2015年11月6日(金) 晴れ

久しぶりに連休が貰えたので、遠征へ。
紅葉シーズンを迎えているが、500m以下の低山はまだ走りだし、1000m超は既に終了。
割と近くて、紅葉が見頃で、そこそこ登り甲斐がある山と言えば・・・

愛宕山(924m)
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京都盆地の北西端、右京区と亀岡市に跨る山で、比叡山と並んで古来より信仰の対象とされている。
山頂にある愛宕神社は全国に約900社ある同社の総本社で、3月に登った東京の愛宕山(25.7m)
もその一つ。
 
3時に起床し、ひと仕事済ませてから出発。R8・R161で京都に向かう。
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高島市を過ぎた辺りで夜明けとなる。

丸太町通(市道187)で嵐山方面に向かい、標識に従い登山口のある清滝方面(市道29)へ。
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他に高雄側、保津峡側、水尾側など20近いコースがあるが、今回は一番ポピュラーな清滝口へ。

旧愛宕山鉄道のトンネルだった清滝トンネル(片側交互通行)。
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後から判ったが、このトンネルは京都では有名な心霊スポットらしい(汗)
また右手の試峠(こころみとうげ)経由でも清滝方面に抜けられます。

狭隘な道を進んでいき、道がぶつかったところが観光・登山用の駐車場(有料)
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入口で500円(土日祝は1000円)を支払う。
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100台駐車可能だが、千日詣(7/31~8/1)や紅葉シーズンは満車になることもあるのでご注意を。

櫻屋(青木駐車場)

駐車場脇には公衆トイレも完備。
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ただし水洗式ではなく、泡洗浄の汲取り式なので、スマホや貴重品の落下にご用心を。
「落としても回収できません」と書いてありました(笑)

先日切れた靴紐と一緒に壊れていたクマ鈴も新調。
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最近何かと登山グッズが壊れるのだが・・・

保津川(桂川)の支流、清滝川にかかる金鈴橋を渡り対岸へ。
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上流の高雄方面からの渓谷は錦雲渓や金鈴峡と呼ばれ、ハイキングコースになっている。
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ゲンジボタルが棲息する清流で、他にもカジカガエルやオオサンショウウオなども棲息。
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8:54 愛宕山清滝登山口(標高約77m)
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左側が表参道(男坂)で、右側が裏参道(月輪寺コース)となっている。

今回は表参道で登り、裏参道で下る周回プラン
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8:55 二の鳥居(12丁目)(標高約78m)
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一礼して二の鳥居をくぐりハイク開始。標準タイムは2時間30分らしいので目標は3時間。

一の鳥居(平野屋前)から山頂まで50丁(約5km)あり、1丁目ごとにお地蔵様や標石が設置されている。
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”伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り”
と十返舎一九作の「東海道中膝栗毛」にも唄われているほど、古くから愛されている山だそうだ。
7/31の夜から8/1の早朝にかけて、千日分の御利益があるとされる千日詣(せんにちまいり)が行われ、
毎年数万人の登拝者で参道が埋め尽くされるそうだ。

出だしは舗装されているが、いやらしい傾斜が続く。
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京都らしい外国人ハイカー向けの注意看板。
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往復5時間はかかるので安易に考えず、時間に余裕を持って日没までに下山するようにと書かれている。

こちらは日本人観光客向けの注意看板。
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片道4km、標高差800m以上もあり、ハイカーならそれなりの装備・服装をしているはずなのだが、
中には観光ついでに登ってみようと安易に登ったはいいが、意外とハードで途中で助けを呼ぶ方がいるそうだ。

○丁目という標石の他にも、地元消防団が設置された黄色い標識がある(8:58)
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本来は緊急事態が起こって助けを求める際に、要救助者がどの辺に居るか分かるための目印。
山頂の40/40まで約100mごとに立てられており、行程や残り距離が分かり易い。

眼下の切り通しのような箇所にある石組や石段。
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これは戦前まで麓の清滝川駅から山腹の愛宕駅まで敷かれていたケーブルカーの遺構。

1929(昭和4)年に開業され、距離約2.1km、標高差約640mを11分で結び、東洋一の規模と称された。
山上にはホテルや遊園地、スキー場、キャンプ場などがあり、全国有数の一大リゾート地であったが、
戦争の激化による物資不足を受けて不要不急線とされ、1944(昭和19)年廃線になってしまった。

現在も軌道跡が残っているが、一部トンネルの崩落など危険個所があるため原則立入禁止
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敢えて通る場合は自己責任で。

ここでアクシデント発生!

