2016年3月8日(火) 曇り

このところ4月下旬並みの陽気が続いていたが、今週半ばから再び寒波の予報。
火曜日は曇りの予報だったが、干支(猿)の名が付くこの山へ。

猿山
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能登半島西端、石川県輪島市にある里山で、ユキワリソウ(雪割草)の群生地として有名。
また山名はこの辺りにが多いことから名付けられたと謂われる。
以前から登りたかった山だが、福井市から片道200km以上あるため申年の今年を待っていた。

花のピークは3月下旬頃(3/26・27 能登雪割草まつり・門前そばの市)のようだが、
今年は申年でもあるのでかなりの混雑が予想される。
またこの後の天気予報を考慮すると、私の休日はあまり天気が良くない予報が続くので、
少し早いかもしれないがひと足先に登ることにした。
 
前日自宅を出発し、3年前に無料化されたのと里山海道の別所岳SAで車中泊。

7時に目が覚めると外は一面の濃霧
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弱い雨も降ったようで、少し不安になるが、予定通り出発。
途中路面から、能登が舞台の連続テレビ小説”まれ”のテーマ曲(希空~まれぞら~)
が流れる”おとのみち”区間があった。
もっとも”まれ”自体を一度も見ていないので、感動も何もありません(笑)

終点の穴水ICで降りて、県道7、R249経由で旧門前町(輪島市)へ。
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町名は曹洞宗大本山總持寺(そうじじ)があることに由来する。
なお横浜(鶴見区)にある總持寺もこの能登の總持寺祖院が前身とされる。

鹿磯(かいそ)地区から県道265で深見(ふかみ)地区へ。
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猿山への登山口は2箇所あり、1箇所は北側の吉浦地区の娑婆捨峠(しゃばすて)。
山頂まで720mと最短で、雪割草群生地にも近く、一周約2.4kmで周回できるが、
登山口へのアクセスが悪く、皆月海岸側にぐるっと迂回しないとならない。

もう1箇所が南側の深見地区で、こちらの方が車でのアクセスは良いが、山頂までは3.2km
こちらも猿山岬灯台や群生地に周回できるが、合計約5.1km倍以上
しかもほぼ標高ゼロm地点から登るので、標高差は320mと娑婆捨側(120m)の3倍

どちらにしようか迷ったが、Mの掟に従い、ハードな深見地区をチョイス(笑)

7:47 猿山地区駐車場(標高約3m)
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近くにおられた地元の方に伺い、ここに駐車。
せいぜい5~6台ほどしか停められず、雪割草のピーク時にはすぐ満車になるらしい。
隣に公衆トイレ(水洗)があるが、傷んだ外壁を補修中だった。

先客の車はなく、沖のカモメさんも呆れた様子でこちらを見ていた(笑)
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地区の集会場にあった数台の車。
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先ほどの方の話では、先ほど地元の方が登山道整備で登られていったそうだ。

雪割草の保護、登山道の整備のため、環境保全協力金として300円が徴収されるのだが、
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まだシーズン前ということで免除のようだ。

登山口への誘導看板もあり、迷うことはない。
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8:00 猿山深見登山口(J地点)(標高約12m)
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急坂コースをご利用ください。」って・・・(汗)
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かつては少し緩やかな海岸コースもあったが、登山道が崩落しており通行止
最近では藪が茂ってほとんど廃道状態だそうだ。

山頂までの標準タイムは1時間20分なので、目標タイムは1時間30分。
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深見から皆月までのこの道は、”のと猿山雪割草の道”と呼ばれ、
中部北陸自然歩道にも指定されている。

長靴にしようかと迷ったが、久しぶりに登山靴でハイク開始(8:01)
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名前の通り、急斜面を登っていくが、つづら折れなのでそれほど苦ではない。
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ところどころにベンチが設置してある。
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急坂を登り切って平坦になると、前方に人影(8:18)
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どうやら先ほど伺った登山道整備の方のようだ。

ちょうど出発されるところだったので、亀足の私は道を譲る。
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イノシシくんが掘り返した跡が何箇所か見受けられた。
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登山道の要所にはこのような看板が設置されている。
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まだ700mしか進んでいないのか・・・

しばらくすると登山道が下り始める(8:25)
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どうやら深見側からの場合、いくつか谷を越えていくようだ。
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この付近にはツバキが多い。
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沢にかかる橋を渡って対岸へ。
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再び登り坂になると、前方からどんどん遅れていく。
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情けない・・・

8:29 高巻き道分岐(標高約113m)
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以前は左側の道だったが、崖崩れで登山道が崩落したので高巻き道で迂回。

8:32 深見雪割草群生地(I地点)(標高約129m)
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整備の方たちは後続の方を待つようで、ここで先行となる。
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珍しく2名ほど抜きました(笑)

