2015年7月24日(金) 雨のち晴れ

久しぶりに連休が貰えたので、夏のテン泊ハイクへ行こう!
昨年訪れた阿曽原温泉のような温泉に入りながら、ビアが飲めるような山域がいい。

候補としてみくりが池温泉(立山)や白馬鑓温泉(白馬鑓ヶ岳)が上がったが、
立山は夏休みで激混みしそうだし、白馬鑓はテン泊重装備で登る自信が全然ない。

・観光客がほとんどいない山ヤ限定の秘湯
・道中が比較的ラク
混浴可能な露天風呂がある
テン泊可能
ビアが購入可能

そんな虫がイイ秘湯なんてある訳ないよな・・・ うん? あった!(笑)

湯俣(ゆまた)温泉 晴嵐荘
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(画像は湯俣温泉晴嵐荘HPからお借りしました)

長野県大町市の高瀬川を遡った峡谷沿いにあり、四方を針ノ木岳、野口五郎岳、槍ヶ岳、燕岳などの
北アルプスの山々に囲まれた奥座敷とも呼ぶべき1軒宿の秘湯
2年ほど前には野天湯へGo!で有名な、あの山田べにこ嬢も訪れたそうだ。

スタート地点の高瀬ダムから約10km歩くが、道はほぼフラットで片道3時間ほど。
山ヤじゃなくても行けるが、最低往復6時間かかるので、立山のような観光客はほぼ皆無らしい。
という訳で夏の恒例となった秘湯巡り第2弾へ(いつ恒例になった?w)
 
出発前に周りの山々の登山指数を確認したところ、午前中は軒並みだったが、
午後からは徐々に回復するようだ。
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登山指数は標高3000mクラスの山頂なので、1400m付近の湯俣温泉付近はそれほどひどくないかも。

ETC深夜割引(0~4時)を利用するため自宅を22時に出発し、北陸道で長野県大町市を目指す。

途中有磯海SAで小休止。夜食の富山ブラックラーメンを食す。
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夏休み期間中、北陸道各SAで開催されている某人気アニメキャラのスタンプラリー。
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こういうのがあると、いい歳してやっちゃいますよね。えっ、やらない?(笑)

糸魚川ICからR148で長野県へ。小谷(おたり)村に入った辺りから、予報通りが降ってきた。

大町市に入り、高瀬渓谷の看板に従い県道326号槍ヶ岳線へ。
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狭隘な山道かと思いきや、片側1車線の走り易い道でビックリ。
やはり日本有数のダムに通ずる道なので、お金がいっぱいかけられているんだ。

2:50 七倉登山口駐車場(標高約1059m)
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仮眠中のハイカーの迷惑にならないように急いで駐車し、私も朝まで仮眠zzz

6時20分に目が覚める。
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到着時は真っ暗で分からなかったが、ハイカーと思しき車は15台ほど。

小雨がまだ残っていたが、前方にはが出ていた。
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虹が出るということは、この後天気が回復する兆しに違いない。

虹の彼方には、素晴らしいワンダーランドが待っている。
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♪Somewhere over the rainbow,way up high
 There's a land that I heard of once in a lullaby


七倉山荘
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宿泊や食事・立ち寄り入浴が可能。

七倉登山口登山案内所
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自宅で作成済の登山届を黄色いポストに投函。ここは船窪小屋方面への登山口にもなっている。

OPP(おなか・ピー・ピー)対策も抜かりはありません(笑)
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テン泊なので久しぶりに80Lザックの出番。
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だいぶ減らしたつもりなのだが、ザックの重さはなぜか20㎏(汗)
もちろん火薬銃も持参しました(笑)

今日は燕(つばくろ)Tシャツです。
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でもスワローズファンではなく、子供の頃から筋金入りの巨人ファンです(キッパリ!)

