2015年8月29日(土) 雨のち曇り

ヘタれな私が挑んだ剱岳早月尾根
初日は急登股ずれに悩まされて、小屋まで9時間もかかってしまった。

ここまでの様子はコチラ。
剱岳 Mの記 1日目その1
剱岳 Mの記 1日目その2

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2日目はいよいよ核心部の岩場を経て、山頂へ。
しかも明日は仕事なので、下りは一気に標高差2200mを下らないとならないのだが・・・
 
4時に起床。夜中雨音で何度か目を覚ましたが、比較的ぐっすり眠ることができた。
同室のグループの方たちも、5時前にアタックするのでみなさん起きていた。

未明から降り出したがまだ降っている。
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結構強く降っており、傘なしだと数秒で頭がびしょびしょになるほど。
今日は登頂後一気に麓まで下山するので、5時前からアタックするつもりだったが、
この雨の中まだ暗い山道を歩くのは危険
天候の回復を待つべく、部屋に戻って山頂アタックの準備をしながら過ごす。
同室の方々も天候の回復を待って待機しておられた。

5時になると外が白み始めたが、依然として強い雨足のまま。
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標高2400m付近までしか見えず、山頂部は雨雲の中。
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山頂に向かおうとするグループもいたが、佐伯さんが「もう少し待つように」と必死に説得していた。

小屋前の気温は12℃
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山頂付近は4~5℃は低いはずなので、おそらく7~8℃ぐらいだろう。
また小屋付近は無風だったが、山頂部は強風が予想されるので、体感温度はもっと低いはず。
万一雨で衣服が濡れれば、みるみるうちに体温を奪われるので、佐伯さんたちが必死で止めるのも無理のない話である。

5時半を過ぎ少し雨足が衰え、おぼろげながらも山頂近くが見えてきた。
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う~ん どうしよう・・・

昨日遅着した岩手のグループや別山方面に縦走するグループは、予定通り山頂に向かうそうだ。

食堂では朝食が始まっていた。
こんなことなら弁当じゃなく、温かい朝食すれば良かった(笑)
朝飯は昨日の昼飯の残りを平らげ、弁当はお昼にしよう。

談話室にあったテレビで、麓の上市町付近の天気予報を確認。
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昨日は晴れマークだったお昼も、軒並み雨マークに変わっていた。
またてんきとくらすに裏切られた(笑)

雨雲レーダーの画像も、富山を始め北アルプス一帯に雨雲が見られる。
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しかも西側の日本海にも続々と雨雲が控えていて、これらがこの後やってくるはず。

昨日延々9時間もかけて登ってきたので、山頂アタックしたいのはやまやまなのだが、
この雨の中カッパを装着しての登山。
普通の登山道ならいざ知らず、2800m以上は晴れた日でも怖い岩稜帯が待ち構えている。
断崖絶壁の濡れた岩場を通過するのは大変危険で、万一足を滑らせたら・・・
また股ずれも昨日よりは幾分症状が和らいだが、まだヒリヒリしている。
そしてたとえ無事登頂できたとしても、この天候では眺めも期待できそうにない。

またそれ以上に不安なのは下り
明日は仕事なので、標高差2200mを一気に下らなければならず、満身創痍の身体で焦って降りると、
木の根が多く雨で濡れた路面では何が起こるか分からない。

ち~ん

”山は逃げない!”

今回は山の神様が「もう1度挑戦しろよ」と課した”試練”ということで下山を決意する。
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白山市から来られたおねーさまたちも今回は登頂を諦めて下山するとのこと。
長野から来られたご夫婦も下山されるそうだ。もっとも奥様は登りたがっていたが(笑)

下山することを佐伯さんに伝えると、「その方がいい。お気をつけて」と見送ってくれた。
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お世話になりました。また必ずきます!

