2011年6月24日(金)

木・金と連休で山登りを考えていたが、木曜は生憎朝から雨。
金曜も予報では雨。梅雨入りしたから仕方ないのだが、どこかに登りたい!
とすっかり山登り中毒になりつつある私(笑)

木曜は1日自宅でうだうだ過ごしていたが、金曜の朝、自宅付近は晴れている。
詳しく分析してみると、雲の多い天気ながらも、午前中はもちそうで、
嶺北(れいほく)は午後から、嶺南(れいなん)は夕方から雨という予報。
ちなみに嶺北・嶺南の【嶺】とは、【木ノ芽峠=木嶺】のことで、
「木嶺以北」、「木嶺以南」がそれぞれ省略されて、こう呼ばれるようになったとされる。
嶺北・嶺南では、気候・地形・風習・方言なども大きく変わる。

嶺南は夕方頃までもつというのだから、敦賀方面の山に登ればいい。

そうだ!あの山に登ろう!
8:00 自宅出発

R8で真っ直ぐ行けばいいのだが、趣向を変えて越前市からR365、R476経由で敦賀へ。

9:20 敦賀市内

日本3大松原の【気比の松原】を右手に眺めながら、県道33へ。
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若狭湾に突き出す敦賀半島の東側を走る海沿いの道であり、
この先に今回チャレンジする山がある。

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【西方ヶ岳(さいほうがだけ) 】(標高764.1m)
【蠑螺ヶ岳(さざえがだけ) 】(標高685.5m)

共に敦賀半島を構成する山で、西方ヶ岳は野坂岳(914m)と岩篭山(765m)と合わせて【敦賀三山】と称される。
蠑螺ヶ岳は、西方ヶ岳から尾根づたいに縦走でき、ここからの眺望はとても素晴らしいらしい。
ところで、「さざえ」ってこんな字書くんだ。知らなかった。

どちらも1000m以下の低山ではあるが、海抜0m付近から登っていくので、ほぼ標高分登ることになり、難易度は意外とあなどれない。

9:30 常宮(じょうぐう)神社(標高4m)
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西方ヶ岳の登山口がある常宮地区に到着。
最初駐車場が分からなかったが、地元のお婆さんに尋ねると、神社の駐車場しかないらしい。
本来は参拝客専用の駐車場なので、控えめに隅っこに駐車。

山登りの準備を済ませ、登山の無事を祈願するべく参拝。
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創建は大宝3(703)年と古く、気比神社の奥宮とも称され由緒ある神社。
神功皇后、仲哀天皇が角鹿(つのが=敦賀)に行幸された際にこの地を訪れたとされ、本殿には天八百萬比咩命とともに祀られている。
さらに西殿宮には武内宿禰、東殿宮には日本武尊も祀られており、古代史が好きな私にはワクワクするスポット。
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また国宝に指定されている「新羅鐘」が社宝として納められている。
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参拝を済ませ、境内脇から集落へ。
照り付ける太陽。気温は既に28度を超えており、予報では33度近くまで上がるらしい。暑いなぁ~

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看板に従い、しばらく歩いていくと前方に特徴のある岩がある山が見えてきた。

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先ほど登山口を聞いたお婆さんの話では、まずはあの岩を目指して登っていくそうだ。

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9:52 常宮登山口(標高20m)
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木々のトンネルを抜けて登り始めると、すぐに急登が始まる。
たちまち大量の汗が噴き出す。

10:08 奥の院展望岩(標高約200m)
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先ほど麓から見えていた下の岩で、舞台になっている。

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麓の集落がもうあんなに小さくなって・・・
対岸の火力発電所や苫小牧行きのフェリーターミナルも見える。

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上を見上げると、もう1つ大きな岩。あれが奥の院らしい。

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しばらく眺めを楽しんだ後、登山再開。

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暑さのせいもあるのだろうか、今日は一段と登りがキツく感じる。10分ほどでバテバテ。

10:20 送電線鉄塔下
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たまらず小休止し、水分と飲み忘れていたヴァームを補給する。
奥の院は登山道から少し分岐したところにあるようで、今回は気付かずにスルーしてしまう。

しばらく歩いていくと、幾分緩やかな道となる。でもあぢぃよ~

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登っていくにつれ、大きな花崗岩の岩が目立つようになってくる。

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11:04 銀命水(標高約390m)
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登山道の途中に大きな岩があり、そばには【銀命水】という看板。
ちょうど西方ヶ岳頂上との中間地点になるようだ。

