2013年3月19日(火) 曇り一時雨

昨夜までは今日は晴れの予報だったが、起きてみるとどんよりした空模様。
午前中は曇りで、午後から徐々に回復するらしい。
本当は日野山辺りに登りにいきたかったが、この天気だと眺めはあまり期待できないので、
以前ブロ友のJH9IRLさんから教えて貰った、二本松山(273m)に変更。
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1時間もかからずに手軽に登れる里山だが、急な階段が多いそうなので、
JH9IRLさんのアドバイスに従い雪が消えるまで待っていた。
 
建設中の中部縦貫道の工事現場の脇を抜けて、旧松岡町(永平寺町)に入る。
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JH9IRLさんの情報では、二本松山には松岡公園から登るらしい。

永平寺警察署の前にある松岡中学校の少し先の信号を右折し、墓地の手前を左折。
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あれ? 何か工事をしているぞ?

9:44 松岡公園(標高約70m)
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松岡地区を見下ろす小高い丘の上にあり、約500本の桜の木が植えられており、
桜の名所として有名だそうだ。

公園内にはログハウス調の立派な水洗トイレも完備。
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松岡古墳群案内図
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福井市東部から吉田郡・坂井市に至る九頭竜川中流域は、高志(こし=越)地区とも呼ばれ、
手繰ヶ城山(てぐりがじょうやま)古墳や対岸の六呂瀬山(ろくろせやま)古墳群を始め、
4~6世紀の越前を治めた首長(越の大王)たちの墳墓である古墳が多数存在する。
二本松山に至る稜線沿いにも大小4つの古墳が点在し、登山道はこの古墳群を巡って山頂へと至る。

登山道はトイレの脇の石階段を登っていくようだが、ロープが張ってあったので工事現場側に迂回。
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どうやら公園の整備をおこなっているようだ。ご苦労様です。

石階段の上部付近に到着するが、ここにもロープが張られている。
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登山口は少し下のあの部分のようだが、どうしよう?
近くにおられた作業員の方に尋ねたところ、「くぐって通って下さい」とのこと。
ありがとうございます。

9:55 二本松山登山口(標高約77m)
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時折麓にもクマが出没するらしいので、熊鈴を鳴らしながらハイクアップ。
健脚のJH9IRLさんのタイムは35分、積雪期でも50分だそうなので、さしずめ私の場合は
50分ぐらいかな?(笑)
まずは遊歩道のような階段を登っていく。

9:58 乃木山古墳(標高約110m)
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大正3年に大正天皇ご即位を記念してこの松岡公園が整備され、日露戦争の英雄、
乃木希典(のぎまれすけ)大将の銅像が建立されたことに因んで、
地元では「乃木さん山」と呼び慕われたのが名の由来。

墳丘が公園整備の際に大きく削平されてしまって往時の形は不明だが、帆立貝型に復元されている。
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出土した土器から3世紀中頃の古墳時代初期のものと推定され、3箇所の埋葬施設(木棺)
からは木製の枕や鉄製の刀剣類が出土している。

ここから先は登山道らしくなってくる。
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今年は雪が少なかったが、登山道を塞ぐ倒木を何箇所か見かけた。

いよいよ擬木の急階段に差し掛かる。
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最初の階段が終わると、一旦なだらかな道になるが、
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すぐにまた急な階段となる。ヒーヒー
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10:12 小ピーク(標高約222m)
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休憩用のベンチが置いてあったが、立ったまま息を整えるだけにする。

北側が少し開けており、松岡市街と九頭竜川が望める。
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ここからは稜線歩きとなる(10:13)
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2分ほど歩くと前方に2つ目の小ピークが見えてきた。
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10:15 三峰山山城跡(標高約220m)
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以前は古墳時代末期の前方後円墳(三峰山古墳)とされていたが、
1997年に行なわれた発掘調査において、中世における山城(三峰山城)だったことが判明した。

登山道はまっすぐ続いていたが、二本松山は右手方面のはず。
このまま進むと手繰ヶ城山古墳の方に進んでしまうんじゃないかと心配になり、
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分岐路を見落としていないか探してみるが、結局みつからずそのまま進むことにする(10:20)

次第に登山道は右手に大きく曲がり始め、前方に東屋が見えてきた。
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よかった~ どうやらこのまま進めばいいようだ。

しばらくはなだらかな稜線歩きだったが、みたび急な階段が出現!
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またかよ~(汗) この階段が一番長くて急だった。

階段を登りきると、小ピークが見えてきた。
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10:31 石舟山古墳(標高約260m)
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全長79m、5世紀中頃の前方後円墳で、第6代の首長(越の大王)の墳墓とされる。
古くから知られた古墳で、江戸時代に乱掘され石棺が出土したことから、石舟山と呼ばれるようになった。
また2002年の発掘調査で、3重の埴輪列がめぐらされいることが確認されている。
”こんな山上に造らなくても・・・” きっと工事に携わった民衆はこう思ったはず(笑)

一画には観音様の石像が祀られていた。
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眺望は北東側が開けており、晴れていれば浄法寺山や丈競山などが望める。
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芽吹く前の雑木林の中、なだらかに稜線を進んでいく。
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ここまでまだ誰とも遭っていない。少し獣臭いのが気になるが。。。

