2016年3月18日(金) 晴れのち曇り雨

城山(槇山)から縦走して安波賀(あばか)に降り、
2座目の一乗城山に向かう。
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中央の土塁のような部分は城戸(きど)と呼ばれ、細長い一乗谷が狭くなった部分に当たり、
すぐ左側に一乗谷川が流れ、両側は急な山肌が迫っている。
この天然の要害を利用し、下流側に下城戸、上流側に上城戸を設け、
城下町防衛の重要な軍事施設だった。
現在でも城戸ノ内、下城戸、上城戸という地名(字)が残っている。
 
4つある登山道(馬出ルート、下城戸ルート、蛇谷ルート、三万谷ルート)のうち、
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馬出ルート三万谷ルートは登ったことがあるので、今回は未踏の
下城戸ルート(しもきど)で登るつもり。

登山口は一乗谷川の対岸(右岸)でショートカット用の橋があるが、現在通行止。
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150mほど下流の橋に迂回して対岸へ。
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看板に従い、左手の林道を進んでいくと登山口となる。
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下城戸ルートは山頂まで約1.8kmで、標準タイムは約1時間30分で、
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3ルート(三万谷ルート0.7km、馬出ルート1.5km)中、一番長い(汗)

近くにの花が満開だった。
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桜じゃないですよ、poptripさん!(笑)

10:08 一乗城山下城戸ルート登山口(標高約50m)
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イノシシ除けのネットフェンスがあったようだが、積雪のせいなのか倒れていた。
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序盤は谷合いを進み、程なく尾根に取付く。
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文殊山にも見られる風化しやすい泥岩が多く、滑り易い箇所も。

5分ほど登っていくと、登山道はU字型に深く掘れた切り通しになる(10:13)
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カタクリが群生していたが、ここでも開花はまだだった。
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10:33 鉄塔(山城まで1km)(標高約200m)
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まだ半分を過ぎていないのか・・・

ここからは北側の眺望が開け、越前中央山地の山並みが望めた。
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登山道は緩急を織り交ぜながら、尾根を登っていく。
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この辺りもカタクリの群生地で、登山道にもいっぱい芽が出ているので踏まないように注意。
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10:39 迂回路(標高約250m)
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以前は右手の斜面をトラバースしていたようだが、崩落が激しいためか迂回路に付け替えられている。

ここで驚愕の事実が発覚!
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実はそろそろ三万谷ルートとの合流点だと思っていたのだが、
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まだ合流点までの中間地点だと分かりショックを受ける(笑)

クロモジ(黒文字)
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クスノキ科クロモジ属の落葉低木。
香りが良いことから高級楊枝の材料とされ、楊枝自体も黒文字と呼ぶのはこのため。

ミヤマカタバミ(深山片喰)
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カタバミ科カタバミ属の多年草。ハート型の3枚の小葉が特徴。
すいません、この画像なんか変だと思ったら、180度逆でした。
めんどくさいので訂正しませんから、逆立ちしてご覧下さい(笑)

予報通り、次第に雲が増え、風も出てきた。
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右手には先ほど縦走してきた御茸山。
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前方には一乗谷の街並みと三峯城山(404m)
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天気と体力が残っていれば、3座目に登るつもりなのだが・・・
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このお嬢さんはもしかするとシロバナかな?
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ショウジョウバカマ(猩々袴)
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ユリ科ショウジョウバカマ属の多年草。

合流点はまだー?
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11:05 三万谷ルート合流点(山城まで0.4km)(標高約330m)
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旧美山町側の三万谷林道からのルートと合流。

前回登った時は看板が壊れていて、地面に直接置かれている有様だったが、
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立派な看板と説明板も設置されていた。

落ち葉の積もった道をサクサクと音を立てながら進んでいく。
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11:19 馬出ルート合流点(標高約400m)
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右へ行くと千畳敷跡を経て馬出ルートへ。

一乗谷城は標高400m超の山上に築かれた山城で、全長約1.5km、幅200mにも及ぶ。
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全国でも有数の規模を誇る山城だったが、一度も戦禍にまみえることなく廃城となる。