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奥を見遣ると、山肌の岩が露出している箇所から水が湧き出しいる。

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手を入れてみると、冷たい!
コップが置いてあったので、飲めるようだ。
早速マイマグカップで汲んでみる。

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ごくごく、
う、美味い~!
脳天に電気が走るほど、冷たくて美味しかった。

銀命水で復活したのも束の間、急登猛暑が容赦なく私を襲ってくる。
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座りこそしないが、道中で立ち止まる回数が増えてきた。
シャリバテ気味だったので、持参した塩飴を舐めて栄養補給する。

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11:36 聞く石(呼び石)
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なんでもこの聞く岩から、上のオウム岩に向かって声をかけると、オウムの様に反響するらしい。

11:42 オウム岩(標高約510m)
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ここも舞台のようになっているので、恐る恐る登ってみると、

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敦賀市街や野坂岳が望める。

しばらく歩いていくと、ブナ林が広がる緩やかな道に。

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先日の荒島岳のブナ林も見事だったが、西方ヶ岳のブナ林もまずまず。
ずっとこんな道だといいのだが、そうは問屋が卸さない。

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頂上手前で、またしても急登が待ち構えていた。
頂上はまだかー
お、なんか開けてきたぞ。

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12:37 西方ヶ岳頂上(標高764.1m)
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登りタイムは2時間45分。やはり暑さのせいもあり、少し時間がかかった。
頂上には先客の姿はなし。やはり平日だからなのか?

頂上部分は意外と広く、大屋根造りの避難小屋もある。
ただ回りに木々があるので、眺めはほとんどなし。
実は後で分かったのだが、一部見晴らしが良い部分があるらしいのだが、気付かなかった。

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ここで昼食でも良かったのだが、蠑螺ヶ岳(さざえがだけ)方面に向かいたいので、10分ほど休憩し出発。
ここから2km、およそ1時間の行程だ。

二等三角点(点名:西方ヶ岳)の案内看板。
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近くみたいなので寄ってみる。
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蠑螺ヶ岳への縦走路は、尾根上を緩やかなアップダウンを繰り返しながら進んでいく。
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13:05 カモシカ台・尼池分岐(標高約720m)
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こちらも近そうなので寄ってみよう。
距離は200mと近いが、違う峰になっており、一度下って再び急登するので、結構しんどい。
でも労力をかけただけの絶景が待ち構えていた。

13:10 カモシカ台
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花崗岩の巨岩があり、その形がカモシカに似ているから名付けられたと思いきや、
ここでニホンカモシカを見かけたことから名付けられたそうだ。

それまでの眺望はずっと敦賀湾側、つまり敦賀半島の東側だったが、
ここからだと敦賀半島の西側、美浜・若狭方面が望め、三方五湖の久々子(くぐし)湖も見える。

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さらに西側の麓の方を見ると、

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美浜原子力発電所(関西電力)
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福井県は原発銀座で、ここ敦賀半島には美浜原発のほか、敦賀原子力発電所(日本原電)、高速増殖炉もんじゅ、ふげんなど多くの原発施設が集まっている。
県民には見慣れた風景で、当たり前の空気のような感じだが、福島での事故を考えると、ここに同様の津波がきたらと思うと・・・

先ほど居た西方ヶ岳頂上。
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一番高い峰が、これから向かう蠑螺ヶ岳。まだ結構ありそう。
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分岐路に戻り、蠑螺ヶ岳へ。
登っては下り、登っては下りという細かなアップダウンを繰り返す。

13:46 蠑螺ヶ岳山頂(標高685.5m)
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ここには三等三角点(点名:螺ヶ岳)がある。
ここでも先客の姿はなし。
もしかすると今日この山中にいるのは、私だけ??
山頂部分は西方ヶ岳から比べると狭く、10人もいれば大混雑かも。

登山開始からおよそ4時間。
ここまで暑さと急登でかなり大変だったが、頂上からの眺めはそんな疲れや苦労も吹き飛ばすに余りあるほど素晴らしかった。

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【水島】
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敦賀半島東岸の色ヶ浜沖合に浮かぶ砂洲で結ばれた2つの小島。
透明度が高く、マリンブルーと白い砂浜のコントラストが、とてもここが日本海とは思えぬほど美しいことから、
【北陸のハワイ】とも称され、夏場は海水浴客で賑わう。
私も島へは行ったことがないが、渡し船で行くことができる。

