2015年4月26日(日) 快晴

いよいよGWに突入。
なかには最大12連休の企業もあるようだが、私には夢のまた夢。
でもなんとか3連休が貰えたので、どこかへ遠征しよう。
あれこれ悩んだ末、やっぱり早春の北アルプスへ。
燕岳(つばくろだけ)
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2011年9月に北アルプスデビューした山で、稜線からの槍ヶ岳を始め裏銀座の壮大な山並みに感動。
すっかり山歩きの虜になってしまった記念すべき山でもある。
前回は28kgを担いでのテン泊だったが、ちょうど前日25日から燕山荘(えんざんそう)が小屋開き
是非一度泊まってみたかったのと、今回は雪山装備ということもあって小屋泊まりで計画する。
 
20時30分に自宅を出発。R158で一路松本を目指す。
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事前に燕山荘HPで確認したところ、燕岳登山口のある中房温泉につづく県道槍ヶ岳矢村線(県道327:中房線)は、4月21日に冬期通行止が解除されたが、5月中旬までは夜間(19:00~翌朝5:30)は通行止
ハイシーズンほどではないにしろ小屋開きで混雑が予想されるので、ゲート前で待とうかとも思ったが、
麓の道の駅で車中泊する。

1:02 道の駅アルプス安曇野ほりがねの里(県道321沿い)
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なにか版権上問題のありそうなオブジェがありますが・・・(笑)

5時30分にアラームをセットしておいたが、5時20分に自然と目が覚める。
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4時間ほどしか寝ていないが、アドレナリンが分泌されているのかほとんど眠気はない。

ちょうどお日様も登ってきた。
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前日購入していた朝食を済ませ、約20km先の登山口に向かう。
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6:19 中房温泉第一駐車場(P1)
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予想はしていたが、P1は満車

仕方なく手前のP2に向かうが、こちらも残り2台ほどだった。
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おそらく昨日の小屋開きで泊まった方たちの車が多いのだろう。

準備を済ませたが少し眠気が襲ってきたので、20分ほど車内で休んだ後出発。
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登山口は舗装路をさらに10分ほど登ったところにある。

7:04 中房温泉登山口(標高約1462m・燕山荘まで5.5km)
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みなさんもう登り始めたのか、登山口付近には誰も居なかった。

燕岳に続く合戦尾根北アルプス三大急登とされるので、ドーピング剤を補給。
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登山口のトイレでしっかり用も済ませハイク開始!(7:18)
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前回は燕山荘まで5時間8分だったが、今回は雪山なので約1.5倍の7時間が目標。

今回は小屋泊まりなので荷物は大幅に少ないのだが、水やアイゼンやらで10kg。
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荷物は前回より18kgも少ないが、体重は10kg近く増えています(笑)

この付近で早くも下山者とすれ違う。早っ!
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5時前に出発されたそうだ。

残雪が出てきたが、ツボ足でノープロブレム。
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8:06 第一ベンチ(標高1660m・燕山荘まで4.5km)
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下山者と途中道を譲った登山者が休憩されていた。

前回はここまで31分だったが、48分と早々とペースダウン。
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この近くには水場があるが、この時期は雪渓で埋まっていた。

暑くなってきたので、ジャケットを脱いで出発(8:15)
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残雪が目立つようになってきた。
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少し早いがアイゼン(10本爪)を装着。
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当初スパイク長靴にしようかとも思ったが、ナメていると思われそうなのでアイゼンにした。

荷揚用リフトの架台が見えてきたので第二ベンチはもうすぐ(9:09)
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9:11 第二ベンチ(標高約1840m・燕山荘まで3.8km)
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たまらずここでも小休止。

この区間は56分。標準コースタイムが50分なので決してめちゃ遅という訳ではないのだが、
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前回が30分だったことから比べると倍近くかかっている。

2本目のドーピング剤を摂取。
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こういうこともあろうかと、今回は3本持参しました(笑)

続々と下山するハイカーとすれ違う。
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今朝は富士山もくっきりと望めたそうだ。

一段と傾斜がキツくなってきた。
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10:15 第三ベンチ(標高約2000m・燕山荘まで2.8km)
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この区間は52分。依然としてコースタイム通りなのだが、ハイク開始から約3時間と
前回(1h50m)より1時間以上遅れている。

ここが燕山荘までの中間地点。
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ここでもレーションを補給して出発(10:30)

第三ベンチから先はほとんど雪道になる。
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第三ベンチから富士見ベンチの区間が一番急登で、立ち止まりが激増。
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所々に赤いフラッグが立ててあるので、道迷いの心配はない。

富士見ベンチまで頑張ろうと思っていたが、たまらずここで小休止(11:08)
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前方を歩く男性とはこの先抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げる。
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11:50 富士見ベンチ(標高約2200m・燕山荘まで2.4km)
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ベンチは雪で埋まっていた。

第三ベンチからわずか400mなのだが、この区間は1時間20分と大ブレーキ。
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雪解けで水蒸気が上がってきているせいなのか、残念ながら富士山は望めなかった。
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デッドヒートを繰り広げている男性も登ってこられた。
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この男性、70代で50年以上毎年燕岳に登っておられるとのこと。す、すごい!