七倉ゲート(標高約1059m)
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湯俣温泉や烏帽子岳に通ずる高瀬ダムはまだ5kmほど先だが、マイカーはここまで。
許可車両以外は、バイク、自転車も通行禁止(徒歩はOK)
この先は道が狭く長いトンネルも多いのと、ダムの浚渫した土砂を運ぶダンプが頻繁に通るので、
徒歩の場合は充分注意が必要。
なお船窪小屋方面には、橋を渡ってトンネルの右手から登っていきます。

このためシーズン中は許可タクシーを利用する方がほとんど。
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七倉ゲートから高瀬ダムまで片道約2200円。1台に最大4人まで乗合可能なので頭割りすればおトク。

アルプス第一交通 (0261)22-2121
信州アルピコタクシー (0261)23-2323
※ハイシーズン(7月下旬~8月中旬)は、5時30分~19時運行。

ちょうど駐車場で隣同士だったソロの男性と乗合させてもらう(6:51)
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男性はブナ立尾根から烏帽子岳(2628m)、野口五郎岳(2924m)と裏銀座を縦走し、
竹村新道で湯俣温泉へ降りられる計画だそうだ。

4つほどトンネルを抜けて、高瀬ダムの堰面をつづら折れに登っていく。
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7:03 高瀬ダム(標高約1273m)
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高瀬ダムは東京電力が管理する巨大なロックフィルダムで、1979(昭和54)年に完成。
堤高176mと黒部ダム(関西電力:186m)に次いで日本第2位の高さを誇る。
また高さこそ黒部ダムに及ばないが、発電量は128万kwと黒部第4(33.5万kw)の4倍もある。

ロックフィルダムと言えば、福井の九頭龍ダム(128m)も完成時(1961年)は岐阜県の御母衣ダム(131m)に次いで日本第2位の高さだったが、今では第9位まで下がってしまった。

バス○○ンを入れたようなエメラルドグリーンの高瀬ダム湖。
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湖水に硫黄分が混ざっているせいでこのような色になるらしく、堰堤付近でも微かに硫黄の匂いがする。

堰堤の道を西側(左岸)に進んでいくと、烏帽子岳ブナ立尾根に通ずる濁沢登山口に至る。
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ブナ立尾根は、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、谷川岳の西黒尾根と合せて日本三大急登と呼ばれ、
また燕岳の合戦尾根、劔岳の早月尾根とともに北アルプス三大急登(※)ともされ、
標準タイムでも烏帽子小屋まで5時間もかかるバリバリのハードコース
※合戦尾根の代わりに、笠ヶ岳の笠新道を入れる説もあり。

一方堰堤の東側(右岸)に進むと、今回の目的地、湯俣温泉に通ずる。
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こちらは裏銀座縦走路のエスケープルート(竹村新道)として、下山時に使われることが多い。
運転手さんに聞いたところ、今日湯俣方面に向かったのは私が2組目だそうだ(笑)

テン泊装備で烏帽子岳に向かう男性とはここでお別れ。
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乗合できて助かりました。ブナ立尾根、頑張って下さい。

ダムに使われている巨大な岩は、全て上流の高瀬渓谷から運んできたそうだ。
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この岩は100トンもあるそうだ。

右岸側にあるジャンプ台のような大きな放水路。
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ダムの管理事務所前にある公衆電話
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携帯はどのキャリアも圏外なので、下山時ダムにタクシーがいない場合、この電話で迎車する。
ただし化石モノのピンク電話で10円玉しか使用できないので、10円玉は必携。
また季節や時間帯によってはタクシーが来るまでに1時間近くかかるケースもあるのでご注意を。

ダムにも公衆トイレが設置されている。
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トイレはこの先湯俣温泉までありません。OPP対策は忘れずに(笑)

7:18 湯俣登山口(高瀬トンネル入口)(標高約1273m)
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小雨が降っていたので、薄手のジャケットを羽織ってハイク開始。