4度目の階段。いよいよあれが山頂か?と思っていたら、
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まだもう1つ先だった(笑)

10:36 鳥越山古墳(標高約264m)
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全長53.7m、5世紀後半の前方後円墳で、2003年の調査で舟形石棺と横穴式石室が発見された。
石室は足羽山で産出された笏谷石(しゃくだにいし)でできており、石棺内部にはほぼ完全な形の
人骨や多数の刀、石製品、大陸からの渡来品らしい銀装の鉄製品などが確認されている。

ショウジョウバカマ(猩々袴)
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鳥越山古墳から山頂までは残り200m。
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この辺りは電力会社の巡視路にもなっているようだ。
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倒木を避けて進んでいくと、右手に石碑と小さな祠が見えてきた。
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10:41 坂上刈田麻呂之墓(標高約266m)
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坂上刈田麻呂(さかのうえのかりたまろ)は奈良時代後期の武人で、藤原仲麻呂の乱平定や
道鏡排斥の功により、越前守にも任じられた。
なお蝦夷(えみし)征伐で有名な征夷大将軍、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)は、
刈田麻呂の息子である。

いよいよ山頂が見えてきた。
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山頂直下にあった、産土(うぶすな)の鐘
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”産土”とは生まれた土地の守護神のことで、生まれる前から死んだ後まで守護する神とされている。

もちろん、鳴らしてみる(笑)
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越の大王様、ここまで無事に登らせていただきありがとうございます。

10:44 二本松山山頂(二本松山古墳)(標高273m)
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タイムは49分。やっぱり予想通りだ(笑) 山頂にも誰もいなかった。

お約束の三角点(三等・二本松)タッチ。
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案内看板によると、二本松山古墳は全長約90mの前方後円墳で、
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築造年代は5世紀末。当時越前を治めていた応神天皇(第15代)の五世とされる男大迹王
(おほどのおおきみ)、後の継体天皇(第26代)の時代で、第7代の大王の墳墓とされる。
古墳からは2つの石棺が見つかっており、1号石棺は江戸時代に乱掘されてしまったが、
2号石棺からは冠や兜、鎧、鏡、刀剣などたくさんの副葬品が出土している。
中でも鍍金冠(ときんかん)、鍍銀冠(とぎんかん)は大変珍しく、朝鮮半島のものに似ているとされ、
越の大王の勢力の大きさを伝えてくれる。これらは現在、東京の国立博物館に展示されているそうです。

南側の前方部と東側の陪塚部は樹木が切り払われて広場になっており、
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福井市街が見渡せるのだが、生憎の空模様でご覧の通り。
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文殊山も雲に隠れて見えなかった。残念。

後円部の切り株に置いてあった鉄アレイ。
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なんでこんなところに?? 誰かここでトレーニングしているのだろうか?(笑)

山頂に着いた頃から怪しくなっていた空から、ポツポツと雨が落ち始めてきた。
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先ほど東屋で山めしにするべく、下山する(10:48)

予報では午後から回復するって言っていたのに・・・
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本降りではないので、カッパは着ずにそのまま進む。

10:53 鳥越山古墳(標高約264m)
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10:57 石舟山古墳(標高約260m)
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雨で滑りやすいので、下りの階段部分はより慎重に。
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確かにJH9IRLさんが言われる通り、積雪時に雪に埋もれたこの階段を下るのは危険かも。

11:04 東屋(標高約204m)
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時折草むらからゴソゴソ音がしたり、辺りには熊剥ぎされた木もあったが、ラジオを鳴らして山めしにする。
熊に出遭う不安より、食い気の方が優るんかい!(笑)

今日の山めしはマルタイの棒ラーメン
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調理しながら、トッピングのメンマを肴にビア(ノンアル)を開ける。プシュっ!
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うめぇ~ そろそろこの季節だな(笑)

麺を覆うほどメンマをどっさり入れて、メンマラーメン大盛のでき上がり。
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ピリ辛のメンマが食欲をそそる。

食べ終わる頃にはいつしか雨も止み、晴れ間が見えてきた。
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もう1回山頂に戻れば素晴らしい眺めが期待できそうだが、降りることにする(11:36)

11:40 三峰山山城跡(標高約220m)
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どんどん青空が広がってきた。やっぱり山頂に戻れば良かったかな?(笑)
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11:53 乃木山古墳(標高約110m)
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登りの際には気付かなかったが、ここの東屋にも産土の鈴が設置されていた。
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11:58 二本松山登山口(標高約77m)
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下りは38分。結局誰とも出遭わなかった。
階段には少し苦しめられたが、古代のロマンにも触れられ、楽しいハイクだった。

公園内の桜の蕾もだいぶ膨らんでいた。
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ちなみに福井の開花予想は3月30日頃。この辺りだと4月上旬頃かな?

北側のアプローチ路から降りたすぐ先にある黒龍酒造
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”石田屋”、”仁左衛門”、”しずく”といった大吟醸酒で超~有名な酒蔵さんです。
これからのシーズン、これらの大吟醸を片手に、桜を愛でるのもいいかも。
でも4合瓶でも5000円以上するので、私のお財布には厳しいです(笑)

二本松山(273m)
標高差196m
登り 49分、下り 38分、TOTAL 2時間21分

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