今回目に付いたのは、このような詳細な説明看板が至る所に設置されていたこと。
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3年前には説明看板はおろか、いつ設置したか分からないほど朽ちた標識が僅かにあるのみで、
全国に60ほどしかない国の特別史跡でありながら、非常にお粗末な有様だった。
もしかすると前回のレポやこのレポで酷評したので、最近設置されたのかな?(笑)

いずれにしろ眼を見張る改善具合で、整備された福井市や関係者に敬意を表したい。

前回はこの付近であつぷり殿にお会いしたが、今日は槇山からまだ誰とも会っていない。
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やはりどえむ、好奇心旺盛なハイカー以外は登らないのかな?(笑)

11:24 一の丸跡(標高約420m)
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ここも分かり易い看板が設置されていた。

11:28 二の丸跡(標高約450m)
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織田勢の侵攻に備え、二の丸から三の丸にかけて140条余りの畝状竪堀が造られたが、
朝倉義景は籠城せずに越前大野城に逃げ落ちたため、全く使われることはなかった。

11:31 三の丸跡(標高約470m)
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標識に”山城はここまで”とあるが、最高所(山頂)はもう少し先にある。

11:36 一乗城山山頂(標高約473m)
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タイムは1時間26分と標準タイム通り。予想通り誰も居なかった。

山頂には従来からの山名板に加え、新たに説明看板と小さなケルンができていた。
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山頂はやや強い風が吹いており、木陰で昼食にする。
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今日のお昼はもやし入り味噌ラーメン。
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減量中なので、もちろん1玉です(笑)

コーヒーでまったりしたいところだが、雲行きが怪しいので下山開始(12:04)
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下りは下城戸ピストンでなく、馬出ルートをチョイス。
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12:16 千畳敷(本丸)跡(標高約410m)
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山城の主郭部分で最も広い部分で、本丸があったとされている。

千畳敷内には桝形虎口を設けた観音屋敷跡や福井平野を一望できる宿直跡などがある。
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12:17 宿直(とのい)跡(標高約400m)
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僅かに建物の礎石も残っていることから、見張り台の詰所だったとされている。
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西側には城山(槇山)、文殊山を始め、遠くは国見岳(656m)や高須山(438m)も望めた。
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南側には一乗谷後詰の三峯城山(404m)を始め、朝倉街道のあった日野山(795m)も。
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これら山頂からの狼煙を繋いで、一乗谷に火急の知らせが運ばれたとされる。

12:22 不動清水(標高約394m)
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千畳敷直下にある湧き水で、湧き口に不動明王像が安置されている。
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山城内唯一の水場で、主郭から少し外れているため、敵方にここを押さえられたらジ・エンド。
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元々長期の籠城戦には向かなかったのかも。

12:27 蛇谷(英林塚)ルート分岐(標高約353m)
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一乗谷初代、朝倉孝景(敏景)の墓(英林塚)に続くルート。英林とは孝景の法名。
孝景は応仁の乱を引き起こした黒幕の1人で、公家や寺社領の荘園を押領したり、
同じ斯波氏の守護代だった甲斐氏と争うなどして一乗谷百年の繁栄の礎を築いた。

蛇谷ルートは、平成16(2004)年7月の福井大水害で登山道が崩落
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以来ずっと通行止となっており、ほぼ廃道状態。

キクザキイチゲ(紫)(菊咲一華)
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キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。

幅の狭いトラバース部分もあるので慎重に。
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馬出ルートは山上に通ずる大手道で、U字型に掘れた道が往時を偲ばせる。
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春先は雪解け後の倒木が多い。
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スミレサイシン(菫細辛)
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スミレ科スミレ属の多年草。

12:47 山城まで0.8km地点(標高約210m)
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近くにある大岩には、地蔵菩薩様が彫られている。
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キクザキイチゲ(白)(菊咲一華)
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この付近は白ばかりだった。

12:52 山城まで1.0km地点(標高約135m)
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この付近から傾斜が緩くなり、かつて馬出し場があったことからルートの名前になった。
また背後には小見放(こみはなち)城という出城があったとされる。