まずは3つの隧道(トンネル)を抜けて、発電所管理用の林道を歩いていく。
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登山口にあったこの看板。
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今回のお目当ての1つ、噴湯丘へ続く吊り橋が大変なことになっているのは小屋のHPで確認済。
詳細は後ほど。

最初のトンネルは長さ934mもあり、入るとヒンヤリと肌寒いくらいで、まさに天然のクーラー。
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小雨のガスのせいか、出口も全く見えません。
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照明があるのでヘッデンなしでも歩けるが、1人だと少し不気味です。

10分ほど歩くと、出口が見えてきた。
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トンネルを抜けた先には、ダム建設で犠牲になった方の慰霊碑がある。合掌。
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すぐに2つ目のワモリトンネル(L=313m)へ。(7:29)
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トンネルを抜けると舗装路から砂利道に変わる。

晴嵐荘まで10kmもあるが、標高差は僅かに150mとほぼフラット(平均勾配率1.5%)
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昨年歩いた水平歩道と似ているが、道幅は段違いに広い。

ダム湖両岸のはるか上部には表銀座裏銀座と称される槍ヶ岳に通ずる縦走路が走る。
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表銀座を中央通り、裏銀座を外堀通りだとすれば、この道はさしずめ銀座ガス灯通りや並木通りと
いったところだろうか(笑)

雪深い処を物語るひしゃげた落石防止柵。
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林道もなだらかではあるが、細かいアップダウンがある。
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3つ目の東沢トンネル手前の坂は少しキツかった。
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トンネル手前の東沢には左側に進む道があったが、後で調べたら東沢乗越を経て燕岳に至る
カモシカ新道だった。
残念ながら30年近く前から廃道状態で、現在はバリエーションルートらしい。

7:54 東京電力高瀬川第5発電所(標高約1297m)
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上流から導水管で引いてきた水を落として発電している。
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ヤマアジサイ(山紫陽花)
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アジサイ科アジサイ属の多年草。

クガイソウ(九蓋草、九階草)
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オオバコ科クガイソウ属の多年草。

高瀬ダムから3.5km、まだ行程の1/3(8:00)
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中洲が目立ち始め、ダム湖の終端が近づいてくると林道も終了間近。
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この辺りなるといつの間にか雨も止んでいた。

8:12 林道終点(標高約1283m)
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6台ほど駐車してあったが、これらは晴嵐荘や野口五郎小屋などの山小屋関係者の車らしい。
ベンチがあったのでここで小休止。暑くなってきたのでジャケットを脱ぐ。

休憩しているとソロの若い女性が降りてこられた。
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彼女はテン泊装備で扇沢から針ノ木岳、烏帽子岳、野口五郎岳と裏銀座を縦走。
昨日竹村新道で湯俣温泉に降りてきたが、温泉に惹かれて1泊されたそうだ。
す、すごい! どこぞの名の知れた姐さんでしょうか(笑)

続けざまにソロの男性も降りてこられた。
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彼は高瀬ダムから烏帽子岳に登り、三俣蓮華岳から笠ヶ岳に縦走し新穂高に降りる予定だったが、
天候が悪くて昨日竹村新道でエスケープされたそうだ。
お二人ともスゴイ! 私は1泊2日で湯俣温泉の軟弱者です(笑)

ここから先は登山道になる(8:28)
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序盤は木道の橋を進んでいく。
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腐食防止のためにタールが塗られた黒橋はなんとも趣きがある。
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紅葉の頃は赤や黄色とのコントラストが見事らしい。

ただ雨で濡れているのと所々傾いたところがあるので慎重に進んでいく。
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また今日はザック込みで120kgオーバーなので、踏板が折れないか心配(笑)
踏板の釘の位置を確認しながら、その釘に沿って歩いていく(釘の下には橋桁があるため頑丈)

木橋以外もキレイに整備されていて歩き易い。
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いかにもクマさんが出てきそうな雰囲気なので、火薬銃を1発撃ち鳴らす。
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火薬銃は大きな音と火薬の匂いでクマにハイカーの存在を分からせるのだが、
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登山道もずっと硫黄の匂いがしているので、今回は匂いは期待できないかも。