ユキワリソウ(オオミスミソウ)(雪割草・大三角草)
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お日様が出ないと開花しないので、花弁が閉じているものが多かった。

厳密言うとユキワリソウはサクラソウ科サクラソウ属の多年草のことなのだが、
キンポウゲ科のミスミソウ(三角草)、オオミスミソウ(大三角草)、
スハマソウ(洲浜草)の別名でもあり、これらを指すことが多い。
一般的にミスミソウが西日本、オオミスミソウが日本海側、スハマソウが東日本に多いらしく、
素人ではなかなか判別が難しいが、スハマソウの方が葉がやや丸みを帯びているそうだ。

また地方によっては同じくキンポウゲ科のイチリンソウ(一輪草)、ニリンソウ(二輪草)、
アズマイチゲ(東一華)などを雪割草と呼ぶこともある。

キクバオウレン(菊葉黄蓮)
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キンポウゲ科オウレン属の多年草。この辺り以外では見かけなかった。

登山道沿いにはユキワリソウ保護のために柵が設けられている。
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ここからは斜面をトラバースしていくので、狭隘箇所には木製の橋が設置されている。
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少し板がへたった場所もあり、私の重さで折れないかヒヤヒヤしながら進んでいく(笑)
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先ほどの方たちが背負っていた板は、もしかしてこの橋の補修用なのかな?

この辺りがほぼ中間地点(8:42)
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前方にようやく猿山山頂が見えてきた。
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左手の木々の間から見える日本海を望みながら進んでいく。
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木橋部分は結構長く、整備されている地元の方に感謝です。
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さっきも深見から1.7kmでしたが(笑)
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登山道は再び下り、沢を渡って対岸へ(8:48)
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再び急斜面をつづら折れに登っていく。
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このように細かいアップダウンもあるので、意外とハード。

途中には東屋もあった。
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8:57 深見から2.2km地点(標高約250m)
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山頂までは残り1km。
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キクザキイチゲ(菊咲一華)
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キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。これも花弁が開いていなかった。

9:12 分岐(F地点)(標高約272m)
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ここで道が二手に分かれ、左が猿山岬灯台、右が猿山山頂
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駐車場で会った方の話では、周回するなら先に山頂に行った方がラクとのことなので、
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先に山頂に向かうことにする。

ここからは娑婆捨側からの周回コースと重なるので、ピーク時には混雑するようだ。
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9:14 分岐(G地点)(標高約287m)
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山頂(H地点)までは残り400mで、緩やかに登っていく。

途中イノシシくんと思われる糞丘があった。
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9:23 山頂分岐(H地点)(標高約330m)
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山頂は分岐から10mほど先にある。

9:24 猿山山頂(三角点)(標高332.3m)
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タイムは1時間23分とほぼ標準タイム通り。

山頂にある三角点(三等・猿山)にタッチ。
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これで干支の山3座目をGET!

眺望はなく、標識と三角点があるだけなので先に進む(9:25)
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しばらくなだらかな道が続くが、徐々に急坂となる。
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確かに急坂だが滑り易い箇所もあり、ハイカーの立場からだと登りの方が歩き易いと思う。
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9:39 猿山娑婆捨登山口(A地点)(標高約214m)
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山頂から15分。少し先には大きな駐車場がある。
なお雪割草まつり期間中には、イベント会場からシャトルバスも運行されるそうだ。

ここでも猿山岬灯台側を順路としてあったが、個人的には逆回りの方がおススメ。
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舗装された道を進んでいく。
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9:41 娑婆捨(しゃばすて)峠(標高約220m)
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トイレと休憩所がある。軽トラが停まっており、どうやらこちらでも整備の方がいるようだ。

”娑婆捨(現世を捨てる=死)”とは少々物騒な名前だが、
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城東工業のテルが”ボンタン狩り”で、愛徳高のシャバゾウ(娑婆僧)たちをこの地に追い詰め、
そのボンタンをここから捨てたことに由来する(大ウソ)

説明板によると、かつて鹿狩りの際に猟師たちが地形を利用して鹿を追い詰め、
進退窮まった鹿たちが娑婆を捨てるかのように断崖から飛び降りたとする伝説に由来する。

そういえばまだ一度も小休止していないので、ここで小休止。
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娑婆捨峠からは一旦下り坂になる(9:47)
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前方に灯台が見えてきた。
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逢瀬橋近くにあった歌碑。
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”葛咲いて 猿山岬も 豊の秋”(土井いづみ)

登山道脇にあったフキノトウ
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”とっていいのは写真だけ 残していいのは想い出だけ”
猿山一帯は能登半島国定公園の特別保護地区に指定されているので、野草の採取は禁止。

