三ノ峰(2128m)リベンジ1日目
7月に途中敗退した三ノ峰(2128m)。
なんとしてもリベンジしたい!

8月にホームの文殊山や白山テン泊、今月は焼岳、御嶽山と鍛錬してきたつもりだが、
日帰りではまだチョッと不安。ちょうど連休が取れたので、小屋泊で登ってみよう。
目が覚めると6時過ぎ。やべぇ!
急いで車を走らせ、登山口のある上小池駐車場へ。
8:33 上小池駐車場(標高927m)

休日ということもあり、先客の車が15台ほどの盛況ぶり。もしかしてみんな小屋泊まりだったらどうしょうとチョッと不安になる。
準備を済ませ、登山口へ向かう(8:47)。

今回は避難小屋泊まりなのでテントは持参してこなかったが、
三ノ峰は水場がないので2日間分として水を4L用意。
ビールや食材なども含めると20kg近いザックが両肩にずっしりとのしかかる(汗)
駐車場から5分ほど山道を下り、林道へ。

来る途中も含め、渓流釣りをされている方が多かった。

林道脇にはススキが生えており、山ではもう秋の気配が感じられる。

9:05 三ノ峰登山口(標高948m)

今日は重荷を背負っていることもあり、目標タイムはゆるゆるの6時間。
ちなみに標準コースタイムは4時間10分。健脚の方は2時間ほどで登るらしい(笑)
9:26 山腰屋敷跡(標高1100m)

ここまで21分。前回の倍以上の重さを背負っている割には、3分遅れとまずまずのペース。
六本檜までは急斜面を取り付きながら登っていく。

何度か前方が開けるが、騙し?尾根というのは前回のハイクで学習済(笑)
ようやく見覚えのある大木が見えてきた。

10:39 六本檜(標高1422m)

登山口から1時間34分と、ほぼ前回と同タイム。ここで小休止にする。
目標の山頂はまだあんなに遙か彼方。

赤兎山(1629m)方面にはまだ夏の空が広がっているが、

荒島岳(1523m)方面はすじ雲がたなびいており、着実に秋の訪れが感じられる。

だがこの先は稜線歩きとなり、日差しが容赦なく降り注ぐ。あぢぃよ~

山頂付近は雲こそやや多いが、気持ちよく晴れわたっている。

前回心が折れた剣ヶ岩(標高1671m)も見えてきた。
剣ヶ岩手前の急登を乗り越えるべく、途中の小ピークでドーピング剤を再注入。

今回は4本持ってきました(笑)
しかしここでハプニング発生!
剣ヶ岩まで目前という地点で写真を撮ろうと、デジカメを探すがどこにも見当たらない。
確かさっきドーピングした際、ザックの上にカメラを置いた覚えがある。
でも、その後ザックを背負う時、ポケットに入れなかったような・・・
しまった!置き忘れてきたんだ!
慌てて今登ってきた急登を再び下っていく。ここまで来ての引き返しは、体力的だけでなく精神的にも堪え、
前回の悪夢が頭をよぎる。
15分かけてドーピングした地点まで戻り、カメラを探すが見当たらない。
うそ!? ここに置き忘れたんじゃなかったのか?
もしかして先ほどすれ違った下山者の方が拾って、麓まで持っていったのだろうか?
深呼吸しながら、テンパった頭を整理してみる。
確かここにザックを置いて、その上にカメラを置いたはず。
そしてそのままザックを背負うとすると・・・
ザックからカメラがずり落ちる様子を脳内でシュミレーションしてみる。
そこから得られた落下予想地点は、登山道脇のクマ笹付近。
一縷の望みを込めてクマ笹の茂みを手で探ってみると、
あった!ありました!!
デジカメが無事みつかってホッとひと安心だが、再び急登を登らねばならないのを考えると、
かなり心が折れかけた。今日も剣ヶ岩どまりかも・・・

結局、35分の時間ロスとなる。
12:36 剣ヶ岩(標高1671m)

重荷や大幅な時間ロスがあったにもかかわらず、六本檜~剣ヶ岩間は1時間44分と
前回より15分ほどしか変わらないタイム。
だが肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けており、
今日もここで引き返そうかなと弱気が何度も首をもたげてくる。
”弱気は最大の敵”
折れかけた己の心の弱さに、何度もそう言い聞かせながら、気持ちを奮い立たせて重い腰を上げる。

この先は未知のゾーン。先日の下山者の話通り、これまでの以上の急登が待っていた。

一度は繕った心が揺らぎ始め、何度も立ち止まったり、ヘタり込む回数が激増。Orz
剣ヶ岩から既に1時間が経過。

登れど登れど、急登が終わらない。もう何度ヘタり込んだことだろうか。
登山道脇でヘバっていると、下山者の方から

「頑張って! 小屋には山ガールもいたよ!」
そのひと言に、モチベーションが急激に回復! \(^o^)/
「でも、ひと昔前のね(笑)」
モチベーション、再びダウン (;´д`)
14:32 ベンチ(標高1900m)