カメラをポケットにしまおうとして、滑らせてコンクリートの路面に落としてしまった。
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カメラは無事か電源を入れてみると、液晶の左部分がヒビ割れて黒く変色(涙)
また先代のようにセンサー部分が壊れたしまったのかと思ったが、
右側に撮影した画像が写っているので、どうやら液晶だけのようで撮影自体に支障はなさそう。
ただ黒変箇所が徐々に広がっていく恐れがあるので、また買い替えないとならないようだ。
本当にこのところ、立て続けに出費が嵩むことばかり起こる・・・

9:05 水場(おたすけ水)(標高約140m)
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画像のブレがショックの大きさを物語っています(笑)

人工の石組みが目立ってきた。
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9:09 嵯峨小学校清滝分教場跡(標高約170m)
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説明板によるとこの地に分教場があったそうだ。
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小学校1・2年生で毎日ここまで登ってきたとはスゴイ!
愛宕山には幼児もよく登っていて、3歳までに登ると”一生火難を免れる”と謂われている。
この日も保育園の年少組らしき幼児が登っていた。

9:14 火燧権現跡(17丁目)(標高約188m)
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火の神、火産霊命(ほむすびのみこと、古事記ではカグツチ)を祀っており、
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京洛で火災があると祠が鳴動したと謂われる。

9:17 壺割坂(18丁目)
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急登が続くが、道幅が広く階段なので歩き易い。

9:21 6/40地点 ”山登り 準備OK 楽しいね!!”
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まだ600mしか進んでいないのか・・・

9:27 7/40地点 ”軽装はけがのもと”
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最初のうちは急登なので、標識の1区間が長く感じられる。

9:28 一文字屋跡(20丁目)(標高約260m)
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かつて一文字屋という茶屋があり、ケーブル開通後は旧愛宕駅2階に移転。
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現在は清滝バス停前で営業されているそうです。

はい、今日も”ちんたら歩き”で亀のように登っていきます(笑)
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9:42 10/40地点 ”火の用心”
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ということは残り3kmということか・・・

この辺りから少し緩やかになってきた。
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えっ、ここにも残り3000mの表示(9:51)
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これはいったい、どういうこと??
後で判ったが、黄色い標識は山頂直下の社務所までの距離を示してあり、電柱の表示はそのさらに上にある神社までの距離を示しているようだ。

ほかに古くからの丁石(標石タイプ32基、地蔵タイプ40基)もあるので、頭が混乱しそう。
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9:53 茶屋跡(25丁目・3合目)(標高約395m)
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50丁の半分の25丁目だが3合目。これは一の鳥居が起点で、登山口の二の鳥居が12丁目のため。

説明板によると、ここには”なかや”という茶屋兼宿屋があったそうだ。
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現在は渡猿橋の傍に移転されて営業中。

明治の最盛期には各一丁ごとに19軒もの茶屋があったと謂われている。
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この辺りのいろはもみじは見頃だった。
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もうすぐ立冬(11/8)だというのに、暑くて汗が止まりません。
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それもそのはず。この日の京都市の最高気温は25℃と夏日を記録したそうだ。

10:11 16/40地点 ”そこはダメ!! そこはダメなの アブないわ”
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ほとんどが登山の安全や山火事防止のスローガンなのだが、中にはこういうイカれたモノも(笑)

10:16 神社まで2.5km
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10:21 水口屋跡(30丁目・5合目)(標高約520m)
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かつてここにあった茶屋は、松坂屋創業者の旧伊藤家別邸に移築された。
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看板に従い、ここで小休止。
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東屋に貼ってあったACジャパンのCMに出てくるような金言集。
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う~ん どれも心に突き刺さります。

登山道上は凄く暑いが、東屋の中は15℃と涼しい。
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表参道にはこのような東屋が数箇所設置されていて、小休止しやすい。