水仙はまだ蕾だった。
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9:56 猿山岬灯台(標高約200m)
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大型レンズが設置されており、22.5海里(約42km)先まで照らすことができる。
また天気がいいと沖合の舳倉島(へぐらじま)や七ツ島などが望めるそうだ。
普段は閉鎖されているが、26日には1日限定で一般公開(10~15時)される。

標高200mの断崖上にある灯台で、大正9(1920)年に建設された。
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当時はまだ陸路がなかったため、海から建設資材を運び上げたそうだ。

ここで食事しようと思っていたが、風があるのでパス。
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9:59 分岐(C地点)(標高約240m)
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海側の群生地(E地点)と内陸側の群生地(D地点)に分れ、左側のD地点へ。

ユキワリソウ(オオミスミソウ)(雪割草・大三角草)
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キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草。
長い間スハマソウ(洲浜草)だと思われていたが、近年はオオミスミソウだという説が有力。

画像では分かりにくいが、登山道の両脇に大群生している。
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いやむしろ、群生地の中を登山道が通っていると言った方がいいぐらい。

10:03 分岐(D地点)(標高約270m)
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十字路になっていて、左と直進がG地点へ、右がE地点へと続き、直進。

道幅が広くなく、傾斜もあるので、撮影時は他のハイカーへの配慮が必要。
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半開きが多く、日が出ていないのが残念。
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白い個体が圧倒的に多いが、所々紫色の個体も。
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オオミスミソウは花弁(実際は萼片)が6枚の個体が多いが、
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中には八重咲きのような個体もチラホラ。
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近種のイチゲ類と交配しやすいのか、色んな個体があるようだ。

10:15 ベンチ(282m)
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そろそろお腹が空いてきたが、ここも風があるのでスルー。

前方から声が聴こえてきた。
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どうやら先ほどの軽トラの方のようで、登山道の整備をされていた。ご苦労様です。

10:20 分岐(G地点)(標高約287m)
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見覚えのある分岐に合流。

10:21 分岐(F地点)(標高約272m)
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海側の群生地(E地点)には寄ってないが、登山口に戻ることにする。

風除けになりそうなベンチがあったので、ここでお昼にする(10:29)
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今日はカップ麺におにぎり2個とサラダ。
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ちなみに降りてから夕食まで何も食べていませんよ 大Kのりちゃんさん(笑)

東屋付近では朝方お会いした方たちが登山道整備をされていた(10:52)
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滑り易いスンバ(杉葉)などもキレイに除去されていた。
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本当にありがとうございます。

やはり先ほどの板は、ヘタっていた箇所の補修用だった。
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これなら私が載っても大丈夫ですね(笑)

I地点付近のユキワリソウも朝方より開いていた。
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この高巻き部分を過ぎると、最後の登り返し。
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アズマイチゲ(東一華)
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キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。

ここからはつづら折れに下るだけ(11:20)
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麓の深見集落が見えてきた。
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11:29 猿山深見登山口(J地点)(標高約12m)
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下りは1時間42分。結局ハイカーは私一人だけでした(笑)

門前そばの誘惑を振り切り、七尾市の和倉温泉へ。
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正面に見えるのは30年以上、”プロが選ぶ日本のホテル・旅館”の第1位に輝いている加賀屋。

和倉温泉総湯
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入浴料は440円と銭湯並みの低料金。
90℃近い高温泉で、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)で飲用も可能。
とってもいいお湯でした。

和倉温泉総湯


やはりまだ少し早かったようで、ユキワリソウの開花は1~2割程度だった。
10日ぐらい後の20日前後辺りが見頃かも。
なおユキワリソウの開花状況は下記のライブカメラから確認できます。

雪割草群生地ライブカメラ

上手く休日と天気が合えばもう一度行きたいところだが・・・


☆今回のルート図☆ (クリックすると拡大します)
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☆アクセス☆


☆この日の行程☆
7:47猿山地区駐車場
8:00猿山深見登山口(J地点)8:01
8:32深見雪割草群生地(I地点)
9:12分岐(F地点)
9:14分岐(G地点)
9:24猿山山頂(三角点)9:25
9:39猿山娑婆捨登山口(A地点)
9:41娑婆捨峠(小休止)9:47
9:56猿山岬灯台
9:59分岐(C地点)
10:03分岐(D地点)
10:20分岐(G地点)
10:29ベンチ(昼食)10:51
11:29猿山深見登山口(J地点)

やっぱり、山っていいね!


猿山(332m)
標高差320m
登り 1時間23分、下り 1時間42分 TOTAL 3時間29分
出会った人 10人(全て登山道整備の方) 出会った動物 なし
2016年:19座目

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