2015年5月24日(日) 晴れ

例年通り、22日(金)には白山の別当出合までの県道が開通するのだろうと思っていたが、
予想に反してまだ冬期通行止
除雪はもう終わっているようだが、石階段の路肩崩落の復旧や下り専用路の閉鎖などがあり、
安全性を担保できないため開通を遅らせているのかも。
前回市ノ瀬から室堂まで11時間もかかった私の足では、市ノ瀬から日帰りで登るのは
絶対ムリなので、代わりに別のお山にしよう。
最近ブロ友さんたちが荒島岳(1523m)や経ヶ岳(1625m)に登られているが、
大勢のハイカーで混んでいそうなのでこの山へ。

みつまた山(1060m)
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加越国境に位置し、地図には山名はおろか標高点すら載っていないマイナーな山だが、
経ヶ岳(1625m)、三ノ峰(2128m)と共に福井県三大急登(※)に数えられる
超ハードな山である。
※みつまた山の代わりに荒島岳(1523m)や越前甲(越前大日山)(1319m)を入れる説もあり。
山名の由来は定かではないが、おそらく三方向(北・東・南)に伸びる尾根の山容から
こう呼ばれるようになったと思われる。
”登ってみねの福井の山”を発行している福井山歩会の方が整備されており、同誌にも掲載されている。
 
市荒川橋で九頭竜川を渡り、岩屋観音の標識を目印に林道を進んでいく。
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林道は1.5車線の隘路なので対向車に注意。

8:14 岩屋オートキャンプ場(標高約200m)
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隣には樹齢400年以上と謂われる岩屋の大杉のある岩屋観音があり、一度来たことがある。

ここは勝山市営の施設で、トイレ、水場も完備。
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オートキャンプ場3000円~、テントサイト1張1000円。

急登が待ち構えているので、ドーピング剤も忘れずに摂取。
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クマの住処でもあるので、新調したクマ鈴も忘れずに。
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準備を済ませハイク開始(8:21)
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まずは林道(広域基幹林道岩屋線)を登っていく。

この岩屋林道は全長12.7km、最高所866mを通る林道で、
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坂井市側の河内南谷林道を通じて龍ヶ鼻ダムに至り、真砂(まなご)林道を経て石川県にも通じている。
ただし現在土砂崩落個所の復旧のため、車両通行止区間があり通り抜けできません。

シャガ(射干)
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アヤメ科アヤメ属の多年草。

ヤブジラミ(藪虱)
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セリ科ヤブジラミ属の多年草。

ムシカリ(虫狩)
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スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。別名オオカメノキ(大亀の木)。

タニウツギ(谷空木)
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スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木。

岩屋林道は一部舗装区間があるが、大部分はダート(未舗装)。
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このためダート好きのオフロードライダーに人気があり、この日も1台通り過ぎていった。

8:37 みつまた山登山口(標高約260m)
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なお登山口から100mほど行ったところに、5~6台停められる路肩があります。
標準コースタイムは不明だが、過去2回も登っておられるJH9IRLさんが2時間30分だったので、
亀足の私は目標タイムを緩めの4時間に設定。

評判通り歩き始めてすぐ急登となる。
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登山口から山頂まで僅か3kmだが、標高差800mも登る(汗)
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キンポウゲ(金鳳花)
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キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。別名ウマノアシガタ(馬の脚形)。

より険しい箇所にはロープが設置されている。
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みつまた山には長短20本以上のロープ場があります。

大きな倒木の付近で尾根に合流(8:59)
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以前は倒木の右側に登山道があったそうだが、最近に左側に付け替えられた。

倒木に結え付けられて看板
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ありがとうございます。

尾根に入ると一旦傾斜が緩くなり、ミズナラやブナの林に変わる。
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気温は既に20℃を超えているが、木々が日差しを遮ってくれる。
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急登はもう終わったのかと思いきや、再びロープ場が登場。
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たまらずここで小休止(9:15)
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なおもロープ場が続く。
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傾斜もさることながら、ひたすら尾根直登なので足への負担がハンパない。

おそらく行程を示す看板。
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かなり薄くなっているが、分母はかろうじて11だと読める。
現在位置を示す分子は3にも見えるし6にも見える。 お願い、6だと言って!(笑)

前方が開けてきた。ようやく急登終了か?!
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まだ先がありました(笑)
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この辺りになると多少視界が開け、左手には岩屋林道が。
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よくもあんな”崖崩れしてください”と言っているようなところに林道を造ったもんだ。

一見、花のように見えるこれ。
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実は大きな白い蛾でした。

傾斜は緩やかになったが、今度は照り付ける日差しが体力を奪っていく。
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あれが伊知地山(812m)か!?
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右手にはやや霞んでいたが先日登った白山(2702m)が望めた。
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やっぱりさっきのは6ではなかった(笑)
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ガマズミ(鎌酸実)
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スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。

この辺りにはクマ剥ぎされた杉の木が多かった。
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やっぱりいらっしゃるのね(笑)