合戦小屋でと思っていたが、ここでお昼にする。
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でも半分ぐらいでお腹いっぱいになる。

合戦小屋までは残り700m(12:10)
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キツいよ~ やっぱり寝不足のせいなのかな?
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前回は重荷にもかかわらず意外とサクっと登れたのがウソのようだ。

所々夏道が露出した箇所では、燕岳特有の花崗岩の岩場を登っていく。
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途中また男性と小休止(12:43)
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一見して年季の入ったピッケル。アイゼンも含め、もう50年以上使っているそうだ。

12:58 桃岩(お尻岩)
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某携帯CMの影響で、最近は”ぱっか~ん岩”とも呼ばれるそうだ(ウソ)

左手に表銀座の稜線が見えてきた。
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男性の話によると、今年は異常なぐらいに雪が少ないそうだ。
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ようやく合戦小屋が見えてきた。
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13:12 合戦小屋(標高約2350m・燕山荘まで1.7km)
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ここまで5時間54分。標準コースタイム(4h10m)より1時間半以上もかかってしまった。

荷物だけでもこのリフトで上げて欲しい(笑)
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合戦尾根の由来となった八面大王魏石鬼のプレート。
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まだオープンしたばかりで、飲料とカップ麺(お湯付)のみの簡易営業モード。
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名物のスイカがシーズン前だったのも、モチベーションが上がらず足が止まった理由かも(笑)

この先は直登が待ち構えているので、残りのお寿司を無理やり胃袋に押し込む。
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さてもうひとふんばりしよう(13:28)
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無雪期は多少つづら折れに登っていくが、この時期は直登
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気温が高かったせいかシャーベット状の雪で、しっかりキックステップでアイゼンを効かせる。
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足を滑らせるとかなり下まで止まらないので、ピッケルもあった方がベスト。

画面では分かり難いがかなりの急登で、休憩中に降ろしたザックが転げ落ちていく人も。
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また他のハイカーの迷惑になるので、シリセードやグリセードは禁止。

つらい急登だが、ハイカーの憧れ、お槍様(槍ヶ岳)が背中を後押ししてくれる。
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14:10 合戦沢ノ頭(合戦山・三角点)(標高約2489m・燕山荘まで1.3km)
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ようやく急登が終了。ここでもたまらずヘタり込む。

燕山荘が見えてきた。
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背後には安曇野市街が望める。
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残念ながら遠方の山並みは霞んで見えなかった。

左手には大天井岳(2922m)や常念岳(2857m)。
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もちろん、お槍様もバッチリです。
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計画では今日のうちに燕岳山頂まで登る予定だったが、この分じゃ無理だろうな・・・
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森林限界を超えなだらかな稜線歩きが続くのだが、妖怪なめくじ歩きが憑依。
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子泣き爺が背中にいるかの如く足取りが重く、まったくペースが上がらない(笑)

”お~い、焦らずに行きなさいよ”
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お槍様がそう言って見守ってくれているのが唯一の救い。

”山のあるある”の如く、小屋が見えてからもなかなか近づいてくれず、
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このぐらいの登りでも、壁のように思えてくる。
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小ピークで小休止し、レーションで栄養補給。
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雷鳥くんに出会えるともっと元気になるのだろうが、この好天では出てきてくれないようだ。

こうなったら焦らずに1歩ずつ進んでいこう(14:54)
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合戦小屋で見かけた日帰りの男性がもう降りてこられた。
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情けない。。。

時折お槍様に元気を貰いながら、ズルっズルっと少しでも足を前に出す。
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日本第三位の高峰、奥穂高岳(3190m)も望めるようになってきた。
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燦々と日差しが照り付けているが、風が冷たいのでジャケットを再度羽織る(15:29)
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夏道は斜面をトラバースしながら小屋に向かうのだが、この時期は直登となる。
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ようやく小屋直下の階段までやってきた。あともう少し・・・
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最後の試練の階段を登り終え小屋の裏手に着くが、入口はまだ150mほど先 Orz
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でも小屋の西側に回ると、絶景の大パノラマが飛び込んでくる。
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一昨年登った双六岳(2860m)や三俣蓮華岳(2841m)を始め、
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水晶岳(2986m)や野口五郎岳(2924m)といった裏銀座の山並みが広がる。
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前回ほどの衝撃的な感動はないが、何度見ても素晴らしい!!