この日は生憎曇り空で、あまりいい天気ではなかったにもかかわらず、この美しさ。
晴れていると、こんな感じともっと素敵だそうだ

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お腹が空いているのも忘れて、水島の絶景を堪能。

昼食は持参したコンロで、博多とんこつラーメン。
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思わず替え玉しちゃいました(笑)
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食後はお決まりのコーヒータイム。
山頂でのコーヒーって、なんでこんなに美味しいんだろう。
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空模様も下り坂なので、下山することにする。
登ってきた常宮口に車を停めてあるので、今登ってきた道を戻るのが一般的だが、
蠑螺ヶ岳山頂から常宮口までは約5.5km。
尾根部分の細かなアップダウンと下りとはいえ急登箇所が待ち構えているので、恐らく2時間半以上はかかるだろう。

だが引き返さずこのまま進み、浦底地区に向かうと3km。
1時間半ほどで下山できるが、常宮地区とは7kmほど離れているため、歩いて戻らねばならない。
7kmをウオーキングするとなると、通常なら1時間半程度。
だが疲れきって下山した後なので、2時間近くかかるかも。

浦底方面に行く方がトータルの時間はかかるが、ウオーキングの方が歩き易いので、そのまま浦底方面に下山することにした。

14:22 下山開始
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このまま下っていくのかと思いきや、しばらくは尾根づたいにアップダウンを繰り返す。
やっぱり戻った方が良かったのかな・・・

14:33 一枚岩展望所
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巨大な岩が突然道を塞いでいて、岩肌には矢印が。
指示通り大岩の隙間に回り込む。
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この一枚岩からも先ほどの水島が一望。

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しばらく歩いていき、ようやく高度を下げる感じの道中となる。

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こちらも所々急登な部分があり、慎重に下っていく。
また私が歩く前を、沢山の蝶々が飛び交う。
道案内してくれているのかな?

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だいぶ水島が近くに見えてきたが、まだもう少し。
喉が渇いてきた。今回2Lの水を持参したのだが、昼食を含め既に使い切ってしまった。
水くれ~
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すると道中に横切る沢を発見!
湧き水ではないが、キレイそうなので、この際仕方ない。
カップで沢の水をすくい、喉を潤す。
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だいぶ麓に近くなってきた。あともう少し。
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15:52 浦底登山口
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1時間半前にいた蠑螺ヶ岳が、あんな高いところに。
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水島を見ながら坂道を下っていくと、
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原電の職員寮の脇に出てきた。
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常宮方面に戻る前に、乾いた喉を潤すべく、浦底の港方面へ。
自販機の前でしばし休憩。
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さて、これから常宮まで歩いて戻ろう。
実は路線バスが走っているのだが、ダイヤはご覧の通り。
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1日3本しかなく、次の便は18時20分とまだ2時間近くあるので、てくてくと県道を歩いていく。

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歩いていると、あることに気付く。
やたら通る車の量が多いのだ。原発しかないこんな辺鄙な半島の県道に、1分間に10台近い車が上下線とも走っていく。
しかも、福井ナンバーだけでなく、県外ナンバーも多く、それも「長岡」「いわき」「宮城」といった車が多数。
あ~、もしかして・・・

そういえば登山中、ラジオのニュースで、原子炉に器具が落下し運転休止中のもんじゅの復旧作業が、昨日から今日にかけて徹夜で行なわれたと聞いた。
おそらくこの車は全て、その作業のために日本全国の原発から応援にきた人たちなのかも。
それにしても、この数、本当にすごかった。

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ヒッチハイクして車のある常宮まで乗せてもらおうかとも思ったが、汗でびしょびしょだし、なんか恥ずかしいし。
まぁ向こうから、「乗っていく?」って声を掛けられたら・・・

でも誰も声をかけるどころか、停まりそうもない。
これが若い女性なら、ソッコーで停まるのだろうが(笑)

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そのうち、ついに雨が降りだしてきた。
カッパを持っていたが、どうせ汗でびしょびしょなので、そのまま歩いていく。

17:46 常宮神社
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8時間ぶりに駐車場に戻る。

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今日は1日、本当に疲れた。

本日の行程
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※上記鳥瞰図は、山葵友(さんきゅう)様のHP、山聲(やまびこ)の山行記録(山悠遊)から引用させていただきました。

西方ヶ岳(764.1m)
標高差760m
蠑螺ヶ岳(685.5m)
標高差680m
登り 2時間45分、縦走 1時間、下り 1時間30分、ウオーク1時間12分、TOTAL 8時間6分

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