8:52 名無避難小屋(標高約1330m)
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名前の無い小屋ではなく、”名無”という名前の小屋なんです(笑)
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休憩はせずに中だけ見ていこう。

4坪ほどの広さで、半分が薪ストーブのある土間。
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奥が畳敷きの部屋(約4畳)になっている。
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トイレはないが、すぐ近くに水場の沢がある。

おっと、危うく踏みそうになる。
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この後の道中も、日向ぼっこするカエルやマムシが多かった。

晴嵐荘までは残り50分。
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ここまではほぼコースタイム通りと順調。

これが名無小屋の由来になった名無沢
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4つ目のトンネルはライトがないが、短いのでヘッデンは不要。
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タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)
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ユリ科ホトトギス属の多年草。
花被片の斑点を、ホトトギス(杜鵑)の胸にある斑点になぞらえたことに由来する。

ソバナ(岨菜)
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キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。

ヒヨドリバナ(鵯花)
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キク科ヒヨドリバナ属の多年草。

登山道は樹林帯を抜け広い河原へ(9:10)
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すぐ脇を流れる高瀬川は今朝までの雨のせいで、流れが速く水量も多い。
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振り返ると後立山連峰の最南端の針ノ木岳(2821m)。
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左手(画像は上流側から撮影)に行くと古路(コジ)沢へ。
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かつては渓流を遡行して尾根に取り付き、燕岳に直登するコジ沢コースがあったが、
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こちらもかなり前から廃道状態だそうだ。

予報通り天気が回復し、晴れ間が覗くようになる。
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もうそろそろ晴嵐荘が見えてきそうだが・・・
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第5発電所への導水貯水地(立入禁止)分岐を過ぎると、小屋まではもうあと僅か。
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ようやく晴嵐荘が見えてきた(9:54)
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晴嵐荘へは激流の高瀬川にかかる吊り橋を渡らなければならない。
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1人で2人分の重さがあるんですけど。。。
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結構揺れるのと、重さで踏板が折れないかヒヤヒヤしながらなんとか渡り終える。
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でもこの後通る噴湯丘に向かう吊り橋から比べれば、全然マシなんですが。。。

河原の少し高くなった所にあるテントサイト。
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20張ほど幕営可能で、先客は家族連れハイカーの1組だけだった。

10:00 湯俣温泉 晴嵐荘(標高約1418m)
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高瀬ダムから2時間42分(休憩含む)と、ほぼコースタイム(2h20m)で到着。

受付でテン泊(500円)と入浴(500円)の申込と併せて、夕食の予約も行う。
晴嵐荘ではテン泊者でも夕食や朝食をいただくことができる(共に1500円/食)
ただし準備の関係上、夕食の申込は14時までなのでご注意を。

湯俣温泉 晴嵐荘

早い時間帯なので、サイトは選び放題。
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ここが良さそうだ。もっともこの日のテン泊は我々2組だけでした(笑)

すぐ隣にあった水(湯)たまり。
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実は温泉が湧きだしており、かつては天然の露天風呂だったが、今はぬるくてコケも多いので
やめておいた方がよい。

我が家が完成(10:30)
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相変わらずクソ重たいテント(約4kg)を使っています(笑)

さぁお目当ての噴湯丘に行こうか・・・

おっと、その前に喉を潤させて下さい。
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今回も2本背負ってきました(笑)

湯俣温泉テン泊ハイク1日目その2に続く・・・

(この日の行程)
2:50七倉登山口駐車場
6:51七倉ゲート
7:03高瀬ダム
7:18湯俣登山口
8:12林道終点(小休止)8:28
8:52名無避難小屋
10:00湯俣温泉晴嵐荘

やっぱり、山っていいね!

湯俣温泉晴嵐荘(1418m)
標高差145m
登り 2時間42分

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