越42281466.7%
東海36201655.6%
北陸1710758.8%
近畿53381571.7%
中国47212644.7%
四国2922775.9%
九州72244833.3%
沖縄100100.0%
合計45926219757.1%
※2017年4月現在
※R1やR2のような複数エリアに跨る国道は、走行部分が長いエリア、
R1(関東・東海・近畿)⇒東海、R2(近畿・中国・九州)⇒中国でカウント。

一番多いのが北海道39路線で、達成率も84.8%
国道39号国道333号
北海道旭川市~網走市北海道旭川市~北見市
onigirimark_r039.jpgonigirimark_r333.jpg
以下、近畿(38)、東北(35)、甲信越(28)と続く。

達成率が低いのは、まだ行ったことのない沖縄(0.0%)を筆頭に、
九州(33.3%)、中国(44.7%)、関東(46.2%)となっている。

九州が一番低いは、72路線と全国で一番多いことが原因で、
国道53号国道431号
 岡山県岡山市~鳥取県鳥取市 島根県出雲市~鳥取県米子市
onigirimark_r053.jpgonigirimark_r431.jpg
中国が低いのは、山口県に未走行が12路線あることが大きい。

お膝元の北陸は17路線中10路線で、58.8%と意外と低調。
国道304号国道364号
石川県金沢市~富山県南砺市福井県大野市~石川県加賀市
onigirimark_r304.jpg onigirimark_r364.jpg
福井県内にある15路線(北陸カウント分は8路線)は全て走行済だが、
石川・富山両県の国道で走っていない路線が多い。

なお旧一級国道58路線(R1~R58)は概ね走っており、
国道11号国道20号
 徳島県徳島市~愛媛県松山市 東京都中央区~長野県塩尻市
onigirimark_r011.jpgonigirimark_r020.jpg
未走行なのは、以下の3路線のみ。
R37(北海道長万部町~同室蘭市)
R47(宮城県仙台市~山形県酒田市)
R58(鹿児島県鹿児島市~沖縄県那覇市)
これはツーリングの際に、都市間を結ぶ幹線国道を利用することが多いからだろう。

また以下の国道はほぼ全区間が、一般国道の自動車専用道路(B路線)となっており、
駐停車禁止なのでおにぎりの撮影が難しく、どれも獲得できていない。

R450(北海道旭川市~同紋別市)=旭川紋別自動車道(E39)
R470(石川県輪島市~富山県砺波市)=能越自動車道(E41)
R474(長野県飯田市~静岡県浜松市)=三遠南信自動車道(E69)
R475(愛知県豊田市~三重県四日市市)=東海環状自動車道(C3)
R483(兵庫県豊岡市~同丹波市)=北近畿豊岡自動車道(E72)
R497(福岡県福岡市~佐賀県武雄市)=西九州自動車道(E35)
R271(神奈川県小田原市~同厚木市)=小田原厚木道路(※)(E85)
※B路線でなく、その他の自動車専用道。


④福井県のおにぎり

福井県内には以下の15国道があり、指定区間(国の直轄国道)になっているのは
R8、R27、R158(中部縦貫道部分のみ)、R161の4路線のみ。
残りの11国道は補助国道とされ、国ではなく福井県が管理している。

R8.pngR8新潟県新潟市~京都府京都市(県内92.2km・全線指定区間)
旧一級国道で北陸の大動脈。
R27.pngR27敦賀市~京都府京丹波町(県内71.2km・全線指定区間)
旧一級国道。嶺南エリアを東西に横断。
R157.pngR157石川県金沢市~岐阜県岐阜市(県内68.8km)
冬期通行止となる岐阜県境の温見峠付近は全国有数の酷道
R158.pngR158福井市~長野県松本市(県内77.9km・中部縦貫道のみ指定区間)
岐阜県境の油坂峠は、冬期は中部縦貫道(自動車専用道)のみ通行可能。
R161.pngR161敦賀市~滋賀県大津市(県内8.4km・全線指定区間)
琵琶湖湖西を走り、ほぼ全線バイパス化されている。
R162.pngR162京都府京都市~敦賀市(県内61.0km)
若狭から京都に通じる周山街道。敦賀~小浜間はR27と重複。
R303.pngR303岐阜県岐阜市~若狭町(県内5.7km)
かつての鯖街道。県内区間は全てR367と重複する県内最短の国道。
R305.pngR305石川県金沢市~南越前町(県内98.4km)
県内区間はほぼ越前海岸沿いを走行し、98.4kmと県内最長。
R364.pngR364大野市~石川県加賀市(県内27.7km)
県境の丸岡・山中温泉トンネル完成(2004年)前は酷道だった。
R365.pngR365石川県加賀市~三重県四日市市(県内49.5km)
酷道。滋賀県境の杤ノ木峠(福井側のみ)は冬期通行止。
R367.pngR367京都府京都市~若狭町(県内5.7km)
かつての鯖街道。県内区間は全てR303と重複。
R416.pngR416福井市~石川県小松市(県内50.5km)
酷道。石川県境の大日峠は不通区間(登山国道)。
R417.pngR417岐阜県大垣市~南越前町(県内54.2km)
酷道。岐阜県境の冠峠付近は未開通で、林道冠山線が代用(冬期通行止)
R418.pngR418大野市~長野県飯田市(県内40.4km)
酷道。福井県内区間は全てR157と重複するので、おにぎり発見は困難。
R476.pngR476大野市~敦賀市(県内65.3km)
酷道。唯一県内区間のみ。池田町~南越前町間は不通区間(登山国道)。