確かこの近くに旧愛宕駅の廃墟があるようなので、脇道を少し散策(10:33)
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だがもう少し先のようなので、引き返して表参道に戻る。
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10:37 大杉大神(標高約540m)
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上部が折れてしまっているが、大きな杉が立っている。
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これまで眺望はほとんどなかったが、ここでようやく南側の視界が開ける。
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10:38 20/40地点 ”火事と救急 119ばん!!”
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ようやく半分です。

路肩が一部崩落した箇所。
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そのため嵐山や京都市街も望むことができるようになったそうだ。
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この辺りは緩やかに斜面を巻きながら進んでいく。
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なかなか数字が増えなかった前半と異なり、標識の数字がどんどん増えていく。

10:41 神社まで2000m地点
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10:55 27/40地点 ”おのぼりやす お下りやす 交わす挨拶 火の用心”
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登山者に「ようお登りやす」、下山者に「ようお下りやす」と声を掛けるのが愛宕山流の挨拶。

10:56 カワラケ投げ(7合目)(標高約640m)
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かつてここからカワラケを投げて、谷にある輪を通す遊びが行われていた。
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そのシーンは上方落語の”愛宕山”の中でも演じられている。
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11:01 ツツジ尾根コース合流点(標高約660m)
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右手は保津峡駅付近から登るコース。
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また少し傾斜がキツくなってきた。
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11:09 30/40地点 ”あと少しで水尾分れです”
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この付近から右手にある踏み跡を進んでいくと、旧愛宕駅の廃墟があるそうだ。
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※画像はネットより拝借しました。

11:10 水尾分れ(標高約690m)
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ここは保津峡側の水尾(柚子の里)から登る水尾コースとの合流点。
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信長から中国攻め与力を命ぜられた明智光秀公は、天正10年5月26日に亀岡(丹波亀山城)に戻り、
翌27日に明智越えを経てこの水尾側から愛宕山に登拝し、愛宕権現に参拝したとされる。

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また28日には山頂の白雲寺威徳院西坊で連歌の会(愛宕百韻)を張行し、
”ときは今 あめが下しる 五月かな”
の句を詠み、主君信長を弑殺することを決意したとされる。

そして3日後の天正10年6月2日払暁(1582年6月21日)に、本能寺の変が起こる。
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※左は現在の本能寺(移転後)、右は本能寺跡地 いずれも2006年6月21日に撮影。

実は我が家の家紋も、光秀公と同じ”水色桔梗”なんです(笑)

東屋には標識の他に、下山口バス停の時刻表も貼ってあり、至れり尽くせり。
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11:16 ハナ売場(標高約720m)
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水尾の女性が毎日、火伏の神花、樒(しきみ)の枝を背負って登り、販売したそうだ。
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11:17 32/40地点 ”駆け抜けろ!! 俺のアドレナリン!”
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ファイト! いっぱ~つ!(笑)

また傾斜がキツくなってきました。
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当初左側1/4ほどだった液晶モニターの黒変部分が半分まで侵食(涙)
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半分しか画面に映らないので、上手く撮れたかどうか分かりにくい。

11:31 36/40地点 ”山林防火で 豊かな自然環境を!!”
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ここには大きな倒木があるが、通行に支障はありません。
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11:40 38/40地点 ”山を愛するハイカーに 火事はなし”
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火伏の神様の居られる山なので、山火事を出したらシャレになりませんね(笑)

残り200mになり、ようやく前方に山門らしきモノが見えてきた。
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11:43 黒門(旧白雲寺惣門)(標高約870m)
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神社に寺院門があるのは珍しいが、かつてはここから先が神仏習合の白雲寺の境内だった。
銅板葺の高麗門で、京都側の入口のため”京口惣門”とも呼ばれていた。

イザナミを垂迹神として地蔵菩薩(勝軍地蔵)を本地仏とする愛宕大権現を祀り、
武運長久を願う武士から軍神として信仰を集めた。
また旧帝国海軍の高雄型2番艦である”重巡洋艦愛宕”は同山に因んで命名され、第二艦隊旗艦として活躍。
その名は現在でも海上自衛隊の”護衛艦あたご”として受け継がれている。

明治の神仏分離令により白雲寺は破却されて愛宕神社となり、黒門が遺構として残された。
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39/40地点 ”あっ!! 危ない”
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うん? 何が危ないの??