北側には立山(3015m)もはっきりと望めた。
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今回もゴリラくんが優しく出迎えてくれた
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あのぽっこりしたお腹、決して他人とは思えない(笑)

燕岳周辺にはこのような花崗岩の奇岩が多い。
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16:02 燕山荘(標高約2712m)
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ヘロヘロになりながらも無事とうちゃこ。
タイムは8時間44分と目標の7時間を大幅にオーバー。合戦小屋から2時間34分もかかってしまった。
途中デッドヒートを繰り広げた男性は既にチェックインしていた。情けない。。。

この時期に登ったことがある方なら驚くかもしれないが、小屋前には全く雪がありません。
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サンダルで自由に歩けるほどで、赤沼オーナーの話では例年の5月下旬頃の様子だそうだ。

しばらくベンチで休んだ後、チェックイン。
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明日も快晴の予報なので、山頂は明日にしよう。
山頂までは片道30分ほどだが、もう体力も気力も残っていません(笑)

収容人数650名の大きな山小屋だが、この時期は人数が少ないので本館2階へ。
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廊下にある角材は雪で小屋がつぶれないようにするつっかえ棒。

1921(大正10)年創設で、本館は1937(昭和12)年完成ともうすぐ80年目を迎える由緒ある佇まい。
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戦前まではあの帝国ホテルが共同運営していたそうだ。

私のベッドは上段。
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小屋の方の話では、「今日は30名ほどなので、自由に布団を使って下さい」とのこと。
良かった、隣を気にせずに大の字で寝られる(笑)

今回はザックの重量軽減のため、朝夕の食事付(9800円)。
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なお朝食はお弁当に変えることも可能。

山の版画家として有名な畦地梅太郎画伯(1902~1999)の版画を復刻した荷物タグ。
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こういった心遣いがニクい。このタグを集めるために毎年登られる方も多いそうだ。
題名は分からないが、さしずめ山で酒を飲むかな?(笑)

荷物をほどいた後は外のベンチへ。
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タグに倣って、お槍様に向かって乾杯!(笑)
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まさに至福のひとときで、ツラかった登りも吹き飛ばしてくれる。

燕山荘のシンボル、山男のモニュメント。
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これも畦地梅太郎画伯の作品だそうです。

この日のテン泊は2張。
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雪の風よけ跡を見ると、昨日は10張ほどあったようだ。

夕食時刻(17:30)になったので1階の食堂へ。
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そう言えばこれまで自炊が多かったので、山小屋での食事は今回が2度目。

メインディッシュはチーズインハンバーグと煮魚。
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もちろんご飯・お味噌汁はお替り自由で、しっかり3杯ずついただきました(笑)

食後は登山家でもある赤沼オーナーの講話。
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数々の海外の山にも登られており、豊富な経験に基づく山での注意点などをご教授いただく。

名物のアルプホルンの演奏も聴かせていただくことができた。
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さすが一番好きな山小屋第1位に輝いただけのことはある数々のポスピタリティに感動。

日没時刻(18:24)が近づいてきたので、小屋の外へ。
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みなさん重そうなデジイチを三脚にセットしているのに、私だけ安物のコンデジ(笑)
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中にはカメラ5台を背負ってきたという、どえむな猛者もおられた(笑)

カメラは劣るが、腕でカバーします(ウソ)
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この日は雲がほとんどないせいか、あまり赤くならなかった。
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お槍様、おやすみなさい。
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明日もそのお姿を見せてくださいね。

4時間ほどしか寝ていなかったのとアルコールが回ってきたせいか、20時前には床に就く。
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明日も富士山が見えるといいのだが。

早春の燕岳(2763m)へ 2日目に続く・・・

(この区間の行程)
1:02道の駅アルプス安曇野ほりがねの里(車中泊)5:40~6:20中房温泉第二駐車場(P2)6:50~7:04中房温泉登山口7:18~8:06第一ベンチ(小休止)8:15~9:11第二ベンチ(小休止)9:23~10:15第三ベンチ(小休止)10:30~11:08(小休止)11:20~11:50富士見ベンチ(中休止)12:10~12:43(小休止)12:50~12:58桃岩~13:12合戦小屋(中休止)13:28~14:10合戦沢ノ頭(小休止)14:23~14:50(小休止)14:54~16:02燕山荘

やっぱり、山っていいね!

燕岳(燕山荘)(標高2712m)
標高差1250m
登り 8時間44分

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