2015年8月15日(土) 快晴

世間はお盆休みのようだが、私には関係なく通常通りの休み(涙)
先週に引き続き白山に登ろうかと思ったが、お盆休み期間中で激混みが予想される。
それじゃ手近で静かな山ということで、日帰りで別山(2399m)に登ってみよう。
DSCN9744.jpg
山登りを始めた4年前に1度登っており、その際はテン泊で南竜ヶ馬場経由で登った。
なおブログトップの白山の画像は、その際に別山山頂から撮影したものです。

別山への登山ルートは以下の3つ。

①砂防新道~南竜道~南縦走路
(片道約9.6km、標高差約1139m。標準コースタイム(CT)は登り約5時間40分、下り約4時間)
別当出合から砂防新道を登り、南竜分岐から南竜ヶ馬場経由のルート。

②別山市ノ瀬道
(片道約9.4km、標高差約1569m。CTは登り約5時間40分、下りは約3時間40分)
市ノ瀬からチブリ(千振)尾根をひたすら登っていくルート。

③鳩ヶ湯新道~南縦走路
(片道約7.8km、標高差約1512m。CTは登り約6時間、下り約4時間50分)
福井の上小池から三ノ峰(2128m)を経由し縦走するルート。

別山は白山のすぐ隣にある山だが、ハイカーの数は段違いに少ない。
どのルートも10時間超の行動時間なので、ある程度足に自信がないと日帰りは厳しく、
また南竜を除けば避難小屋しかないこともあるのだろう。

①の南竜経由は一番標高差が少なく水場も多いのだが、途中まで砂防新道と重なるため、
ハイカーも多く、今日は別当出合までシャトルバスを利用しないとならない。
③の三ノ峰経由は一番距離が短いが、標高差があるので急登が連続。
しかも三ノ峰から先はアップダウンもあるので、私の実力ではかなり厳しい。
という訳で残った②の別山市ノ瀬道で登ってみることにする。
 
今回も前夜(22:50)に市ノ瀬ビジターセンターに到着し車中泊。

4:40 市ノ瀬ビジターセンター(標高約830m)
DSCN9672.jpg
始発(5:00)のシャトルバスを待つハイカーで大行列ができていた。
先週より心なしか夜明けが遅くなった感じがする。

別途出合に向かうハイカーを横目に準備。
DSCN9673.jpg
今回はストーブやコッヘルは持参せず、パンやおにぎりなどの行動食と水3Lのみとザックを軽量化。

ドーピング剤も2本用意しました。
DSCN9674.jpg

5:11 別山市ノ瀬道入口(標高約840m)
DSCN9675.jpg
登山口にはビジターセンター近くの林道(工事用車道)を登っていく。

市ノ瀬から別山までの標準コースタイムは5時間40分(休憩含まず・平均時速1.65km/h)
DSCN9676.jpg
あつぷりさんが1週間前にこのチブリ尾根経由で別山に登られており、
健脚の彼はなんと、僅か3時間27分(平均時速2.72km/h)で登られたそうだ(汗)
しかもあろうことか、南竜経由で白山(御前峰)にまで登られて、15時過ぎには別当出合に到着された。
どうしたらそんな凄いことができるのだろう?

このような超~健脚ハイカーのタイムは一見、全く参考にならないと思われそうだが、
超~亀足の私の場合、大抵あつぷりさんののタイムになるケースが多いので、
登りの所要時間は7時間(平均時速1.28km/h)と簡単に予想することができる(笑)

また下りの標準タイムは3時間40分だが、”下りのよっし~”の異名を持つ私の場合、
3時間弱で降りられるだろうから、山頂滞在時間を含めても4時間。
途中の休憩時間も含めて合計で12時間の行動時間だとすると、17時頃までには下山できる目論見だ。

この日は休工日だったが、工事用道路なので作業車に注意。
DSCN9677.jpg

5:21 林道分岐(標高約878m)
DSCN9678.jpg
ここで林道と分かれて登山道へ。なお林道を進んでも合流します。

ヌスビトハギ(盗人萩)
DSCN9682.jpg
マメ科ヌスビトハギ属の多年草。結実すると表面に鉤があり、所謂ひっつき虫となる。

オオバギボウシ(大葉擬宝珠)
DSCN9683.jpg
リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草。