剣ヶ岩からのこの区間は、1時間42分と大ブレーキ。
ベンチから少し緩やかな道が続くが、その先には最後の難関が聳える。

これか・・・ こないだ聞いた山頂手前の激登は。
稜線上の下山者もかなり苦労して降りてくる様子がよく分かる(汗)
激登に近づくにつれ、それまで晴れていた山頂付近にガスが広がり始める。

ここまでですれ違った下山者は既に15名超。
中には駐車場で一緒だった方や小学生らしき女の子も。情けない・・・
後で小屋に居た方に伺ったのだが、この女の子、
10歳にしてもう百名山を70座近く制覇しているらしい。おみそれしました。
岩が目立つようになり、滑り易い箇所も。

もうここまで来たら、焦らずゆっくり登っていこう。
ベンチから約1時間。ようやく激登が終了(15:26)

ここからは小屋までは残り300m。

トラバースしながら進んでいくが、路面は岩が多く歩きにくい。
10分ほど歩いていくと、急に前が開け、エンジ色の避難小屋が見えてきた。

15:36 三ノ峰避難小屋(標高2081m)

つ、ついたー!
登山口から6時間31分。
タイムロスがあったせいで、ゆるゆるの6時間ですらクリアできなかったのは情けないが、
くじけそうな心を乗り越えて辿り着けた喜びはひとしお。
ここは福井県最高峰の越前三ノ峰(2095m)と三ノ峰(2128m)の鞍部にあり、

山頂の三ノ峰はさらに300mほど先。
疲れ切った身体を引きずりながら、小屋に入ると先客が4名。
三ノ峰避難小屋の収容人員は25名だが、今夜は私も含めて5名とゆったり泊まれそうでひと安心。
1人は単独行の男性で、もう1組は親子連れの3人。この方だな、ひと昔前の山ガールは(笑)
お連れの女の子は、どうみても就学前の様子。年を尋ねると5歳だそうだ。
5歳児で三ノ峰登頂。恐れ入りました。貴女も立派な山ガールです!(笑)
外はすっかりガスってしまい、100m先も見えなくなったが、

今晩から天気が下り坂のようなので、ザックをデポして山頂に行ってみる(15:48)。
クマ笹の茂るなだらかな道を登っていく。うわ~ 空身だと全然足取りが違う。
所々に赤や黄色に色付いた高山植物。

この辺りは秋が駆け足で過ぎて、間もなく長い冬が来るのかも。
15:58 三ノ峰山頂(標高2128m)

小屋から10分で到着。広場になっているが、消えかかってほとんど読めない標識があるのみで、
三角点もなく寂しい。
石川・岐阜県境で、この先は別山、白山へと続くトレイルが伸びている。

ガスで別山はおろか白山も見えないので、早々に山頂を後にする。
小屋の裏手は、かつて打波ノ頭と呼ばれた越前三ノ峰だが、

クマ笹の藪漕ぎが酷そうだったので、パス。
小屋の中に戻り、まずは今宵の寝床作り。

予報では福井の最低気温は20℃なので、標高2000mの三ノ峰では8℃ぐらいまで冷え込む。
毛布が数枚置いてあったので、ありがたく使わせていただく。
寝床作りが終わったら、まずは喉の渇きを潤す。

ぷはー 生き返る~
こんなの2本も背負ってくるから、余計に疲れたのだが(笑)
喉を潤したら、今度はお腹が空いてきた。そういえば今日はドーピング剤ばかりで、
まだ昼飯を食べていなかった。
今日の山めしは、あんかけ焼きそば。

しっかり2人前いただきました(笑)
再び外へ出てみると、風が出てきたせいかガスが晴れてきて、

別山も顔を覗かせてくれた。

食後は同泊者たちとしばし談笑。
富山から来られた単独行の方は、石徹白から銚子ヶ峰、一ノ峰、二ノ峰と縦走して来られたそうだ。
上小池ルートより3kmほど長く、アップダウンもあるので私にはまず無理かも。
また神戸から来られた親子連れの方は、私と同じ上小池ルートで、水も10L担ぎ上げてきたそうだ。
やっぱり有料でも水場がある小屋はありがたい存在だと改めて認識する。
日が暮れて次第に小屋内も暗くなり、19時頃にはみんな眠りに就く。
2日目に続く・・・
三ノ峰(2128m)
標高差1201m
登り 6時間41分、TOTAL 7時間34分
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