2013年12月3日(火) 晴れのち曇り

このところ福井はパッとしない天気が続き、今日も雨が降ったり止んだりの冴えない予報。
一方太平洋側は晴れマークが出ている。
という訳で、以前から登ってみたかったお山に登るべく、岐阜県に遠征しよう!

金華山
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かつての呼び名、稲葉山の方が通りがいいだろう。
美濃の戦国大名斉藤道三の居城(稲葉山城)があった山で、現在は岐阜市民の憩いの場になっている。
標高わずか329mの低山だが、濃尾平野の端部にポツンと聳え立ち、かなりの存在感を出している。

実は金華山には5年前に1度登っているが、その時は山登りなんて全く眼中になかったので、
金華山ロープウェイ(往復1050円)を利用した。今回はもちろん、徒歩で登ってみよう。
6:50 長良川河川敷駐車場(無料)(標高約18m)
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登山口のある岐阜公園周辺には市営駐車場(提外第1・第2:共に1回300円)があるが、
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営業時間(8:30~21:00)外だったので、少し離れたここに駐車。

24時間開放されているようで、実は深夜に到着し、そのまま車中で一夜を明かした。
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なお長良川の増水時は閉鎖される。

日の出(6:45)間もない中、護国神社を通り過ぎながら岐阜公園を目指す(6:57)
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左手には山頂の岐阜城が見える。
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稲葉山城はその峻険さから難攻不落の城とも呼ばれ、織田信長の美濃攻めに際しても
落とすのに7年もの歳月と多大な犠牲を払った。
その後信長公は、小牧山から当時井ノ口と呼ばれていたこの地に住民ごと居城を移し、
政治ブレーンだった僧の沢彦宗恩の進言により、岐阜と改称する。
なお岐阜とは、中国の地名「岐山」と「曲阜」を合わせたもので、
太平と学問の地への願いを込めて名付けられたとされる。

御手洗池(みたらしいけ)
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全く水がなかったが、関ヶ原の戦いでは岐阜城も戦火に見舞われ、多くの奥方や女中が
この池に身を投じたとされる。合掌
でも水があっても、浅くて溺れそうにないように見えるんですが。。。

早朝にもかかわらず散歩やハイクと思われる人が目立つ。
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案内に従い、進んでいく。
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なおこの真下には金華山トンネルが通っている。

7:07 金華山登山口(めい想の小径)(標高約28m)
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金華山に約10本の登山コースがあるが、西麓の岐阜公園側には以下の4コースがある。

めい想の小径(水の手道) (2300m・約1時間、初・中級者向け)
馬の背登山道 (1100m・約40分、健脚向き)
百曲り登山道 (1100m・約40分、健脚向き)
七曲り登山道(大手道) (1900m・約1時間、初心者・家族連れ向き)

中でも馬の背登山道は最短で頂上までいけるが、かなりの難所が続くらしい。
ドM、ストイックな私は馬の背登山道をチョイス(笑)

馬の背登山道は最初しばらく、めい想の小径と同じルートになる。
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案内標識がこまめに付けられており、足元のこんなところにも。
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”君の運命の星は 君自身の胸の中にある”(シラー)
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めい想の小径にはところどころ、このような偉人の金言・名言が掲げられている。

お日様が昇っているが、木々が茂った登山道はまだ薄暗い。
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7:11 三重塔分岐(標高約50m)
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右へ行くと信長公の居館跡の発掘現場があるようだ。帰りに寄ってみよう。

”人間は考える葦である”(パスカル)
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こういった哲学的なことが書かれているから、めい想の小径というのだろうか?

つづら折れになだらかに登っていく。
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ふと気付くと背後から足音。地元の方と思しき方々が次々と登ってくる。

”もともと地上に道はない”(魯迅)
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原文は、「希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。
それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。
歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。(故郷)」
つまり私が好きなバリエーションルートをどんどん切り開けという意味なのかな?(笑)

でもその傍らにはこのような看板。
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金華山には既定の登山道の他にも、古道や獣道、冬道などが無数に存在すると言われ、
登山者が増えたせいか近年山が荒れてきているらしい。
はい、今日はちゃんとルートを守ります!(笑)

7:16 馬の背登山道分岐(標高約77m)
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ここまでは汗もかかずに登ってこれた。

ここで道が二手に分かれ、左がめい想の小径、右がこれから進む馬の背登山道。
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この案内板にも馬の背登山道の峻険さが説明してあるが、極めつけはコレ

【注意】 老人・幼児には無理です。
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うわ~ そこまでハッキリ書くか。。。
危険を告知したいのは十分分かるが、老人とひと括りにするのは少し乱暴かも。
老人といってもM田翁や大N翁たちだったら、私を含めヘタな若者よりよっぽど健脚だし、
おそらく難なく登られるだろう。
また幼児でもNeNeさんのところの陽菜ちゃんだったら、意外と登ってしまうかも。
端的に危険だと伝えたくてこのような表現になったのかもしれないが、せめて
【注意】
ご年配の方や幼児など登山に不慣れな方には、大変危険です。

という感じにしたらどうだろうか。

先ほどの看板のところでも「老人や幼児には絶対無理です。」の絶対という部分が削られていた。
最近の老人たちは、ひ弱な若者よりよっぽど健脚だという抗議なのだろうか?(笑)

軽く息を整え、馬の背登山道へ(7:16)
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出だしはこれまでと変わらないようななだらかな道だったが、
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程なくこのような急登に変わる(汗)
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でもまだ危険というほどではない。