日の出(5:13)は過ぎたが、まだ日差しが差し込んでいないので涼しい。
DSCN9684.jpg

5:30 林道合流(標高約897m)
DSCN9685.jpg
ここで林道と交差。ここも林道を進んでも行けるようだ。

5:36 別山チブリ尾根登山口(猿壁)(標高約930m・別山まで残り8km)
DSCN9687.jpg
市ノ瀬から1.4kmで、ここまでは足慣らしみたいな感じ。

ハイカーが少ないこのコースだが、既に2名に道を譲る。
DSCN9689.jpg

ヤマアジサイ(山紫陽花)
DSCN9690.jpg
アジサイ科アジサイ属。序盤の主役でした。

ヤブレガサ(破れ傘)
DSCN9692.jpg
キク科ヤブレガサ属の多年草。若葉の様子が、”破れ傘”に似ることに由来する。
※つかさんにご教授いただきました。ありがとうございます。

次第にヌシのような巨木が目立つようになる(5:50)
DSCN9693.jpg

チブリ尾根と言えばブナというぐらい、素晴らしいブナの原生林が広がる。
DSCN9695.jpg

6:10 標柱(標高約1120m・別山まで残り7km)
DSCN9699.jpg
歩き始めからちょうど1時間のここで小休止。
ここまではなだらかな道だったのに、時速2.4kmのスローペース。
先が思いやられる。。。

今日はこまめに行動食を摂取して、シャリバテを防ぐつもり。
DSCN9700.jpg

ヤブレガサ(破れ傘)
DSCN9702.jpg
こちらは頭花が開いたもの。

前半は谷沿いに進んでいくので、水場が何箇所かある。
DSCN9703.jpg
ただし沢の水なので、飲用は自己責任です。

アキギリ(秋桐)
DSCN9712.jpg
シソ科アキギリ属の多年草。名前は秋に咲き、葉が桐に似ていることに由来する。
学名はサルビア・グラブレスケンス。
※toshi0113さんにご教授いただきました。ありがとうございます。

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
DSCN9714.jpg
キキョウ科ホタルブクロ属の多年草。

少ないと思われたハイカーだが、もう10人ほどに道を譲っている。
DSCN9717.jpg
今日は”お先にどうぞ”は付けてきませんでした(笑)

6:56 水飲場(標高約1260m・別山まで残り6.2km)
DSCN9718.jpg
市ノ瀬から3.2km歩いて、やっと別当出合と同じ高さで少しヘコむ(笑)
左手に進むと水場があるようだが、パスして先に進む。

テン泊装備のハイカーにも道を譲る。
DSCN9721.jpg
彼は今日別山に登った後南竜でテン泊し、明日は釈迦新道で市ノ瀬に下る予定だそうだ。
す、すごい!

先行のハイカー(単に追い抜かれただけですがw)が休憩していたので、私も小休止。
DSCN9722.jpg

7:50 標柱(標高約1530m・別山まで残り4.9km)
DSCN9725.jpg
この区間(2.1km)は1.4km/hと大幅に減速したが、市ノ瀬から1.68km/hとまだスケジュール範囲内。

ここは展望が良く通称”覗き”とも呼ばれ、別当谷を挟んで白山の峰々が遥拝できる。
DSCN9724.jpg
今日もいっぱい登っているんだろうな・・・

次の目標のチブリ避難小屋まで残り2.2km(8:03)
DSCN9726.jpg
ここからは徐々に急になってくる。

8:14 標柱(中間地点)(標高約1560m・別山まで残り4.7km)
DSCN9727.jpg
ちょうどここが別山までの中間地点。

ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)
DSCN9729.jpg
キク科アキノキリンソウ属の多年草。別名コガネギク。

次第に強烈な日差しとチブリ尾根の凶暴さが現れ始め、足取りが重くなる(8:44)
DSCN9730.jpg
途中視界が開ける場所では、眺望という名の立ち止まりが激増。
既にあつぷりさんが山頂に到着したタイムを過ぎています(笑)