あと残り100mだ!
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11:49 40/40地点 ”おつかれさまでした 神社マデ300米”
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おいおい、神社マデ300米って・・・ Orz

最盛期には威徳院、長床坊、大善院、教学院、福寿院、宝蔵院の6宿坊があったとされる。
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結構広いスペースがあり、往時はかなり賑わっていたようだ。
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ケーブルカーのレールらしきモノも見受けられた。
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11:51 41/40地点 ”火迺要慎(ひのようじん)”
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あの~ 仮分数なんですが・・・(笑)

11:53 愛宕庵(社務所)(標高約875m)
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ハイク開始から2時間58分でとうちゃこ。なんとか目標の3時間をクリア。

山頂の神社まではもう少しあるようだが、ひとまず小休止。
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東屋のほかにベンチもたくさん設置されている。
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自販機が2台設置されており、PETボトルで200円、缶で150円と比較的良心的な価格。
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なおトイレもあるが、緊急時(OPP)以外は止めておいた方がいいかも(笑)

ひと息入れたのち、山頂を目指します(12:01)
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最後の最後でこの階段は堪えます。
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12:07 愛宕神社随身門(標高約905m)
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通常仁王像などの随身(ずいじん)が置かれる場所には、神聖という酒樽が置かれていた。

まだあるんですか・・・ Orz
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この石段、本当に気持ちが折れそうなぐらいキツかった(笑)

階段脇にあった御燈明料(寄進)の石柱。
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百万円がずらりと並び、中には三百万円のモノも。

3000回と5000回の登拝達成の記念碑。
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す、すごい! 文殊山の2倍以上の標高差があるのに・・・

12:11 愛宕神社(愛宕山山頂)(標高約924m)
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大宝年間、泰澄大師(当時は雲遍)と役小角が愛宕山で天狗(愛宕山太郎坊)の神験に遭って、
神廟を設立したのが起源。
郷土の偉人、泰澄大師に所縁のある山が京都にもあったなんて、改めてその偉大さを感じる。

本殿
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現在の主祭神は伊弉冉尊 (いざなみのみこと)

奥宮にも向かいます。
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奥宮
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主祭神は大黒主命(≒大国主命)

今年5月に京都愛宕研究会により奉納された、片倉小十郎重綱奉納絵馬の復元絵馬
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伊達政宗の家臣、片倉小十郎重綱が大阪夏の陣(1615年)の際、愛宕神社に戦勝祈願。
見事戦功を上げ、戦勝成就としてに乗った烏天狗が描かれた絵馬を奉納した。
一度火災で焼失し、現在本殿あるのは小十郎の子孫が再奉納したモノだそうだ。
オリジナルは色褪せが激しいため、奉納400周年を記念して同寸大の復元絵馬が5月24日に奉納された。
また昨年、東日本大震災の被害を受けた小十郎の本拠の白石市にも寄贈されている。

猪は神社の創建者(中興の祖)とされる和気清麻呂が猪に助けらた故事に因み、神の使いとされる。
また緋色の僧衣と袈裟を纏い、地蔵の持物である錫杖を構えた烏天狗は、泰澄大師が遭遇した愛宕権現太郎坊
とされる。

京都の家庭にはほぼ必ずあるとされる火迺要慎(ひのようじん)の御札。
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若宮に祀られている迦遇槌命(かぐつちのみこと≒火産霊命)が火の神で、
火伏せや防火に霊験があると謂われる。

登りの際は気付かなかった荷物運搬用のモノレール。
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ちょうど何かを運搬していた。
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先ほどの自販機の飲料もこれで運んでいるのかも。

下りの石段は慎重に。
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濡れていると滑り易いのでご注意を。

別のピークにある三角点へ(12:23)
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山頂部直下を巻きながら進んでいきます。
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車のタイヤ痕があったので、林道なのかもしれない。
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この辺りは植林が少ないせいか、見事な紅葉が望める。
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12:30 梨ノ木谷コース分岐(標高約860m)
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首なし地蔵を経由して、空也滝入口に降りるルート。