11:52 一間田尾(標高約795m)
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予定では2時間での到着だったのだが、3時間15分と大ブレーキ。
ここはまだ山頂までの中間地点で、この調子だと目標の4時間は絶望的。

説明板はほとんど読めないが、一間四方ほどの田んぼのような湿地が名の由来らしい。
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残雪でできた小さな池にはカエルの鳴き声が響き渡っていた。
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レーションで栄養補給後、先に進む(12:04)
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ミツバツツジ(三葉躑躅)
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ツツジ科ツツジ属の落葉低木。

12:12 伊知地(いじち)山(標高811.83m)
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麓にある集落から名付けられた。なお”いちじ”でなく、”いじち”と読む。
伊知地氏は桓武平氏の流れを汲み、元々は”伊地知”だったが次第に現在の”伊知地”に変化。
島津氏に仕えた伊知地氏はこの地が発祥と謂われている。

山頂はすぐそこのようなので寄ってみる。
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三角点(三等・伊知地)があるだけで、眺望はほとんどない。
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途中登山道が崩落した箇所もあった。
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ようやく前方にみつまた山が見えてきた(12:24)
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まだあんなにあるんですね。。。

伊知地山を過ぎるとだいぶ緩やかになるのだが、前半で体力を削がれたせいかペースが上がらない。
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立ち止まりや座り込みも多く、水もどんどん減っていく。
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チゴユリ(稚児百合)
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ユリ科チゴユリ属の多年草。

アオイスミレ(葵菫)
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スミレ科スミレ属。

ようやく稜線部に合流(13:53)
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この辺りのクマ笹はしっかり刈られていた。
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整備していただいた福井山歩会(ねじりはちまきおじさん)の方に感謝です。

14:03 みつまた山山頂(標高1060m)
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5時間26分と超~ゆるめの4時間すら大幅にオーバーし、健脚の方ならとっくに下山しているはずで、
我ながら本当に呆れてしまうぐらいの情けないタイム。

石川県側から登られる方もいるようだが、山頂には誰も居なかった。
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山頂には三角点はなく、500mほど北に行った先にある小ピーク(1062.9m)に
三角点(三等・三ツ尾)がある。

山頂からは東側の眺望が開けていて、北東には越前甲(1319m)や加賀甲(1312m)
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東側には日本三百名山の経ヶ岳(1625m)
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白山は霞んで見えなくなってしまった。

写真ではよく分からないが、南東側には日本百名山の荒島岳(1523m)
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昨日登られたはなきちさんによると、昨日は山頂に100名近くのハイカーがいたそうだ。
そんな混雑した山頂は苦手で、やっぱり静かな山の方が好き。

カップ麺の予定だったが、持参した2Lの水が残り1Lを切っていたので、予備食に切替。
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当初の予定では稜線続きの横谷山(1098m)にも寄りたいと思っていたが、
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標準タイムで片道40分ほどかかり、時間もないのでパス。
もっとも途中に鞍部があり、時間があってもあの登り返しを見たら止めていたかも(笑)
藪漕ぎがひどいという評判だったが、こちらもありがたいことに最近福井山歩会の方が
草刈整備されています。

横谷山は次の機会ということで下山開始(14:30)
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でも次の機会は当分ありませんが(笑)

よたよただった登りと一変、下りは軽快に下っていく。
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15:09 一間田尾(標高約795m)
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ここで小休止。水は残り500mlとなり、節約しながら持ちこたえよう。

下りのロープ場は積もった落ち葉で滑り易く、ここからは慎重に降りざるを得ない。
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2回コケました(笑)

この辺りでカモシカと遭遇。
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この日唯一山で出会った生き物でした。

16:37 みつまた山登山口(標高約260m)
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後半腹が減り過ぎて足がもつれてきたせいか、下りは2時間7分。

喉の渇きと空腹をガマンしながら、駐車したオートキャンプ場に戻る(16:50)
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禅の湯で体重を測ったところ、な、なんと!5kgも減っていた。
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だがお腹が空き過ぎたせいか、珍しいことにかき揚げそば(220円)も半分食べるのがやっと。
さらに珍しいことに帰宅後も何も食べずにバタンキューでした(笑)

福井県三大急登にふさわしく、例えるなら鬼ヶ岳(533m)を続けて2回登る感じなのだろうが、
中間点までは激登の連続で、すっかりヘロヘロになってしまった。
急登箇所にはロープこそあるが、路面や整備状況は荒島岳や経ヶ岳などから比べると
お世辞にもいいとは言えず、階段もほとんどない直登がひたすら続き、
個人的には福井県第一位の急登だと思う。
今回のハイクはトラウマになりそうで、当分登りたいとは思わないが、
どえむ心が疼いてまた登ってしまうかも(笑)

なお6月7日(日)の7:00から、みつまた山の山開きがあるそうです。

今回歩いたコース (クリックすると大きくなります)
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やっぱり、山っていいね!

みつまた山(1060m)
標高差860m
登り 5時間42分、下り 2時間20分、TOTAL 8時間29分
出会った人 なし 出会った動物 カモシカ1頭

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