カニコウモリ(蟹蝙蝠)
DSCN9732.jpg
キク科コウモリソウ属の多年草。

ハクサンボウフウ(白山防風)
DSCN9734.jpg
セリ科カワラボウフウ属の多年草。

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)
DSCN9735.jpg
キク科ヒヨドリバナ属の多年草。

ノアザミ(野薊)
DSCN9737.jpg
キク科アザミ属の多年草。ハクサンアザミと思いがちだが、同種は頭花を下向きに咲かせる。

樹林帯を抜けると植生はクマ笹に変わり、視界が開ける(9:31)
DSCN9738.jpg

南西側には日本百名山の荒島岳(1523m)
DSCN9739.jpg

西側には三百名山の経ヶ岳(1625m)や加越国境の山並み。
DSCN9740.jpg

眼下に広がるブナの原生林
DSCN9741.jpg
紅葉の時期はきっと美しいんだろうな~

ようやく前方に別山がお姿を覗かせてくれる。
DSCN9742.jpg
うぇ~ まだあんなところまで登らないとならないのか。。。 Orz

少し広くなったところでまたもや小休止(9:39)
DSCN9743.jpg
近くにザックがデポしてあったので不思議に思ったが、NPOの自然保護員の方のモノだった。
ご苦労様です。

イワショウブ(岩菖蒲)
DSCN9745.jpg
チシマゼキショウ科イワショウブ属の多年草。別名、ムシトリゼキショウ。

ハクサンシャジン(白山沙参)
DSCN9754.jpg
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。別名、タカネツリガネニンジン(高嶺釣鐘人参)
この辺りの主役でした。

ホツツジ(穂躑躅)
DSCN9752.jpg
ツツジ科ホツツジ属の落葉低木。雌しべが象の鼻の様に曲がるミヤマホツツジと異なり、ほぼ真っ直ぐ。
花蜜は甘いが、ツツジ科は有毒のモノが多く、グラヤノトキシン系の毒(嘔吐、痙攣など)を有する。

オオカメノキ(実)(大亀の木)
DSCN9753.jpg
スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。別名、ムシカリ(虫狩)。

ヤマハハコ(山母子)
DSCN9756.jpg
キク科ヤマハハコ属の多年草 。

カンチコウゾリナ(寒地髭剃菜)
DSCN9757.jpg
キク科コウゾリナ属の越年草。

白山の主峰3峰(御前峰、大汝峰、剣ヶ峰)が勢揃い。
DSCN9758.jpg
室堂のビジターセンターも望めた。

傾斜は緩くなってきたが、照り付ける日差しで汗がダラダラ止まりません。
DSCN9759.jpg

おや、木道になってきたぞ!
DSCN9760.jpg
ということは避難小屋が近いのか?

雪で倒れたと思われる標柱には、小屋まであと100m(10:16)
DSCN9761.jpg

10:19 チブリ尾根避難小屋(標高約1900m・別山まで2.8km)
DSCN9762.jpg
小休止や立ち止まりが激増し、この区間(2.2km)は時速0.97km大ブレーキ
市ノ瀬からの6.6kmで、1.28km/hにまで下がってしまった。

既に先行者たちの姿はなく、小屋の中に別の自然保護員の方が居られただけだった。
DSCN9764.jpg
外で行動食のパンを頬張りながら、この先のことを考える。

小屋から別山山頂までは残り2.8kmで、標高もまだ500mも登らないとならない(大汗)
DSCN9765.jpg
標準タイムは1時間30分だが、私の足ではまず無理。

前方に立ちはだかるあの急登では、1km/hで進めるかどうかも怪しい。
DSCN9766.jpg
現在のところ1.28km/hで一見計画通りだが、あくまでも平均値での話。
比較的緩やかな前半でペースを稼ぎ、急登でペースが落ちる後半と均しての皮算用だった。
この調子だと、長めの休憩や追加ドーピングを施しても、劇的な回復は見込めそうもない。

10時50分に出発して、山頂到着が良くて14時。20分ほど休憩して下山を始めたとしても、
市ノ瀬に降りてくるのは17時30分過ぎは必至。
日没は18時40分頃だが、樹林帯は17時を過ぎるとかなり暗くなってくる。
一応ヘッデンは持ってきているが、どうしよう。。。