一旦鞍部に下っていく。
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再び登り返して竜ヶ岳コース・地蔵山コース分岐点(標高約887m)へ(12:41)
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この辺に三角点があると思うのだが・・・
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落ち葉の絨毯の中、三角点を求めて歩き回るがなかなか見つからない。
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おかしいな・・・

ちょうどソロの男性が竜ヶ岳方面から歩いてこられたので一緒に探すが、やはり見つからない。
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どうやら行き過ぎてしまったようで、もう少し戻ったところのようだ。

先ほどスルーした分岐点(芦見谷コース)に差しかかると、右手から別の男性が降りてきた。
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伺うと、100mほど先に三角点があるとのこと。

12:59 三角点分岐(標高約866m)
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この分岐には標識がなく、しかも芦見谷側が下っていたので右手の道を見逃してしまった。

三角点までの登りもけっこうキツいです。
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13:03 三角点(三等・愛宕)(標高890.06m)
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一般的な柱石ではなく、珍しい金属標
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通信用アンテナの鉄柱が目印。
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でも山頂付近の登山道からは見えません(笑)

全くの眺めのなかった山頂と異なり、京都市街が一望できる。
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比良山系の山々も望むことができた。
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ALC板で作られたベンチでお昼にする。
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何組か登ってこられたが、ここまで足を運ぶハイカーは少ないようだ(13:40)
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山上の紅葉はほぼ終盤だが、まだ楽しめる箇所も。
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13:53 裏参道(月輪寺コース)分岐(標高約875m)
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下りは予定通り、裏参道(月輪寺コース)へ。
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見逃した旧愛宕駅廃墟も見たかったが、これは次の機会に。

ただし通行可能なのは9:00~17:00まで。
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夜間(17:00~9:00)は年末年始や千日詣り(7/31)でも通行禁止

林道ような表参道とは対照的に、ごく普通の登山道でどうにかすれ違える程度の道幅。
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こちらにも所々ステップが設置されているので歩き易い。
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道中にある119番通報ポイント番号の看板。
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こちらもほぼ100m置きのようだが、表参道から比べると間隔にバラつきがある。

紅葉を愛でながら下っていく。
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月輪寺に近づいてくるとなだらかな巻き道となる(14:17)
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前方に建物が見えてきた。
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これが夜間封鎖のゲートのようだ。
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でも簡単に跨げるシロモノなんですが(笑)

14:26 月輪寺(つきのわでら)(標高約565m)
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天台宗の寺で泰澄大師が開基したとされ、愛宕大権現白雲寺と関係が深い。
ほかにも空也上人、法然上人、親鸞上人、九条兼実などとも所縁が深い古刹で、
法然上人二十五霊場の第十八番札所にもなっている。
”月輪”とは密教で行う観法で、心を月輪のごとく清浄・完全であると観ずるものとされる。

明智光秀公が本能寺の変の際、戦勝を祈願して月輪寺でおみくじを引いたと謂われる。
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宝物殿も拝観(500円)できるが、事前予約が必要(075-871-1376)

若いご住職がおられ、修行としてここに住まわれているそうだ。
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先代のご住職(住職の御母堂)が来るまでは誰もおらず荒れ果てていたが、私財を投げ打って再興された。
最近電気や電話は通じたがガス・水道はなく、車も使えないため必要な物資は全て人力で運搬されている。

龍女水(龍奇水)
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空也上人が清滝川の龍神から授かったとされる霊水。
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空也上人といえば、教科書にも載っている六波羅蜜寺の木造空也上人立像が有名だが、
月輪寺にも鎌倉時代に造られた空也上人の立像があり、重要文化財に指定されている。

水道がないので、この水が貴重な飲料水。
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防火上の理由から火気が使えず、氷点下10℃以下となる冬場でもこの水で行水されているそうだ。
こんな冷たい水で行水だなんて・・・ ヘタレな私には無理です(笑)