カッパを着こんで下山開始(5:58)
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トトロくんもまたね~(笑)
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丸山から小屋方面を振り返る(6:01)
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大岩付近は滑り易いの慎重に下っていく。
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登山道には沢の様に雨水が流れている。
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池塘付近の登山道は完全に水没していた(6:31)
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6:43 標識(標高2000m)
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昨日は1時間41分もかかったこの区間、下りは45分。

6:50 旧小屋跡(標高約1975m)
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休憩しようと思ったが雨を遮る木々がないのでスルー。

こんな天気で登ってくるハイカーもほとんどいないだろうと思っていたが、既に10名近くとすれ違う。
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みんな筋金入りのどえむなんですね(笑)

7:42 標識(標高1800m)
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水分補給だけしてスルー。

8:15 標識(標高1600m)
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ここで小休止。雨足がまた強くなってきて、この辺りが一番ヒドかった。

山頂付近は雨雲で全く見えません。
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5時頃からアタックしていれば、ちょうど今頃岩稜帯に差し掛かった頃だろう。

麓付近は雨も止んでいるようだ。
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8:43 標識(標高1400m)
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濡れた木の根や段差の大きい箇所が多いので、ペースが上がりません。
また下りで悩まされたのが
雨で蚊取り線香が使えないのと虫除けスプレーも雨と汗で流れてしまうので、
ブヨやアブがブンブン飛び回り、衣服の上からも刺してくる。

9:20 標識(標高1200m)
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転ばないように慎重に降りていたが、2度ほど尻もちをついちゃいました。

依然として登ってくるハイカーが絶えません。
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秋雨前線の影響で明日からもしばらく雨マークが続くようだが、みなさんお気をつけて。

10:02 松尾平(松尾奥の平)(標高約1000m)
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ここで最後の小休止。暑くなってきたのでカッパを脱ぐ。

この辺りでは雨もすっかり止んでいて、山頂部の雨雲も取れていた。
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う~ん もしかすると登れたかも。でも所詮は結果論だと自分に言い聞かせて先に進む(10:19)

既に足が悲鳴を上げており、もつれて2度ほどコケてしまった。
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ブヨに左瞼を刺されて大きく腫れ上がり、視界が狭くなっていたのも原因かも。
山頂に行っていた場合、この辺に戻ってくるのは17時半過ぎ。
かなり薄暗くなっているだろうから、そんな時にコケたらもっと危険だろう。

10:50 剱岳早月尾根登山口(標高約770m)
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下りは4時間52分
小屋からの標準タイムが4時間なので、雨でかなりペースダウンを余儀なくされた。

やっぱり憧れ(登頂)には、厳しい試練があるんですね(笑)
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修行してまた出直してきます。

駐車場に戻ると、早月尾根がキレイに望めた。
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やっぱり”降りると晴れる”の法則は健在です(笑)

ベンチで食べずじまいだった小屋の弁当をいただく。
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巻き寿司といなり寿司の助六弁当で、程よい酢加減といなりの甘さが身体に染みる。
しかもデザートにゼリーまで付いているのがうれしい。

下山後は汗を流すべく、上市町の大岩不動の湯へ。
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ここは温泉(ナトリウム-カルシウム硫酸塩泉)だが、低料金(420円)で入浴できる。
ただしシャンプー類は備え付けられていません(自販機で購入可能)
股ずれした部分がヒリヒリして大変でした(笑)
またブヨに刺された左瞼は大きく腫れていて、ただでさえ細い目が塞がり右目の半分も開きませんでした。

大岩不動の湯

その後は富山市内や金沢でぶらぶらしながら帰宅(画像はキッチン・ユキのハヤシライス大盛)
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その夜からこれまで経験したことがないほど猛烈な筋肉痛に襲われ、
3日間は普通に歩くことさえままならないヒドさでした(笑)

今回剱岳早月尾根に挑戦したが、残念ながら雨で登頂を断念。
もしかすると登頂できたかもしれないが、焦って下っていたらおそらく大怪我をしていただろう。
軟弱者かもしれないが、自分の体力、技術、経験に不安がある場合、撤退する勇気が大事だと思う。

またあの尾根を登るのかと思うと気が滅入るが、機会を狙って再挑戦してみたい!

(この区間の行程)
5:58 早月小屋
6:01 丸山
6:43 標識(標高2000m)
6:50 旧小屋跡
7:42 標識(標高1800m)
8:15 標識(標高1600m)8:29
8:43 標識(標高1400m)
9:20 標識(標高1200m)
10:02 松尾平(松尾奥の平)10:19
10:50 剱岳早月尾根登山口
10:55 馬場島キャンプ場駐車場

やっぱり、山っていいね!

剱岳(早月小屋)
標高差1445m
登り 9時間11分、下り 4時間52分
出会った人 80人ぐらい 出会った動物 なし

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