2013年9月7日(土) 雨

今日は1日中雨の予報だが、今月はあまり山に行けそうにないので、珍しく雨天ハイク
以前から登ってみたかった南越前町の鉢伏山(762m)へ。
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おたまじゃくしのような形の福井県。頭にあたる嶺北地方としっぽの嶺南地方の接点、
木ノ芽峠から稜線続きの山である。
なお嶺北・嶺南とは、木嶺(=木ノ芽峠)以北木嶺以南を省略したもので、
ここを境に気候、文化、風習、方言などが変わる。
 
旧北国街道であるR365で今庄宿を抜け、板取宿跡へ。
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右へ曲がり登っていくと今庄365スキー場に至る。実は鉢伏山は今庄365スキー場になっており、
スキー場側から舗装された林道を登っていくと、木の芽峠の直下まで車で行くことができる。
でもそれじゃあまりにも物足りないので、反対(嶺南)側の敦賀市新保から登っていくことにしよう。

直進してR365から分岐してR476へ。
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木ノ芽峠トンネルを抜けてすぐ右手に新保側登山口がある。
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国道から入ってすぐのところに2~3台ほどの駐車スペースがあったので、ここに駐車(10:13)
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この道は木ノ芽古道と呼ばれ、平安初期の天長7(830)年に開かれた。
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明治初期まで敦賀と福井を結ぶ主要官道として、多くの歴史上の偉人たちがここを通った。

浄土真宗の宗祖親鸞聖人や本願寺中興の祖蓮如上人も、ここを通って北陸に入った。
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10:20 木ノ芽古道入口(新保登山口)(標高約353m)
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霧雨程度だが、カッパを着てハイクアップ。まずはコンクリート舗装された林道を登っていく。

中部北陸自然歩道にも選定されているようだ。
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5分ほど進むと未舗装に変わる。
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木ノ芽川の左岸をなだらかに登っていく。
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往時は多くの人馬が通った木ノ芽古道も、明治20(1887)年の車道開通と
明治29(1896)年の北陸線開通によりその役目を終えた。

最近は歩く人も少ないのだろうか、路面の岩が苔生していた。
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前方に大きな看板が見えてきた。
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大岩? どこにあるんだろう?

すぐ近くのようなので寄ってみる。
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鉄製の橋の先に大岩が見えてきた。
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なお道幅が狭く足元が滑り易いので、雨天時は注意。

10:38 弘法の爪描き地蔵さん(木ノ芽中坂地蔵尊)
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説明では岩の上の方に地蔵菩薩立像が彫られているらしいが、苔で全く分からなかった。

ノギク
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ゲンノショウコ(現の証拠)
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フウロソウ科フウロソウ属の多年草。道中にはこの2つが目立っていた。
両方とも花博士の山ガールの青レンジャーさんに同定していただきました。
いつもありがとうございます。

ここまで2箇所ほど渡渉する。
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紫式部も越前国司として下向した父藤原為時に随って、この道を通ったとされる。
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10:49 休み石(腰掛け石)
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人足たちは荷物を背負ったままこの石に腰掛けて一服したそうだ。
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今日は20℃と涼しいせいか、調子がイイのでスルー。

3箇所目の沢を渡渉して、木ノ芽川の右岸へ。
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この付近は道の中央が削られていて、少し歩きづらい。

11:07 明治天皇御膳水
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明治11(1878)年10月9日、明治天皇が北陸に巡行された際、ここでご休息され飲用されたそうだ。

木ノ芽川の源流で、弘法大師お手彫りの湧水とされる。
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冷たくて美味しかった。

路面が石畳に変わり、イヌの鳴き声が大きくなってくると、木ノ芽峠が見えてきた。
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11:10 木ノ芽峠(標高約625m)
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登山口から50分。ここで小休止。

不審者?を威嚇するように、3匹の白い犬たちが出迎えてくれた(笑)
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実はここに来るのは2度目。8年ほど前に一度来たことがあるが、その時は誰も居なかった。

峠の茶屋を彷彿させる茅葺の1軒家。
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でも茶屋や観光用施設ではなく、れっきとした民家(前川家)

前川家は桓武平氏の末裔らしく、約550年前から代々峠の警護役を任されていたそうだ。
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羽柴(豊臣)秀吉も北ノ庄攻めの際、この前川家に立ち寄ったらしい。

中から読経が聞こえていてご当主は居られるようだが、出てこられなかった。
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電気も水道もないようだけど、冬もずっとここで暮らしているのだろうか?