時雨桜(しぐれざくら)
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建永2(1207)年、後鳥羽上皇の怒りに触れて僧籍を剥奪され、流罪となった法然上人、親鸞上人が、
配流前に同じく上皇と対立して失脚した元関白の九条兼実(円証)を尋ねて月輪寺を訪れた。
その際、別離を惜しんで親鸞上人が植えられたのが、この時雨桜だと謂われている。

子宝紅葉
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樹齢1000年以上とされる楓の大木。
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大きな瘤があり、赤ちゃんを抱いている母親のように見えることが由来と謂われる。
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夫婦円満、子宝成就、良縁成就にご利益があるそうです。

休憩できそうなベンチがなかったので、月輪寺を後にする(14:31)
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少し下ったところにあった丸太のベンチで小休止(14:34)
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道が二手に分かれ、何気なしに右手(画像では左)を下ったところ、
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若者コースだった。
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上りは一般以下の超亀足ですが、下りは若者並なんです(笑)

14:45 月輪寺まで四丁地点(標高約425m)
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丸太のベンチが置かれており、登ってくる場合の小休止ポイント。
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この地点で16時を過ぎている場合、引き返すようにと書かれてあった。
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下っていると前方に1人の女性の姿が。
年の頃は60後半ぐらい、ハイカーの格好ではなく、スーツ姿でどこか品のある雰囲気。
後から分かったが、どうやらこの方が先代のご住職のようだ。

14:51 身助地蔵(標高約310m)
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かつて参拝中の女性が急に倒れ込み、その際近くで水が湧き出して一命を取り留めたという奇跡が起こり、
お地蔵様が設置されたと謂われる。
なおこの看板を見るまで、”つきのわでら”でなく、”げつりんじ”だと思い込んでいたのは内緒(笑)

そろそろ登山口が近いようだ(15:04)
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枝道があったが、ロープがされていたので崩落しているのかも。

15:07 月輪寺コース登山口(空也滝入口)(標高約180m)
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下りは1時間27分。

一緒に三角点を探した男性がおられ、梨ノ木谷コースで降りられたそうだ。
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沢沿いの石段を300mほど登っていくと空也滝があるようだが、今回はパス。
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車を止めた清滝口までは約1.8km。 男性と談笑しながら林道を下っていく(15:19)
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ここは東海自然歩道にもなっており、機会があれば高雄方面にも歩いてみたい。
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15:38 清滝登山口駐車場(標高約76m)
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行動時間約7時間と意外と時間がかかり、程よい疲労感に襲われる。

明日も休みだがデジカメの不調と天候も下り坂のようなので、滋賀県内で汗を流した後に帰宅する。
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あ~あ、またデジカメを買わないと(涙)

京都市街から程近い場所にありながら、1000m近い標高があって結構登り応えがあります。
コースバリエーションも多く、本当に奥深い山だと思う。
現在でも信仰が深く根付いていて、地元の方に愛されている山だということを実感した。
登山道も数多くの道標や標識、要所要所にはベンチや東屋など凄く整備されていた。
すっかりお気に入りの山になってしまい、また是非登ってみよう!

☆今回のルート図☆ (クリックすると拡大します)
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☆アクセス☆


☆この日の行程☆
8:36清滝登山口駐車場
8:55清滝登山口(二の鳥居)
9:05水場(おたすけ水)
9:09嵯峨小学校清滝分教場跡
9:14火燧権現跡(17丁目)
9:17壺割坂(18丁目)
9:28一文字屋跡(20丁目)
9:53茶屋跡(25丁目・3合目)
10:21水口屋跡(30丁目・5合目)10:33
10:37大杉大神
10:56カワラケ投げ(7合目)
11:10水尾分れ
11:16ハナ売場
11:43黒門
11:53愛宕庵(社務所)12:01
12:11愛宕神社(愛宕山山頂)12:18
13:03三角点13:40
13:53裏参道(月輪寺コース)分岐
14:26月輪寺14:31
14:51身助地蔵
15:07月輪寺コース登山口15:19
15:38清滝登山口駐車場

やっぱり、山っていいね!


愛宕山(924m)(登り:表参道コース、下り:裏参道(月輪寺)コース)
標高差846m
登り 4時間8分、下り 1時間58分 TOTAL 6時間43分
出会った人 50人ぐらい 出会った動物 なし

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