金華山は山全体がチャートと呼ばれる固い堆積岩から出来ている。
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チャートは古生代のぺルム紀から中生代の三畳紀にかけて、海に棲む放散虫の死骸が
ゆっくりと堆積してできたとされる。
また古地磁気学からの研究では、金華山のチャート層はかつて南半球にあったとされ、
2億年以上の長い年月をかけて現在の地で隆起したことも分かっているそうだ。

次第に木の根が剥き出しになってきた。
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これはチャートが非常に硬いため根が地中にもぐれず、
岩を抱きかかえるように成長せざるを得なかったからだそうだ。

ますます傾斜がキツくなってきて、4輪駆動で進まないとならなくなる。
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さっきの看板があのような注意喚起をしたのは、こういう箇所があるからだろう。
登りはなんとか登れる方も多いだろうが、下りは特にご注意を。

岩場を抜け、いったんなだらかになるが、
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すぐに急登が復活。
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健脚の常連さんにあっという間に抜かれ引き離されてしまった。

段差が大きいので乳酸が溜まり、ふくらはぎが悲鳴を上げてくる。
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う~ん やはりドM向きのコースだ(笑)

前方が開け山頂部かと思いきや、裏切られることもしばしば。
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岩が野面(のづら)積みのように積まれた部分。稲葉山城の石垣の跡だろうか?
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階段が見えてきた。あれが山頂か!?
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8:03 金華山山頂部(標高329m)
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タイムは56分とバテバテ。すぐにベンチに座り込みたいところだが、先に三角点へ。

金華山の三角点は非常に分かりにくい場所にある。
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岐阜城の西側にある気象台無人測候所の裏手にひっそりとあり、
案内看板もないので事前に下調べしてこなかったら見つけられなかっただろう。
なおこの測候所の裏手に回る道もチョッと分かり難い。

登頂記念の三角点(二等・金花山)タッチ。
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三角点の標高328.86mを金華山の標高としているものが多いが、
正確には最高所は岐阜城脇辺りの標高338m。
かつてはここに三角点があったそうだが、明治期に天守が再興された際に現在の場所に移された。

岐阜城(復興天守)
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現在の天守は昭和31(1956)年に建てられたもので、前回来た際に立ち寄った。

開館は9時半(10月17日~5月11日)からなので、降りることにする(8:16)
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まだ右足の太腿に不安が残るので、下りは5輪駆動必至の馬の背コースでなく、
一番なだらかとされる七曲り登山道(大手道)を選択。

山頂部からロープウェイ乗り場までは、行楽客も歩くのでコンクリート舗装されている。
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二之丸門
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ここには冠木(かぶき)門のほか、狭間(さま)のある白壁の土塀が復元されている。
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道標(城へ一丁)
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七曲りコース(大手道)にはこのような道標がある。
通常の山では麓から山頂にかけて1合目、2合目と数字が大きくなっていくが、
金華山の場合、麓から10丁、9丁と山頂(本丸)に近づくにつれ数字が小さくなっていく。
これは城を基準に考えているからだそうだ。

ロープウェイ乗り場から山頂まで標高差50m弱あるので、舐めていると痛い目に合う。
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前回登った際はロープウェイだったにもかかわらず、山頂に着くや否や、ヘタり込んでしまった(笑)

馬場跡
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かなり細長い部分だが、かつてはここに馬を繋いでいたらしい。

現在は早朝登山者たちが撮られた傑作写真や
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稲葉山城・岐阜城の歴代城主たちの説明が掲示されている。
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ちなみに最後の城主は織田秀信で、清洲会議で秀吉が後見人となった三法師(織田信忠の嫡男)。

天下第一の門
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三ノ丸入口付近にあるが、これは近年信長公を顕彰して造られた。
この少し手前にあったとされる上格子門付近では、関ヶ原の合戦で西軍に付いた城主織田秀信と
東軍の福島正則隊との間で激しい銃撃戦が繰り広げられたとされる。

休憩所(ろぉぷ亭)
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山上のせいか、麓より20~30円割高。
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8:24 ロープウェイ乗り場(標高約285m)
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麓の岐阜公園との間を約3分で結んでいる。まだ営業前だった。
金華山ロープウェイHP

ここで登山道は二手に分かれる。
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右が百曲り登山道で、左が七曲り登山道(大手道)。

また分岐点にはリス村(200円)があり、リスたちと戯れることができる。
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運がいいと園外にも野生のリスが出没するらしい。

戦国期は大手道として、登城するメインの道だった。
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このあたりは人の手に寄って削られた岩や道路縁の石垣など、戦国期の遺構が残っている。
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信長公も馬に乗ってこの道を登ったのだろうか。
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8:38 唐釜コース分岐点
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東麓の達目洞(だちぼくぼら)や南麓の岩戸公園方面に続く。

8:40 岩戸公園分岐点(標高約133m)
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ここは大きな切り通しのようになっている。

金華山で一番なだらかなコースだけあって、続々とハイカーが登ってくる。
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金華山には都市近くにありながら、造成林がほとんどない。
これは関ヶ原の戦いで落城し廃城になった後も天領として入山が厳しく規制され、
明治以降は御料地として宮内省の管轄だったからだそうだ。

登山口近くにあった野面積みの石垣の遺構。
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8:51 金華山登山口(七曲り登山道)(標高約52m)
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心配した足の痛みもなく、下りは35分。七曲りという名だが、数えたら十三曲りあった(笑)

住宅地を抜け岐阜公園へ戻る。
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写真中央にあるお城のような建物は岐阜大仏のある正法寺で、乾漆仏としては
日本一の大きさ(高さ13.7m)だそうだ。

続く。。。


今回のルート図 (クリックすると拡大します)
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金華山(329m)(登り:馬の背登山道、下り:七曲り登山道)
標高差301m
登り 56分、下り 35分、TOTAL 1時間54分

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