なお福井県では国道との混同を避けるため、同番号の県道欠番になっており、
県道8号や27号は存在しない。(滋賀県、神奈川県、香川県なども同様)

ただしお隣の石川県には、このような一瞬どちらに行くのか分かり難い表示がある(笑)

国道8号主要地方道8号(松任宇ノ気線)の交差地点。
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※画像はR8の石川県白山市の徳丸南交差点(フェアモール松任付近)
同じような例が、広島県呉市(R31と県道31)などにもある。


⑤変わり種のおにぎり

これまでに走行した国道の中で、チョッと変わった国道を紹介。

日本一長い国道
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国道4号東京都中央区日本橋~青森県青森市
旧日光街道、奥羽街道を起源とする日本最長の国道で、総延長は854.9km。東京都・埼玉県・茨城県・栃木県・福島県・宮城県・岩手県・青森県の8都県通過するのも日本一。長大な国道だが、トンネルはわずか4つしかなく、宮城県までは1つも存在しない。
路線別総延長距離では、R58(鹿児島~那覇)の方が最長(880.0km)だが、うち約600kmが海路。
陸路で第2位はR1(東京都~大阪市)の777.9km、第3位はR9(京都市~下関市)の745.0km。
※R58以外は全て走行済。


日本一短い国道
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国道174号神戸市神戸港税関前~同市R2交差
総延長187.1mで日本最短の国道。通称港国道と呼ばれ、重要な港と主要国道間を結ぶ路線として国道になっている。港から荷揚げされた荷物を運ぶトレーラーなどの特殊車両は、通行する道路の管理者に許可を申請することになっており、国道になっていることで許認可の手続きが簡素化される理由もあるそうだ。
第2位はR189(岩国空港~R2)の372m、第3位はR130(東京港~R15)の482mで、いずれも港国道。
※R174以外は未走行。


日本最高地点の国道
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国道292号群馬県長野原町~新潟県上越市
草津温泉と志賀高原との間にある渋峠に、日本国道最高地点(2172m)の石碑がある。豪雪地帯のため、冬期(12月~4月下旬)は通行止となる。
第2位はR299の麦草峠の2120m、第3位はR120の金精トンネルの1843m(トンネル日本最高所)。
※R120以外は全て走行済。


日本最低地点の国道
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国道409号神奈川県川崎市~千葉県成田市
東京湾アクアライン(B路線)の川崎側の海底トンネルであるアクアトンネル(L=9610m)内が、海面下60mで日本国道最低地点
第2位はR2の関門トンネルの海面下56m、第3位はR357の東京港トンネルの海面下27m。
※いずれも走行済だが、アクアトンネルは駐停車禁止のため撮影できず、第2位の関門トンネルの画像を使用。


フェリー国道
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国道30号岡山県岡山市~香川県高松市
四国や九州、北海道など陸路で結ばれていない水路も海上国道と呼ばれ、フェリー航路が一般国道として扱われ、岡山県側の宇野港と香川県側の高松港を結ぶ宇高(うたか)国道フェリー(2012年から休止中)がR30になっている。他にも
R42(静岡県浜松市~和歌山県和歌山市:伊勢湾フェリー)
R197(高知県高知市~大分県大分市:国道九四フェリー)
など27路線があるが、本四連絡橋等の完成で客足が減り、
たこフェリー(R28)なども廃止に追い込まれてしまった。


酷道① 日本三大酷道
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国道439号徳島県徳島市~高知県四万十市
酷道マニアから通称”ヨサク”と呼ばれる四国を東西に貫く総延長348kmの長大な国道。峻険な四国山地を通過するため難所が多く、R425(三重県尾鷲市~和歌山県御坊市)、R471(石川県羽咋市~岐阜県高山市)と並んで、日本三大酷道とも言われる。
三大酷道を始め、20以上の酷道を走っています(笑)


酷道② 役目を終えた酷道
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国道421号三重県桑名市~滋賀県近江八幡市
かつては湖東と北勢エリアを結ぶ道として、鈴鹿山脈の石槫峠(標高690m)を通行しており、狭隘な山間部のため、2mの車幅制限や冬期通行止等の規制のある酷道だったが、2011年に麓を貫く石榑トンネル(L=4157m)が完成したため、現在ではほぼ廃道状態になり、車両が通行できなくなってしまった。
おにぎり標識を立てるスペースの少ない狭隘な酷道の場合、このようなシール形式のものも多い。


酷道③ 登山国道
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国道416号福井県福井市~石川県小松市
福井‐石川県境の大日峠(標高930m)周辺は未整備のため車両通行不能で、登山道が国道(酷道)となっている。現在整備中で福井県側は平成30年度に完成予定。
福井県内には他にもR476(福井県大野市~敦賀市)の大坂峠付近が登山道でのみ通行可能。R305もかつて登山国道だったが、ホノケ山トンネルの完成で解消。


酷道④ 階段国道
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国道339号青森県弘前市~同県外ヶ浜町
竜飛岬の灯台付近の約400mの区間が、362段の階段になっており、車両通行不能なことから階段国道(酷道)と呼ばれている。
一説には国道指定の際に、旧建設省の役人が現地を見ずに指定したからとも言われている。


3桁国道の多くは辺鄙な山中を通っている酷道が多く、
冬期通行止や土砂崩れなどによる通行止もあるので事前の確認が必要。
また整備が進むにつれ、バイパスやトンネルができて酷道部分が
通行できなくなるケースも増えている。

おにぎりを撮影する場合は、後続車や対向車の邪魔にならないように注意し、
法令(駐停車禁止)を順守して行って下さい。

おにぎり あつめますか?


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