この堰堤は福井大水害で土石流が発生したため建設された。
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丸太橋を渡ると、登山道は堰堤側に90度折れる。
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等身大ほどの観音像が見えてきたら、登山口ももうすぐ(12:56)
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13:00 一乗城山馬出ルート登山口(標高約60m)
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下りは54分。結局山では誰とも会わなかった。
ちょうど名古屋から来られたソロの男性が散策されていて、山頂までのことを尋ねられるが、
ハイク向きのいでたちではなく、天気も下り坂なので止めておいた方がいいとアドバイス。

私も天気を考慮して3座目はパスしよう。
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もっとも天気が良くても登らなかったかもしれないが(笑)

小休止した後、林道を降りていく(13:07)
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13:10 八幡神社(山城まで1.5km)(標高約43m)
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馬出ルートで登る場合、神社脇に2台ほどのスペースしかないので、
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県道側の観光用駐車場がおススメ。

一乗谷川沿いをよたよた歩いていると、前方を路線バスが走っていく。待ってくれ~
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そんな声は届くはずもなく、無情にもバスは走り去っていった。

(し、しまった、アレに乗りたかったのに・・・)

安波賀ルートから再度登り返して槇山経由で戻る手もあるが、もちろんパス。
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向うに見えるのはJR越美北線の一乗谷駅(13:30)
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電車(正確にはディーゼルなので汽車)でも戻れるが、この時間帯は2~3時間に1本。
調べたら次は15時46分だった(笑)

バスはもっとヒドく、次の便は16時33分。
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再来月のツーデーマーチの練習を兼ねて、越前東郷駅まで県道を歩くことにする(笑)

13:32 一乗谷朝倉氏遺跡資料館(標高約30m)
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入館料100円(復原町並との共通券は230円)なので寄って行こう。

出土した陶磁器類、金属製品、日用品などの他、武具や甲冑、書状などが展示されている。
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※赤線は歩いたルート。なおこれより先の展示室内は撮影禁止。

これまで160万点を超す遺物が出土しており、約2300点が国の重要文化財に指定されている。
その中でも有名な出土品が、将棋の駒の酔象(すいぞう)
酔象は現代の本将棋には存在しない駒で、真後ろ以外の方向に1マス動け、
成ると太子(たいし)となり、王将と同じく全方向に1マス動ける。

一乗谷朝倉氏遺跡資料館

13:51 道の駅一乗谷あさくら水の駅(標高約25m)
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以前も水の駅という休憩施設だったが、昨年4月4日に昇格した福井県で一番新しい(※)道の駅
※翌日(3/19)に永平寺町(旧上志比村)の「道の駅禅の里」がオープンしました。

足羽川のほとりにあり、堂田川の水も隣接する足羽川頭首工から引かれている。
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農産物や特産品を販売する売店やレストランが併設。
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小腹が空いたけどガマンしよう・・・

下城戸から越前東郷駅までは約4km
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まだ結構あるな・・・

畦に植えられた菜の花から甘い香りが漂ってきて、余計にお腹が減ってきた(笑)
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どんどん雲が湧いてきており、早めに降りて正解だった。
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ついにポツポツと雨粒が落ちてきた。
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まだかー
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14:22 JR越前東郷駅(標高約19m)
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どうにか本降りになる前に戻ることができた。

予定していた3座目は登れなかったが、2座合わせて約12kmと久しぶりにがっつり歩き、
結構疲れた。
槇山からの縦走路はしっかり整備されていて、急登も少ないので初心者向きです。
一乗城山も以前よりは随分整備されていて、2座を合わせると良いトレイルコースです。
これからはカタクリも開花するのでおススメです。

☆今回のルート図☆ (クリックすると拡大します)
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やっぱり、山っていいね!


一乗城山(473m)(下城戸ルート、馬出ルート) 
標高差423m
登り 1時間26分、下り 54分、ウォーク 1時間22分、TOTAL 4時間14分
出会った人 なし 出会った動物 なし
2016年:23座目

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