白山方面はガスが出てきた。
DSCN9763.jpg
あのようにガスで別山が見えなかったら、ソッコーで諦める大義名分ができるのに(笑)

金沢から来られたこの男性は、6時に市ノ瀬を出発されたそうだ(1.52km/h)(汗)
DSCN9768.jpg

またこちらの男性は、7時に出発されたそうだ(1.72km/h)(大汗)
DSCN9769.jpg
さらに下山されてきた男性は、なんと、別当出合から周回してこられたそうだ(滝汗)
なんでも5時半のバスで別当出合に到着し、5時50分からハイク開始。
南竜経由で別山に登り、降りてこられたそうだ。
現在の時刻が10時40分なので、12.4kmを5時間弱(2.56km/h)で踏破してきた計算。

みなさん、私より遅く出発しているのに、ここで落ち合うなんて。 本当に情けない。。。

ブルーのシャツの男性からは、「見た目ほど急じゃないよ」と言われたが、
DSCN9767.jpg
これからますます暑くなる時間帯に、あの急登をよたよた歩く姿しか思い浮かばない。

みなさんを見送った後、下山することを決断(11:05)
DSCN9770.jpg
今回はチブリ尾根の偵察ということで、てへっ(笑)

コバイケイソウ(小梅蕙草)
DSCN9771.jpg
ユリ科シュロソウ属の多年草。

カライトソウ(唐糸草)
DSCN9772.jpg
バラ科ワレモコウ属の多年草。

登りはヘロヘロだった尾根も、下りは快調そのもの。
DSCN9774.jpg
登りでもこのペースだったら良かったのに(笑)

ザックを軽くすべく、登りで休憩した地点でお昼にする(11:22)
DSCN9775.jpg

本当は山頂で食べたかったな~(笑)
DSCN9776.jpg

下山中、3組ほどとすれ違う。
DSCN9777.jpg
みなさん頑張りますね。

12:18 標柱(標高約1530m・市ノ瀬まで残り4.5km)
DSCN9778.jpg
ここで5分ほど小休止。

似たような景色が続くので、下りも長く感じる。
DSCN9779.jpg
遅くなるとイヤになるかも。

12:57 水飲場(標高約1260m・市ノ瀬まで残り3.2km)
DSCN9780.jpg
ここはスルー。

13:13 水場
DSCN9781.jpg
ここで再び小休止。

目の前に伏流した沢が湧きだしている。
DSCN9782.jpg
持参した3Lの水も残り500ml。

長いよ~
DSCN9783.jpg

13:51 別山チブリ尾根登山口(猿壁)(標高約930m・市ノ瀬まで残り1.4km)
DSCN9784.jpg

木陰の石のベンチで小休止後、市ノ瀬に向かう(13:55)
DSCN9785.jpg

帰りは登山道でなく、林道を利用。
DSCN9786.jpg
途中一部未舗装路になります。

登りの際に気になったコレ。
DSCN9787.jpg
水深15~25cmのプール状になっており、どうやらタイヤに付いた外来種の種を落とす役割のようだ。

14:15 別山市ノ瀬道入口(標高約840m)
DSCN9789.jpg
下りは3時間10分(2.08km/h)。
私の下山スピードより速く登られるあつぷりさんって、本当に人間?!(笑)

ザックの軽量化や早出などチブリ尾根対策を講じたハズなのに、見事に玉砕。
私が日帰りで別山に登るためには、現在の超~亀足では如何ともしがたく、
根本的には大幅に減量をするなどして、スピードアップが必要だろう。
しばらくハイク後のおやつは封印して、修行し直します(笑)

やっぱり、山っていいね!

別山(チブリ尾根避難小屋)
標高差1060m
登り 5時間8分、下り 3時間10分、TOTAL 9時間4分
出会った人 20人ぐらい 出会った動物 なし

☆☆☆ランキング参加中です。☆☆☆


にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村
応援のポチッ、お願いします。

↓こちらもポチっとよろしくお願いします。
関連記事
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://yotayotayoshi.blog.fc2.com/tb.php/609-a3c9097f