前川家の対面には曹洞宗の宗祖道元禅師の石碑。
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道元禅師が病で京に戻る際、この地で愛弟子たちとの別れを惜しんだとされる。

鉢伏山山頂に向けて出発(11:20)
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前述のように今庄365側からやってくると、峠直下まで車で来ることができる。
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もちろん、前回はラクさせてもらいました(笑)

途中、鉢伏山山頂に続くと思われる分岐があったが、言奈地蔵に寄るべく林道を直進。
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11:31 言奈(いうな)地蔵(標高約620m)
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ここも2度目の訪問。

言奈地蔵の謂れ。
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お地蔵様に強盗殺人の現場を目撃された馬子が、「地蔵言うなよ」と口止めをしたところ、
「地蔵言わぬが、おのれ言うな」と言われ、改心して山を降りた。
その後、この地で殺した旅人の息子と偶然出会い、つい自分の悪事を話してしまい、
馬子はその息子に討たれたとされる。

先ほどの分岐まで戻ろうかとも思ったが、真っ直ぐ行っても登れるようなので、先に進む。
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この選択が誤りだったのだが。。。

言奈地蔵から5分ほどでゲレンデに出る(11:35)
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目の前には急登な斜面(スーパーコース:中級者向け)が広がる。
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これ登るのか。。。(汗) しかも雨も次第に強くなってきた。

斜度は20度ほどだろうが、直登なのでキツい。
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まだかー
もう終わりかと思ったら、まだゲレンデが続く。 Orz
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上部の方が斜度がやや緩いので、下からだと全貌が見えない。
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ようやくリフト終点が見えてきた。
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12:00 リフト終点(標高約750m)
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いや~ キツかった。 やっぱりゲレンデは滑るもんで、登るもんじゃない!(笑)

山頂はもう少し先のようだ。
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山頂部は戦国時代、鉢伏城という山城だったそうだ。
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12:04 鉢伏山山頂(標高761.8m)
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タイムは1時間44分。こんな天気なのでもちろん誰も居なかった。

三角点(二等・鉢伏山)があるはずなのだが、見当たらない。
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帰宅して調べたところ、標識の横のススキの茂みの中にあったようだ。

天気が良ければ、日本海や敦賀半島、”北陸のハワイ”の水島も望めるようだが、生憎の空模様。
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雨もかなり強くなってきたので、足早にリフト降り場へ(12:07)

屋根のあるリフト降り場で雨宿りを兼ねて昼食にする。
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今日は鍋焼きうどんとおにぎり2個と控え目?な山めし(笑)
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雨足は一向に衰えず、むしろ強まる感じ。
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スーパーコースは懲りたので、下りはシーサイドコースへ(12:46)

シーサイドコースは舗装された林道で、斜度も緩い。
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やっぱりコッチから登ってくれば良かった(笑)

ここでコースは林道を外れるので、そのまま林道を直進。
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12:58 木ノ芽峠分岐(標高約625m)
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右へ行くと木ノ芽峠を経て、登ってきた新保口に続く。
しかし結構雨が降っているので、登り時より歩きづらくなっているかも。
しばし迷った末、直進してスキー場側に降りることにする。

距離は大幅に長くなるが、舗装された車道なので木ノ芽古道よりはかなり歩き易いはず。
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この林道、反対側に進むと栃ノ木峠や新保側に続く。

スキー場内を走る林道を下っていく。
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5km?
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それってR365の入口までの距離!?(汗)

ようやく365スキー場の施設が見えてきた。
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13:30 今庄365スキー場(標高約430m)
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ここで小休止。

隣接する今庄365温泉やすらぎの利用者から、呆れ顔の眼差しが向けられる。
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ええ、こんな雨の日に山歩きしている山バカですよ(笑)

雨足は一段と激しくなってきたので、ここからは持参した折りたたみ傘もさすことにする(13:36)
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13:50 スキー場入口(標高約312m)
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ここから車を停めた新保口までは約3km。
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緩やかに国道365号線を登っていく。

14:07 木ノ芽峠トンネル(標高約367m)
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平成16(2004)年に供用されたトンネルで、それ以前は隘路の林道を通るしか敦賀側に行けなかった。

長さ1783mで、県内の一般道路では旗護山トンネル(1790m)に次いで長い。
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傘を仕舞い、念のためヘッデンを装着してトンネルへ。

平成版”木ノ芽新道”はほぼフラットなので、木ノ芽古道より歩き易い。
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でも本当に長い! 出口が見えているのだがなかなか近づかない。
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トンネルを走行するドライバーがコチラをガン見していく(笑)

敦賀市と南越前町(今庄)の境界。
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23分かかってようやく出口へ(14:30)
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トンネルを抜けると雨はほとんど止んでいた。どうやら一番ひどい時間帯に降りていたようだ。

14:31 木ノ芽古道入口(標高約353m)
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下りは1時間45分。木ノ芽古道ピストン(約1.7km)より5kmほど余分に歩いたが、意外と早く戻れた。

車でふたたび今庄365スキー場に戻り、温泉で汗を流した後帰宅する。
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生憎の天気だったが、新旧木ノ芽峠を周遊し、歴史ロマンに触れ合うことができた。

鉢伏山(762m)(登り:木ノ芽古道 下り:木ノ芽新道)
標高差450m
登り 1時間44分、下り 1時間45分、TOTAL 4時間18分

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